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「古本屋台」

私には最高の漫画です

2024.2.25
「古本屋台2」「久住昌之- 作  久住卓也- 画
本の雑誌社 出版」2024.2.20発行
この漫画が非常に面白いのです。

久住昌之さんは誰もが知る「孤独のグルメ」の原作者。ミュージシャン、漫画家。
そして漫画家の弟、卓也さん。
お二人でユニット「Q.B.B」と名乗り代表作「中学生日記」を出しています(と言ってもまだ私読んでません、読まなきゃ)

この「古本屋台」の何が面白いか?
古本を積んで(推定600冊 180Kg)夜な夜なあちこちに出没する古本屋台。(電動アシスト付いてます)(*^_^*)  
謎で寡黙な親父店主。「いらっしゃい」
「飲むの?」「うるさいよ、 うちは野中の1軒や屋じゃないんだから」いつもの文句。
薩摩焼酎白波100円で飲めるが 1杯だけ。
酔客はご法度、白湯出してくれたりそのまま
追い出したり。
しかしごくたまに、貝のヒモノ炙ったり、豚汁出たりの不意打ちあり。
1話2ページで読みやすく、チラチラ描かれた売り物の古本が また渋そうなのばかり。
この屋台を強烈に愛する一人のサラリーマンが常連客とのたわいない会話と白波に「気が狂うほど楽しい 俺」と にやける姿は私も羨ましい(^_^;)   こんな屋台あったら絶対行く!

2018.1 発行
眼鏡の人   岡崎武志さん

この漫画の第1刊は集英社から2018年発行

その後も執筆続いて
自動図書出版協会「月刊こどもの本」2019/11~2020/10  に掲載。
その後、久住昌之さんが「本の雑誌社『本の雑誌』」に話をもちかけたら、喜んですぐに掲載決まったそう。
2020.12月号~2023.12月号
これらを単行本化したのが今回の「古本屋台2」です。  只今も掲載継続中。

今回の第2刊が決まった時、卓也さんは、
コロナ禍の話も含めるために、季節を秋から始めて 秋口に終わるという修正をしたり、自分の好きな本への思い入れもじゅうぶんに加筆してます。コロナ禍のマスクを着けた人達がうまく描写されてるんです。
何故知ったようなことを言うのか。
それは 昨夜 この本のトークイベントでお二人の話を聞いたからです(^o^)
この「古本屋台」に常連客として描かれている古本ライターの 岡崎武志さんと荻原魚雷さんもイベントに出演されまして、お二人の大ファンである私は即申し込みをしましたよ。

昨夜のトークイベント看板
眼鏡の人 萩原魚雷さん

何故この4人が知り合いかは、もともと高円寺の古本酒場「コクテイル書房」で出会っていたそう。岡崎さんと魚雷さんは他の数名で同人誌を出しておられた元々の仲間です。
この「コクテイル書房」の店主荻野さんも 常連客として描かれているんです。

で、さすがに古本マニアの4方ですので、この漫画の中に描かれている古本の話で盛り上がりました。
「小林秀雄 ゴッホの手紙」については、話が飛んで、小林秀雄は喋り方が独特で
古今亭しん生との対談CDが面白いとか、「ジャイアント台風」では、馬場さんは本好きで新幹線でいつも本読んでたとか。
たくさん 良い本が漫画で描かれているのですが 巻末にその本の解説が3~4行ずつ載っており、すごいサービスです。
トークイベントでも、古本好きそうな年配男性が多かったですよ。

「古本屋台2」の帯

ということで、私の「古本屋台」愛をいろいろと綴りました。とにかく
久住昌之·久住卓也兄弟がこれをすごく楽しく創られたのが読んでても伝わるし、昨夜のお話を聞いてても 始終笑顔で話され こちらも楽しくなったのです。ものを生み出すとは、作者がいかに面白がって 楽しんでいるかは とても大切なことだなと思います。 

私も、楽しいもの面白いものを たくさん見つけて 良いものが書けたらいいな\(^-^)/

「古本屋台2」のカバーより


#古本屋台 #古本屋台2 #久住昌之 #久住卓也
#岡崎武志 #荻原魚雷









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