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日経225レビュー 2024/4/30~5/4

市況概要

・市況についてはブルームバーグもしくは株探より引用
・基本的に3%以上増減した銘柄を掲載しています
・タイトルはクリエイターまいこさん絵(シュナウザーのポムン)
2024年2月26日より可能な範囲でデイリーに更新していきます

4月29日(月)

昭和の日

【上昇上位】
 

【下落上位】

4月30日(火)

「日本株続伸、好決算買いで日経平均一時600円超高-日立やコマツ急騰」

30日の東京株式相場は続伸。好決算銘柄中心に買いが入り、日経平均株価の上げ幅は一時600円を超えた。市場予想と比べた利益の上振れと自社株買いが好感された日立製作所とコマツが大幅高。今期営業利益計画が予想を大きく超過した三菱電機は急騰した。

東証33業種は機械や電機、輸送用機器、ゴム製品など輸出セクターが軒並み上昇。日本市場の連休期間中の為替相場が1ドル=160円まで円安に振れたことがプラスに働いた。正午に発表した今期営業利益計画が47%増だった商船三井をはじめ海運株、物言う株主による株式取得が判明した住友商事など商社を含む卸売株も高い。

【上昇上位】
三菱電機 6503 15.9% 今期業績ガイダンスは市場想定を大きく上振れ
小松製作所 6301 11.5% 自社株買い(3.5%)を好感
トクヤマ 4043 11.4% 今期は連続営業大幅増益見通し
ソシオネクスト 6526 8.9% 北米データセンターの第一歩間近 の見方
日立製作所 6501 8.5% 決算想定線も株主還元策の強化をポジティブ視
マツダ 7261 7.5% 
第一三共 4568 7.1% 
SUBARU 7270 6.3% 
住友商事 8053 6.3% 「米エリオットが株数百億円を取得」報道
IHI 7013 6.3% 前期最終を赤字縮小に上方修正
日本郵船 9101 6.2% 
日産自動車 7201 6.0% 
商船三井 9104 5.9% 25年3月期は営業利益47%増見通し
大塚ホールディングス 4578 5.8% 第1四半期営業利益20%増
川崎汽船 9107 5.7% 
三菱自動車工業 7211 5.4% 
三菱重工業 7011 5.4% 
日本電気 6701 5.1% 今期最終10%増 4期ぶり最高益 20円増配
ヤマハ発動機 7272 4.9% 
信越化学工業 4063 4.9% 
横浜ゴム 5101 4.5% 自己株式の処分発表
丸紅 8002 4.4% 
豊田通商 8015 4.2% 最終は6%増で4期連続最高益 前期・今期増配
エーザイ 4523 4.2% 
中外製薬 4519 4.1% 自己株式の処分発表
日立建機 6305 4.0% 今期最終は5%増 2期連続最高益 25円増配
リクルートホールディングス 6098 3.9% 
川崎重工業 7012 3.9% 
ブリヂストン 5108 3.8% 
トヨタ自動車 7203 3.6% 
ニデック 6594 3.6% 
中部電力 9502 3.6% 
三菱地所 8802 3.6% 
アルプスアルパイン 6770 3.6% 
オムロン 6645 3.5% 
メルカリ 4385 3.5% 
大成建設 1801 3.5% 
本田技研工業 7267 3.5% 
ルネサスエレクトロニクス 6723 3.5% 
楽天グループ 4755 3.5% 
安川電機 6506 3.5% 
SMC 6273 3.5% 
伊藤忠商事 8001 3.5% 
クボタ 6326 3.4% 
パナソニックホールディングス 6752 3.3% 
テルモ 4543 3.2% 
双日 2768 3.2% 
TOPPANホールディングス 7911 3.1% 
旭化成 3407 3.0% 
住友電気工業 5802 3.0% 
大和証券グループ本社 8601 3.0% 

チェック 三菱電機・NEC・日立製作所・ニデック
円安進行+米株高で日経平均大幅上昇の直前に好決算を発表。結果、電機銘柄が急騰。為替介入は入ったと思われるものの、依然160円目前の状態であり、電機銘柄には引き続き注目が集まりそう。

