蛍雪の功
午後2時。
部屋の電気を買いに行けていない。
故に差込む日差しに頼り切った薄暗い部屋でパソコンをカタカタ打っている。
蛍雪の功。
買いに行けない理由が一つ。
蛍光灯とヒューズを買えるほどまとまったお金がない。
いや、ギリギリあるかもしれないが、今月の残り二週間をしのぐので精一杯なので電気に回せないというのが正確だ。
それほどに困窮している。
と思ったのだが、どうやら蛍光灯って一本300円くらいらしい。
安いね。思ったより。
なんとなく高級品だと思っていた。
消耗品とは言え何年も持つし、いかにもテクノロジーが詰まっていそうだったから、高級だと思い込んでいた。
俺は技術への対価を惜しまないタイプ。
だから、思ったより安くて驚いている。買えるじゃん。多分。
300円?エナジードリンクくらい安い。
常識がないと笑えよ。
身近なものの値段も知らない。
無知なくせに調べようともしない。
笑えよ。
どうせ自分には手が届かない品物だとはなから諦めてしまった。
調べる気力もなかった。
貧すれば鈍する。
鈍すれば窮する。
窮すれば通ず。
買いに行ってきます。
買ってきて取り替えたら追記します。
【追記までの間に合わせ】
ダブルチャーレム。
DC(ダブルチャーレム)コミックス。
蛍光灯を購入し、取り替えた。
全然300円じゃなかった。700円とかした。
4本買ったし。
まあいいが。
明るい。最高。
ダブルチャーレムもこんなに明るくなった。
部屋が明るくなると気分まで明るくなる。
こういうレトリック、真摯に向き合って使えているだろうか。
服装の乱れが心の乱れ、とか。
手が冷たい人は心が暖かい、とか。
言ったもん勝ちのレトリックからしか摂れない栄養がある。
「〇〇からしか摂れない栄養がある」構文を初めて使ってしまった。
構文を使いたくないというプライドがある。
誰かが作った巧妙なユーモアに乗っかることは敗北を意味する。と考えている。ゆえに、構文を使いたくない。
この理屈から言えば、自分が構文を使うことを禁止しているだけなのだから、他人が使っている構文には文句を言うべきではないのだが、構文そのものへの憎しみを抱いてしまっている。
人のユーモアにただ乗りするな、という憤り。
嫌な構文発表ドラゴンが
嫌な構文を発表します。
発生
「怒られが発生した」のような表現。
「私が怒られた」という事象を、「怒られが発生した」に言い換えることでどこか他人事のような印象を与えるフレーズにできる。
受け身表現を名詞的に使う「怒られ」単体もおかしみを含んでいる。
加えて、「怒られが発生した」が文章上も意味上も主語に「私」を据えていない点が美しい。
親の顔
「親の顔より見た〇〇」というフレーズ。
初見ではかなりインパクトがある表現。
ここに「もっと親の〇〇見て」と繋げるやつもある。
ドリブル
教科書的なお笑いだが、醜悪。
「やさしいせかい」に繋げるやつ
やさしいせかい
↓
やさいせいかつ
↓
ここまでがテンプレ
↓
ここまでが天ぷら
猿の毛繕い。
正式名称がわからない構文も嫌、嫌、大好き〜🎵
こういう構文も最初に考えた人はすごいなと思っている。
まっすぐ面白いと思っている。
自分が使うのは嫌だなと思っているだけ。
知り合いが使っていても嫌かも。
だからこういう構文を次代に繋ぐためだけの語り部みたいな人が必要。
ネットの構文を語り継ぐ役割を誰かが担わなければならない。
その人自身はユーモアのキャリアーでしかなく、側から見ればつまらない人だけれども、この世界に上質なユーモアを残すには必要な憑代。
今後、構文を見つけたら追記するための場所
(何か真相に近づくことを言って)おっと誰か来たようだ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?