#163 円安が加速（1ドル154円台）する今、海外旅行に行かない人には関係ないのか？

こんにちは！こちらは、9.11メモリアル博物館のすぐ近くにある慰霊碑です。これは元々ワールドトレードセンターがあった跡地に作られたもので、なんとも独特の空気が流れていました。命を落とされた3,000名近くの方へ黙祷を捧げました。色々と考えさせられることが多く、ニューヨークに行かれた際には是非ともお立ち寄り頂きたい場所です。

1ドル154円台から155円に迫る円安

さて、今日は「円安が加速する今、海外旅行に行かない人には関係ないのか？」というテーマについて書きます。いや～それにしても最近円安が止まりませんね～。まさかの154円台に入って155円にも迫っているのが今の状況です。

そんな円安が急加速する状況の中で、実際自分たちの生活にどう影響しているの？と言われたらあまりピンとこない方が多いのではないでしょうか。円安みたいだけど、自分はあまり海外旅行とか行かないし、日本の中で生活している分には別に関係無いでしょ、、、と思ったそこのあなた！！

それは完全に間違っています。そもそも円安はどういう影響があるかというと、まず海外に日本の製品を売り出している「輸出企業」にとっては追い風ですよね。海外では日本の製品が安くなるので買いやすくなる為、輸出企業は利益が伸びて潤うわけです。

代表的な会社で言うと、トヨタ、ホンダ、キャノン、ソニー、日産、ニンテンドー（任天堂）、パナソニックなどがあります。こういう会社の利益は非常に大きく伸びていますよね。ここまではおおよそイメージがつくのではと思います。

考えるべきは輸入品の価格上昇

ただし、私たちが考えるべきポイントはそこではありません。考えないといけないのは「輸入品の物価上昇」についてです。日本は原油や通信機、衣類や医薬品など様々なものを輸入に頼っていますが、円安が加速するということはイコール輸入品の価格（物価）が上昇するということです。

わかりやすいようにiPhoneを例に挙げます。iPhoneは日本人の感覚からすると毎年毎年値上がりしていて、もう携帯電話というよりもパソコン並みの価格になってきたな、、、と感じている方も多いのではないでしょうか。

iPhone6の販売価格は67,800円でしたが、iPhone15では124,800円と2倍近くまで価格が上がってきています。一方、これをドルベースで見ると全く状況が変わって見えます。ドルベースではiPhone6が649ドルで、iPhone15が799ドルなんですね。

【iPhone6　→　iPhone15の販売価格】
　＄ベース　649＄　→　799＄（1.23倍）
　円ベース　67,800円　→　124,800円（1.84倍）

円安はインフレにつながっている

確かに値上がりはしているものの、約1.2倍なのでそこまで大きな値上げはしていないわけです。では、この差は一体何なのかというとそれが「円安」の影響というわけです。

要するに、円安というのは輸入物価が上がるということにもつながるので、海外旅行に行かない私には関係ないという話では全くないわけです。ちなみに、私はよくスタバに行くのですが、先日行った時にはコーヒーの価格が30円程値上がりしていました。(地味にショック。。。笑)

今日の話の結論を一言で言うと、「円安はインフレにつながっている」ということです。ですので、海外旅行に行かずに日本だけで生活している人も、おもいっきり影響は受けているということです。

スーパーの商品価格が上がったり電気代が上がったりと、インフレ（物価上昇）は肌で感じやすいですが、円安というのは実際にどのように生活に影響するの？というのがピンときていない人が多いように思います。

改めて「通貨分散」を意識しよう

だからこそ、私が以前からお伝えしているように「通貨分散」をしっかり意識していく必要があります。仮に円とドルを半分ずつ持っていたとしたら、円安に振れても円高に振れてもプラスマイナスゼロという状況を作り出すことが出来ます。

通貨を分散して持つことで円安へのリスクに対処するわけです。全て円で銀行に預金をしているという方は、今日の話を踏まえて是非対策を考えてみて頂くと良いかなと思います。

繰り返しになりますが、「海外旅行に行かない自分には円安は関係ない」と思っている方が多い気がしたので、日本の中で生活にするにしてもおもいっきり関係ありますよ、というのが今日伝えたいメッセージでした。それでは今日はこの辺で。

【アクション】

・円安によるインフレへの対策としてしっかり通貨を分散させて持とう

貴重なお時間を使って頂き心より感謝致します。
皆様の今日一日が笑顔と感謝で溢れる素晴らしい日となることを願っています。


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