チェック 大塚・トクヤマ
いずれも決算発表で大幅に上昇。いずれも全事業が黒字展開していることが大きい。大塚は海外主要4薬品がいずれも増収・増益、ポカリや栄養補助食品などの海外販売が伸びており、トクヤマはセメントと化成品が伸びており、これに今期は半導体も回復する見込み。採用銘柄では地味に映りがちな両銘柄だが、今年は実力が開花する1年になりそう。

【下落上位】
エムスリー 2413 -9.9% 本決算「サイト利用の必要性低下」の声
日東電工 6988 -8.3% 前期実績・今期見通しともコンセンサス下振れ
アドバンテスト 6857 -7.3% 今期業績見通しはコンセンサス大幅下振れ
オリエンタルランド 4661 -6.3% 今期最高益もセンサス以下
セイコーエプソン 6724 -4.9% 今期営業益予想はコンセンサス大幅下振れ
住友化学 4005 -4.8% 前期最終を赤字拡大に下方修正 減損損失計上
サイバーエージェント 4751 -3.8% 
キッコーマン 2801 -3.6% 今期ガイダンスはコンセンサス下振れ
TDK 6762 -3.1% コンセンサス下回る小幅増益見通しマイナス視
王子ホールディングス 3861 -3.1% 前期経常6%下方修正

チェック エムスリー・オリエンタルランド・キッコーマン・TDK
エムスリーはコロナ関連の利益剥落を除けばシェア拡大が進んでおり、ここ最近の下げは異常な感を受ける。オリエンタルランドは40周年翌年の売上減が見込まれる中増収・増益を打ち出したが、謎のコンセンサス未達というお題目で下げられている。キッコーマンは基本醤油は世界中で拡大しており、TDKも構造改革費用計上はあるが基本的には堅調。ここ最近は決算発表があればまずは下げるのがトレンド。特に意欲的な決算のオリエンタルランドは上げてほしかったが。

5月1日(水)

「日本株は反落、米利下げ期待後退や介入警戒感-輸出企業が伸び悩む」

1日の東京株式相場は反落。米国の雇用コスト指数がインフレ高止まりを示唆して利下げ時期が遠のくとの警戒から投資家心理が冷え込んだ。米国の金融政策決定を控えて、当局の為替介入による円高懸念で輸出企業が伸び悩んだ。

三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフストラテジストは、日本の通貨当局による円買い介入への警戒感から輸出関連も買いにくく、株価を押し下げていると述べた。  

【上昇上位】
レーザーテック 6920 14.9% 1-3月期は利益・受注とも想定以上に好調
西日本旅客鉄道 9021 8.6% 自社株買い実施などの株主還元策を評価
双日 2768 5.4% 今期最終増益、増配見通し
東日本旅客鉄道 9020 3.5% 
資生堂 4911 3.3% 中国連休によるインバウンド期待も

チェック レーザーテック

前回決算で今後の受注を弱含む見通しとしていたが、今回の第3四半期決算では今後の見通しを引き上げている。その理由も明確で ①生成AI活況 ②パワー半導体伸び ③地政学リスクのための新工場建設 が挙げられており、ラピダスに代表されるような国内外で進められる③の要素が前回決算後に具体化してきたことが大きそう。決算発表後にストップ高の勢いで買われているし、決算だけで言えば魅力的なのは間違いないが、現在の金利高止まりの環境で低配当+高PERなので上値は限定されそう。逆に金利が下がってくれば50000コースか。

【下落上位】
日揮HD 1963 -11.3% 追加費用発生 一転営業赤字に下方修正
商船三井 9104 -5.2% 前日営業利益47.4%増予想で急騰も
日本電気硝子 5214 -4.7% 前日経常黒字浮上発表も
東武鉄道 9001 -4.5% 経常19%減益
富士電機 6504 -4.3% 
日本取引所グループ 8697 -4.0% 
TOTO 5332 -4.0% 先週末発表の決算引き続きマイナス視
東京電力ホールディングス 9501 -3.9% 1-3月期の経常赤字決算
川崎汽船 9107 -3.6% 
野村ホールディングス 8604 -3.5% 
日本郵船 9101 -3.2% 
ENEOSホールディングス 5020 -3.1% 
トクヤマ 4043 -3.1% 

