日経225レビュー 2024/6/17~21完
・市況についてはブルームバーグもしくは株探より引用
・基本的に3%以上増減した銘柄を掲載しています
・タイトルはクリエイターまいこさん絵(シュナウザーのポムン)
【2024年2月26日より可能な範囲でデイリーに更新していきます】
市況概要
6月17日(月)
「大幅反落-後場も安値攻防継続、引けで38000円維持」
17日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反落、前週末比712.12円安の38102.44円で取引を終え、引け値ベースでは5月30日以来の安値で引けた。米景気の先行き警戒感や、政局不安を背景とした欧州株安、日銀政策を巡る不透明感が重なり、ほぼ終日軟調地合いが継続。週明けで市場参加者が少ないなか、四半期末接近に伴う需給悪懸念も意識され、下げ幅を860円超えに広げる場面があった。心理的節目とされる38000円付近では下げ抵抗感を示しつつも、買い上がる動きには繋がらなかった。
【上昇上位】
3%以上上昇銘柄なし
【下落上位】
トレンドマイクロ 4704 -6.08% バリューアクトの保有比率が低下
リコー 7752 -5.96% 欧州政局不安などを売り材料視か
東京建物 8804 -5.49%
電通グループ 4324 -5.00%
高島屋 8233 -4.90%
住友不動産 8830 -4.87%
王子ホールディングス 3861 -4.35%
東急 9005 -4.34%
日本製鋼所 5631 -4.26%
三菱地所 8802 -4.25%
NTN 6472 -4.23%
三井不動産 8801 -4.10%
東急不動産ホールディングス 3289 -3.97%
DOWAホールディングス 5714 -3.95%
横浜ゴム 5101 -3.80%
レゾナック・ホールディングス 4004 -3.74%
出光興産 5019 -3.73%
SOMPOホールディングス 8630 -3.71%
三菱重工業 7011 -3.69%
アドバンテスト 6857 -3.68%
マツダ 7261 -3.68%
スズキ 7269 -3.64%
古河電気工業 5801 -3.60%
日立建機 6305 -3.57%
豊田通商 8015 -3.56%
大和証券グループ本社 8601 -3.55%
川崎重工業 7012 -3.49%
横河電機 6841 -3.47%
京王電鉄 9008 -3.46%
三菱商事 8058 -3.45%
日本碍子 5333 -3.44%
オリンパス 7733 -3.44%
楽天グループ 4755 -3.39% 楽天モバイル単体加入者回線数700万達成も
メルカリ 4385 -3.39%
HOYA 7741 -3.34%
パナソニックホールディングス 6752 -3.34%
東京海上ホールディングス 8766 -3.32%
住友電気工業 5802 -3.32%
三越伊勢丹ホールディングス 3099 -3.30%
荏原製作所 6361 -3.29%
ソシオネクスト 6526 -3.29%
信越化学工業 4063 -3.29%
セイコーエプソン 6724 -3.26%
ENEOSホールディングス 5020 -3.23%
コニカミノルタ 4902 -3.19%
INPEX 1605 -3.18%
本田技研工業 7267 -3.13%
東ソー 4042 -3.12%
三菱マテリアル 5711 -3.09%
フジクラ 5803 -3.08%
住友化学 4005 -3.07%
ヤマハ発動機 7272 -3.03%
三菱自動車工業 7211 -3.02%
日産自動車 7201 -3.00%
6月18日(火)
「大幅反発―新規手掛かり材料難、後場は伸び悩む場面目立つ」
18日の東京株式市場で日経平均株価は反発、前日比379.67円高の38482.11円で取引を終えた。米国やフランスにおける株価上昇を受けて、世界景気に対する過度の警戒が後退、値嵩ハイテク株を中心に幅広い銘柄に買いが膨らむ展開となった。昨日大幅下落した反動もあって一時節目の38500円台を回復したが、新規手掛かりを欠くなかで積極的に上値を買い進む動きは限られ、後場に入ると伸び悩む場面が目立った。
【上昇上位】
LINEヤフー 4689 7.76%
TDK 6762 6.32% エネルギー密度100倍の全固体電池向け材料開発
DOWAホールディングス 5714 5.80% グループ再編への思惑などを材料視か
楽天グループ 4755 5.37% 楽天モバイル回線数700万達成 いったん下落も
三菱重工業 7011 5.01% 「防衛・原子力銘柄の主役」とSMBC日興が指摘
日産化学 4021 3.81%
帝人 3401 3.51%
ニコン 7731 3.29%
ジェイテクト 6473 3.27%
任天堂 7974 3.10% マリオ新作映画、国内公開は26年4月24日
富士通 6702 3.09%
SUBARU 7270 3.00%
【下落上位】
メルカリ 4385 -3.18% 大和証券では目標株価を引き下げ
6月19日(水)
「小幅続伸-欧米株高で買い先行も失速、一時マイナス圏に転落」
19日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に続伸、前日終値に比べ88.65円高い38570.76円で引けた。18日の米国株式市場ではエヌビディアを中心として主力の半導体株が一段高となり、主要3指数はしっかりの展開。日本市場でもアドバンテスト(6857)などの主力半導体株が軒並み高で寄り付き、日経平均株価も続伸で取引を開始した。前場序盤には上げ幅を300円超まで拡大させる場面もあったが半導体株の失速と共に上げ幅を縮小し、後場には一時マイナス圏に転落する場面もあった。
