不思議の国の鼻首
サバンナの中に、とても首の長いキリン、キリオスがいた。彼は高い木の葉を食べるのが大好きだった。そして、とても鼻の長いゾウ、エレフォスもいた。彼は地面の果実を拾うのが得意だった。
遊んでいるうちに、キリオスとエレフォスは不思議な森に迷い込んだ。
その森は普通のサバンナとは全く違い、奇妙なことがたくさん起こる場所だった。
「キイオス、ここはどこだろう?」
エレフォスは不安そうに言った。
「わからないけど、何か面白いことが起こりそうだね!」
キリオスは答えた。
突然、二人の前に大きなキノコが現れた。そのキノコの横には『食べてみて!』と書かれた看板が立っていた。
「試してみようか?」
キリオスが言った。エレフォスは少し躊躇したが、好奇心に勝てず、一口かじった。すると、彼の鼻が急に伸び始めた。
「わああ! ぼくの鼻がどんどん伸びてる!」
エレフォスが驚いた。
キリオスもキノコを一口食べてみた。すると、今度は彼の首が縮み始めた。
「ええっ! 僕の首がどんどん短くなっている!」
キリオスが叫んだ。
二人はおかしくて大笑いした。そして、森の中を進んでいくと、今度は『飲んでみて!』と書かれた瓶が見つかった。
「今度はこれを試してみよう!」
エレフォスが言った。
エレフォスが瓶の中の液体を飲むと、彼の鼻が縮み始めた。キリオスも同じ液体を飲むと、今度は彼の首が元の長さに戻った。
「ここは不思議な森だね!」
キリオスが言った。
「でも、なんだか楽しいね!」
エレフォスは笑った。
その後も二人は森の中で様々な奇妙な食べ物や飲み物を試し、自分の体が伸びたり縮んだりするたびに大笑いした。最終的に、二人は森の出口にたどり着いた。そこには『また来てね!』と書かれた看板が立っていた。
「またこの不思議な森に来ようね!」
キリオスが言った。
「うん、次はどんな冒険が待っているのか楽しみだね!」
エレフォスは答えた。
(おわり)
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