ジョイフルキング(23)
世界史の先生「1600年代のアメリカには、アフリカの植民地から大勢の奴隷をアメリカに連れてこられ働かせていたという奴隷制度があり、これらはアメリカだけでなくヨーロッパ諸国でもこのようなことがあったといわれている。ここからは先生の見解だが、奴隷として生まれ、奴隷として生き、奴隷として死んだ奴隷は自分が奴隷だと思ってなかったんじゃないかと先生思うんだ。」
ユメ「…………………」
キーン、コーン、カーン、コーン!
友達1「ユメめずらしー!授業起きてたー!」
ユメ「全教科寝るわけないでしょ!」
友達1「そらそーか。ねえ?終わったら友達2とマック行かない?友達2ね、センパイに告るか迷ってんだって!キャハ!」
ユメ「センパイってあのセンパイ?なんか友達2と合わなくね?」
友達1「ユメそんなこといっちゃダメよ!恋は……いつだって……マボロシーー!」
ユメ「幻じゃねーか!」
マック
友達1「ウイ!ウイ!ウイ!ウイ!すうーえんぱあーーい!付き合ってクレヨン!」
ユメ「いやです。コーラを一気飲みして下さい。」
友達2「はー自信なくなってきた。」
ユメ「友達2はさ、好きなの?」
友達1「好きに決まって決まって決まって決まった決まった!どりやああああ!」
ユメ「友達1はコーラを一気飲みして下さい。」
友達1「コーラはやめてーー!シェイクにしてーー!は!!!今日推しイベントだった!!!!!!ごめんユメ、友達2、あたしもういってきマンボウ!!」
ユメ「ハイハイいってらっしゃい。」
友達2「バイバイ。」
友達1「ごめんねごめんねまた明日!」
友達1は帰った。
ユメ「友達1が誘っといて…まあいいや。それはそうと友達2、あんたセンパイなんか好きじゃないでしょ?あんたが好きなのは、同じクラスの男1でしょ?」
友達2「!!!!は!!!なんでわかんの???」
ユメ「あんたの目線が男1に行ってた。」
友達2「…………ユメは鋭いよね。」
ユメ「それはそうと、男1が好きなのに好きでもないセンパイが好きとか言って告るだの告らないだの、話だけ大きくなっちゃうよ!どうすんの友達2!」
友達2「……なんか……恥ずかしくて……」
ユメ「はー……つまり、男1がめちゃめちゃ好きなわけね。で、それを隠すかのようにイケメンのセンパイを好きと言って誤魔化した。」
友達2「ユメーーーお願い!みんなには内緒にして!」
ピコン!
友達3
ユメっち!今マック?
ユメ「ほーら、噂を聞きつけてくるよ。」
友達2「友達3達?」
ユメ「一応内緒にしとくけど、うまく誤魔化しなさいよ!」
友達3「ユメっちヤッホー!」
友達4はコンパクト鏡見てリップを塗ってる。
友達5はまつげカーラーでまつげをいじってる。
友達6はバナナを食べてる。
ユメ「シェイク新作出てたよ。」
友達3「あれビミョーじゃない?あれ?友達1は?」
ユメ「推しのイベントだって。知らんけど。」
友達3「つーか友達2、マジでセンパイいくの?友達4もいいって言ってなかった?」
友達4「タイプだけど告白まではムーリー。」
友達5(まつげカーラーでまつげいじりながら)「いけいけーーー!!!」
ユメ「友達5まつげ曲がりすぎてるよ!」
友達5「まーがーれーーーーーー!」
ユメ「やりすぎやりすぎ!」
友達3「友達2いつ告るん?どこで告るん?なんて告るん?どんな雰囲気で告るん?」
友達2「…………………」
ユメ「いや、友達2自信なくしちゃって告るのやめようかなーみたいな、センパイとじゃあ釣り合わないんじゃないかなーみたいな?ねえ?」
友達2「…………………」
友達3「えーー!告るのやめるの?やっちゃいなよ、いっちゃいなよ、ダメでもともと、ダメだったらあたし達がシェイクおごってあげるわよ!」
友達4「そうよ!恋に釣り合わないとか関係ないわよ。身分が違ったって恋は皆、平等よ!」
友達5(まつげカーラーでまつげいじりながら)「いけいけーーー!!!」
友達6はリンゴを皮ごと丸かじりして食べてる。
友達3「なんだっけ、身分が違う恋みたいなやつ。」
友達4「ロミオとジュリエット。」
友達5(まつげカーラーでまつげいじりながら)「シンデレラ。」
友達6は新作シェイクを飲んでいる。
友達3,4,5「あんたいつシェイク買いに行ったのよ!」
ユメの家
ユメ「ただいまー。」
妹「おかえりー。あたしやっぱりちっちゃいねえちゃんと同じ高校にする。」
ユメ「えーーくんの?」
妹「だって制服超可愛いじゃん!」
母「ユメ、手を洗ってうがいしなさい。もうご飯よ。」
ユメ「アイアイサー。」
姉と姉の彼氏が来ました。
姉「ご飯食べてけばいいじゃん。」
姉の彼氏「そんな悪いよ。帰ります。じゃあね。あ!どうもお邪魔しました。」
