07/22/2024
私のことを奪ってほしい、と思う。
こんな私が生きていける自信がないから。
他人の言葉を真に受けて、立ち止まったり傷ついたり。それが非生産的であることも、他人の言葉の信憑性が定かでないことも分かっているけれど、私が無知で無力な存在であることは、どうしようもない現実で。
こんな私の言葉や意思に、どれだけの意味があるのだろうと思ってしまうのです。この世に対して、この世界や、自分より大きな存在に対しては、なんの意味も力も持たない存在。私など、自分のことすらままならないのですから。
…だから。せめて、私に意味を与えてくれる人のものになってしまいたい、と思う。何もかもを奪って、あなたのものにしてほしい。私の言葉も意思も、何もかも、あなたに捧げてしまえるように。
…だからといって、四六時中あなたに従順でいられる自信もない。だから、私があなたに対して不誠実な態度を取ったら、その時は私を叱ってください。そして、私に言って聞かせてください。私はあなたのものである、と。そうやって私を躾けてくださればいい。
私はただ、あなたの言葉を受け取るから。どんな言葉でも、私にぶつけてほしい。
今の私は、自分の言葉に自信がないから。あなたに応えるための言葉すら、用意できる自信がない。意味のある言葉が紡げるとも思えないし、きっと私の言葉であなたを不愉快にしてしまう。だから、私は黙っています。
…静かにあなたの足元に座って、あなたの言葉に耳を傾けていたい。あなたの言葉を、あなたの声で聞きたい。大人しくいい子にしているから。私をあなたのものにしてくださいませんか。
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