チェック 日揮ホールディングス
通期予想の下方修正を発表。一転営業赤字見込みとした。今期損失を既に計上していた海外工事について、追加の損失を計上。全プロジェクトを見直して損失を積み増し。株価10%を超える下落となる。なお、営業赤字転落ながらも配当は維持。株価下落もあり、利回りは2.97と比較的高配当に。プラント開発の日揮は海外工事の損失計上が目立つが、現地の工事の実態がどうなっているのかよく分からない。前回決算時には海外工事の受注自体も大幅に減少していたため、当面は買いの材料が見えない状況ではないか。

5月2日(木)

「日本株は小幅続落、不安定な円相場に警戒広がる-商社株堅調が下支え」

2日の東京株式相場は小幅続落。日本の通貨当局が連休中に円下支えのために為替介入を実施するのではないかとの警戒感が広がった。一方、決算発表を受けた商社株の一角が買われ、主要株価指数の下げは限定的だった。

円の急伸を嫌気し、輸送用機器やハイテクなどの輸出関連株の一角が軟調。円相場は海外時間に一時1ドル=153円04銭と3%上昇した後、東京市場で上げ幅を縮小した。神田真人財務官は日本時間2日午前、「為替介入の有無については今、お話できることはない」と述べた。

【上昇上位】
関西電力 9503 5.0% 太陽光発電事業を投資対象とするファンドを設立
住友商事 8053 4.4% 今期純利益37%増、市場予想上回る
J.フロントリテイリング 3086 3.7% インバウンド需要拡大で4月増収
第一三共 4568 3.1% エンハーツの試験結果など引き続き材料視も
オリンパス 7733 3.0% 
あおぞら銀行 8304 2.8% 前期最終赤字498億円に拡大も
伊藤忠商事 8001 2.8% 
東京電力ホールディングス 9501 2.5% 

チェック 住友商事・三菱商事

場中決算で4%上昇したのが住友商事。前期最終を32%減益(一時的とはいえ1000億近い評価損計上)。今期を37%増益見込。自社株買い(わずか1.6%)この内容で4%上昇はよく分からない。今年の特損を考慮しなければ結局現状維持の内容。

一方、前期最終を上振れ着地し、今期ほぼ最終を同額見込みとした三菱商事が2%下落。特段の損失の計上もなく、大幅に増配。今期を「種まき期間」としているとはいえ、こちらは2%下落。

前期を真面目に目標達成した三菱商事が下げて、大幅に下振れした住友商事が上昇とは、ほんと見せ方だけの違いに思えてならない。(エリオットの指導?)そりゃ、1000億も一時的な損失を計上すれば、さすがに今期は増益する。

三菱商事は前回決算で自社株買い10%を発表したが、今回配当性向の割り振りを配当に全て回すこととして大きめに増配としたが、今の相場では自社株買いは評価されるが、増配はあまり評価されていない気もする。

住友商事は、来週はさすがに下げるのではないか。

【下落上位】
住友ファーマ 4506 -6.8% 新規の医薬品開発縮小方針を示すと伝わる
サイバーエージェント 4751 -4.1% 
マツダ 7261 -3.2% 
TDK 6762 -3.0% コンセンサス下振れガイダンス引き続き上値抑制要因


5月3日(金)

憲法記念日

【上昇上位】
 

【下落上位】

概況

先週末の金融緩和継続を受けて今週も余勢を駆って火曜日に大きめに上げたこともあり、週足(3日のみだが)301.3pt上昇。先週末を受けての急激な円安進行となり為替介入警戒が始まり、木曜日に為替介入(おそらく)による円高進行、と為替に注目が集まる週になったが、株に関してはあまり大きな動きにはならず。

これを書いている金曜日の深夜は再度の為替介入を受けた円高進行が続く中、米雇用統計が弱く利下げ期待が高まったことから米株高となっており、円高進行を受けて日経先物はやや下方向で停滞している。再び40000を目指すのか、そうではないのか、引き続き微妙な空気感は継続か。

為替

東京市場が終了となった5月2日ベースで5円近く円高となった。円高とはいえ153円台ではあるが。

金利

米10年債金利は約0.1%の下落。引き続き高止まり。日10年債金利はほぼ変動なく0.9を維持。こちらも高止まりの状況。

米株

5月2日ベースではダウ平均・NASDAQともほぼ変動なし。

今週1週間の採用銘柄の上昇上位

今週1週間の採用銘柄の下落上位


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