【上昇上位】
三菱自動車工業 7211 8.98% 「追加還元を視野」報道、業績回復にも期待
アドバンテスト 6857 4.07% 米エヌビディアの時価総額が世界一
三井金属鉱業 5706 3.96%
三菱重工業 7011 3.87% 岡三証券では目標株価を引き上げ
三菱ケミカルグループ 4188 3.72%
マツダ 7261 3.64%
日東電工 6988 3.43% アップル効果期待で電子部品株の循環物色続く
オムロン 6645 3.40%
大林組 1802 3.22%
【下落上位】
三越伊勢丹ホールディングス 3099 -5.51% 中国人訪日客の需要減退懸念
資生堂 4911 -4.76% 中国の富裕層買い控えとするベイン調査ネガティブ視
トレンドマイクロ 4704 -4.56% 自己株式の取得終了で需給緩和を警戒へ
帝人 3401 -3.84% インフォコム売却で業績修正
ディスコ 6146 -3.81%
SCREENホールディングス 7735 -3.14% SOX指数上昇だが
6月20日(木)
「3日続伸-後場着実に持ち直し、節目38500円を回復」
20日の東京株式市場で日経平均株価は小幅ながら3日続伸、前日比62.26円高の38633.02円で取引を終えた。19日の米休場などに伴い薄商いが続くなか、欧州政局への懸念や四半期末接近を意識した需給悪警戒もあって、前場中はポジション整理の売りが重荷だった。朝方に300円超えの下げ場面もあったものの、後場に入ると半導体関連の一角やスマホ関連などに持ち直しの動きが広がり、心理的節目の38500円回復。同値付近での押し目買い姿勢を確認した格好で、さらにじり高歩調を辿った。
【上昇上位】
アドバンテスト 6857 3.73%
サイバーエージェント 4751 3.05%
【下落上位】
サッポロホールディングス 2501 -3.05%
※本日は材料観測できず
6月21日(金)
「4日ぶり小反落-動意薄、前日終値付近で一進一退の動き」
21日の東京株式市場で日経平均株価は4日ぶり反落、前日終値に比べ36.55円安い38596.47円で引けた。 20日の米国株式市場では、騰勢を強めていた半導体関連株に手仕舞い売りが広がる一方で、出遅れていた景気敏感株などに物色がシフト。世界的に見て相対的に出遅れていた日本市場にも見直しの動きが広がり、前場序盤は日経平均株価もプラス圏で推移する場面が多かった。ただ、本日株主総会を開催した指数寄与度の高いソフトバンクグループ(9984)が前場終盤に急落すると日経平均も失速。後場に入ると前日終値付近で一進一退の動きとなり、膠着感を強めたまま一日の取引を終えた。
【上昇上位】
IHI 7013 6.94% 前日にスモールミーティング開催
住友金属鉱山 5713 3.89%
【下落上位】
古河電気工業 5801 -3.19%
ソフトバンクグループ 9984 -3.14% 株主総会の孫会長発言で
概況
メジャーSQ明けとなった月曜日に-700の下落となり、火曜日にやや大きめに戻すもその後は停滞となった日経平均。週足では-217.9ptの下落となり、38000円台中盤となっている。5月1日以降38000~39000円のレンジ相場が続く。5月1日に為替介入らしき下落があって一時ドル円は153円までつけたが、現在は159.789円とほぼ7円も円安に動いているが、日銀の緩和引き締めへの警戒(利上げ→誘導金利目標引上げ・国債買い入れ減額→利上げ・日銀保有ETF売却→需給悪化)が2ヶ月続いている状態。欧州政治不安と米株の頭打ち感も相まって積極的に日本株を買いに行く動きは見られない。
個人的感覚だが、アメリカに為替介入を封じられた状況の今、急激な円安を防ぐには日銀が利上げをちらつかせるぐらいしか手段がないようにも見える。
一定規模の国債買い入れ減額だけは行う様子もあり、それならそれではっきり方向性を示すことで市場の見通しはクリアになるのではないか。特に日銀保有ETFの売却方針を早めにクリアにしてほしいが、日銀がETFを放出すれば市場にどの程度のインパクトを与えるのか予想しづらい。政府がNISAで株式購入を誘導しておいてETF売却で株価を下げるというのも考えづらくもある。
長い目で見れば、今後円安が進めば日本株が上昇することは明らかであるのだが。
為替
今週は2円の円安に動いている。為替介入以後ほぼ毎日円安に動いている。直接今週の株価の動きとは関係ないが、6月の米総合購買担当者景気指数(PMI)で米経済の堅調さが示唆されたことを受け160円突破目前となっている。米利下げが限定的になり日米金利差が継続する見込みとなり、FRB高官の為替介入を封じる発言もあり、ドル円のキャリートレード勢には絶好の地合となり、ドルの実需もあろうだろうが、投機筋の資金は集まりそうだ。7月の日銀政策発表で利上げの動きがなければ160円突破はほぼ確実だろう。
金利
日10年債金利は0.95と1を切ってからは落ち着いている。米10年債金利も4.25と今年3月近辺の金利まで落ちてきている。
米株
NYダウは600pt程度やや大きめに上昇。NASDAQは週足ではほぼ変化なし。
今週1週間の採用銘柄の上昇上位
今週1週間の採用銘柄の下落上位
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