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ヤキモチと嫉妬心と、女のプライド


彼が他の女性と仲良くしていたり、楽しそうに話していたりしているのを見聞きすると、なんだか心の中がモヤモヤしてきて、胸がきゅっと締めつけられる


彼が自分のことを好きでいることはわかっているのに、ヤキモチを妬いたり、嫉妬心が湧き出てくる


この時、これはヤキモチなのか?嫉妬心なのか?両者の違いはなんだろう…と思うことがあるかもしれない

嫉妬心は、自分より優れた人や恵まれている人に対して、羨んだり妬んだりすることで、その対象は老若男女に区別をつけない


一方、ヤキモチは対象がハッキリしていて、それは自分の好きなお相手が、他の人に好意を向けた時に表れるモヤモヤとした感情

つまり、彼に抱いているこのモヤモヤは、羨んでるんじゃないのだから、ヤキモチだってことになる

ヤキモチってかわいいよね

ヤキモチ妬いたからって、何かを求めてるわけでも、対象の人物を闇に葬ろうとするわけでもない ただただ、くそぉ〜って、なんだよおまえ〜って思うだけなんだから


女はヤキモチの生き物
男は嫉妬の生き物


女の方が、嫉妬心が強いように思われがちだが、意外と男の方が強い


出世欲や物欲、独占欲、支配欲に囚われ、常に他人と自分を比べてどちらが上かを気にするのは、社会的地位や世間体を気にせざるを得ない男の生き方を、遺伝子レベルで、歴史的存在価値で、組み込まれているからなのだろう

女は、自分が彼の一番じゃなきゃイヤな生き物で、彼の後ろに隠れた自分というものを、対象にしているのかもしれない


男は自分が相手の男より優ってないとイヤな生き物だから

その対象は、『自分』と『彼女の別の相手』ということになる…らしい


嫉妬心を向ける主体が、男女では少し違っているのもあってそれは似て非なるもの


心理学者バスの研究によるとー


A:恋人が他の異性と体の関係を持っている
B:恋人が他の異性と心で通じ合っている


という状況を想像した時
男性はAに嫉妬心を覚え、女性はBに嫉妬心を覚えるのだそう
裏を返せば、男性は恋人がいくらほかの男と愛を囁き合っていても、セックスさえしていなければまだ許せるということで、女性は恋人が他の女と寝るのは大目に見ても、愛を囁き合っているなんて知ったら許せないということ



極論ではあるが、体の裏切りか心の裏切りかということで…


わたしが生物学上女であることを差し引いて、この心理学者の実験をフラットに受け止めるとしたら


女の嫉妬心より男の嫉妬心の方が死ぬほど強いというデータがやはり、出る


男性にはもっと心を見て欲しいと思う

だって、体を許すことは出来ても、心を許すことは簡単じゃないし、許そうと思って出来ることではないから…


もし嫉妬するなら、絶対にそっちだ
交尾という行為は生物学的本能であり、そこに心は伴わないのなら、その行為自体に意味は成さない


そんな風に考えるわたしは、ヤキモチは妬かないし、嫉妬心も持たない

そもそもが人に興味がないし、そこまでの感情で自分の心を乱されることを嫌悪しているんだろう


わたしにとって、ヤキモチや嫉妬という感情は、女のプライド


わたしは、わたしが一番でないと堪らなくイヤだし、二番に甘んじるつもりはない


これは嫉妬なんかじゃない


女のプライドで、それを、そこだけを立ててくれたら、幾らでもあなたに尽くす


それが出来ないなら、いつでもスパッと行くよ どれだけ好きでも、別れを告げた後、どれだけ吐くほど泣いても


わたしはあなたを捨てる


他がわたしより大事なら
どうぞそちらへ


こんな可愛げのない女だから、かわいくヤキモチを妬けない女だから


想いとは逆の方へ向く恋もあった


わたしという人間は決して、プライドが高いんじゃない


女の部分でのプライドが、愛よりも勝つという、これも本能で組み込まれている


そろそろこのプライドもどっかに行って欲しいと思うけど、どうやら年齢と共に減少していく気はないみたい…


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