能登被災地訪問日記 八

三月に入り那須の宮大工の中島さんが建物の被害調査に輪島まで来るというので、元さんと二人能登まで行く事にした。三月を入り北陸は雪な降ったので雪道を覚悟したが上越北陸道は雪がなく予定より早めに能登道に入る事ができた。一月には能登道は寸断され通行止めになっていた。どこまでいけるのだろうと進むと穴水町手前の腰越までいけるではないか。道路はかなり復旧が進んでいるようだった。

 夕方龍昌寺に着き坂の下に車を止め雪道を徒歩で上がると一面雪で真っ白な龍昌寺の境内かあらわれた。ここだけは雪が40センチほど積もっていた。

 雪のなか遼雲さんと弾が水道水復旧工事をしていた。山のタンクから引かれた水道管を掘り出し破損したジョイントを補修するのだ。問題は地面の下に埋められているためどこが破損しているか堀当てなくてはならない。幸い元さんが江崎さん下ジョイントの位置を記憶していたためその部分はすんなりとつながった。しかし水は出なかった。江崎さん宅の台所下のパイプが外れていたらしい。翌日遼雲さんらそこを掘り出し無事に水が出るようになった。台所から水が出ると急に家が息を吹き返してイキイキとするように思え不思議な感じがした。

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