母「また来てねー。」
ユメ「どうもー。」
妹「どうもー。」
姉「じゃまた学校で!」
バタン。
母「あんた達、ご飯よ!」
妹「55点」
ユメ「75点」
姉「あんた達低すぎでしょ!!!」
母「そうよ!姉には100点よ。財閥の御曹司よ。あたし達とは身分が違うのよ。」
妹「かっこよくない。」
ユメ「いい人そうじゃん。姉はあれがいいの?」
姉「まあ、プレゼント攻撃がすごかったんで。」
妹「マジで?マジで?マジで?マジで何もらったの?マジで何もらったの?マジで何もらったの?」
ユメ「妹うるさい!口からなんかでたよ!」
父「ただいまー。」
妹「げ!帰ってきた!」
母「あら、今日は早いわね。」
妹「ご馳走さまーー!」
妹は急いで部屋に去った。
ユメ「ちょっと妹汚い!」
姉「思春期ーー。」
母「あなた、早かったわね。ご飯にする。」
父「おう。晩御飯に帰れたか。久しぶりにみんなで食べようか。妹は?」
ユメ「逃げた。」
姉「食べ終わって部屋いっちゃったよ。」
父「そうか。まあ、父親なんてそんなもんか。」
ピッ!父はテレビをつけた。
アナウンサー「本日、消費税を10%から80%に引き上げる方針を閣議決定致しました。この先、国会審議に入りますが与党が衆参議員の過半数を握ってるような現状において……」
姉「ニュース面白くない!」
ピッ!姉はチャンネルを変えた。
MC「さー今回のゲストは、アメリカツアーを先週終えたばっかりのジョイフルキングさんにきてもらいましたーーーー!登場していただきましょう!!ジョイフルキングさんです!!どうぞ!!!!
パチパチパチパチパチパチパチパチ………」
ユメ「………………」
ユメ「おやすみーー。」
ユメの夢
キーン、コーン、カーン、コーン!
奴隷1「ユメめずらしー!授業起きてたー!」
ユメ「全教科寝るわけないでしょ!」
奴隷1「そらそーか。ねえ?終わったら奴隷2とマック行かない?奴隷2ね、奴隷センパイに告るか迷ってんだって!キャハ!」
ユメ「奴隷センパイってあの奴隷センパイ?なんか奴隷2と合わなくね?」
奴隷1「ユメそんなこといっちゃダメよ!恋は……いつだって……マボロシーー!」
ユメ「幻じゃねーか!」
マック
奴隷1「ウイ!ウイ!ウイ!ウイ!すうーえんぱあーーい!付き合ってクレヨン!」
ユメ「いやです。コーラを一気飲みして下さい。」
奴隷2「はー自信なくなってきた。」
ユメ「奴隷2はさ、好きなの?」
奴隷1「好きに決まって決まって決まって決まった決まった!どりやああああ!」
ユメ「奴隷1はコーラを一気飲みして下さい。」
奴隷1「コーラはやめてーー!シェイクにしてーー!は!!!今日推しのイベントだった!!!!!!ごめんユメ、奴隷2、あたしもういってきマンボウ!!」
ユメ「ハイハイいってらっしゃい。」
奴隷2「バイバイ。」
奴隷1「ごめんねごめんねまた明日!」
奴隷1は帰った。
ユメ「奴隷1が誘っといて…まあいいや。それはそうと奴隷2、あんた奴隷センパイなんか好きじゃないでしょ?あんたが好きなのは、同じクラスの奴隷男1でしょ?」
奴隷2「!!!!は!!!なんでわかんの???」
ユメ「あんたの目線が奴隷男1に行ってた。」
奴隷2「…………ユメは鋭いよね。」
ユメ「それはそうと、奴隷男1が好きなのに好きでもない奴隷センパイが好きとか言って告るだの告らないだの、話だけ大きくなっちゃうよ!どうすんの奴隷2!」
奴隷2「……なんか……恥ずかしくて……」
ユメ「はー……つまり、奴隷男1がめちゃめちゃ好きなわけね。で、それを隠すかのようにイケメンの奴隷センパイを好きと言って誤魔化した。」
奴隷2「ユメーーーお願い!みんなには内緒にして!」
ピコン!
奴隷3
ユメっち!今マック?
ユメ「ほーら、噂を聞きつけてくるよ。」
奴隷2「奴隷3達?」
ユメ「一応内緒にしとくけど、うまく誤魔化しなさいよ!」
奴隷3「ユメっちヤッホー!」
奴隷4はコンパクト鏡見てリップを塗ってる。
奴隷5はまつげカーラーでまつげをいじってる。
奴隷6はバナナを食べてる。
ユメ「シェイク新作出てたよ。」
奴隷3「あれビミョーじゃない?あれ?奴隷1は?」
ユメ「推しのイベントだって。知らんけど。」
奴隷3「つーか奴隷2、マジで奴隷センパイいくの?奴隷4もいいって言ってなかった?」
奴隷4「タイプだけど告白まではムーリー。」
奴隷5(まつげカーラーでまつげいじりながら)「いけいけーーー!!!」
ユメ「奴隷5まつげ曲がりすぎてるよ!」
奴隷5「まーがーれーーーーーー!」
ユメ「やりすぎやりすぎ!」
奴隷3「奴隷2いつ告るん?どこで告るん?なんて告るん?どんな雰囲気で告るん?」
奴隷2「…………………」
ユメ「いや、奴隷2自信なくしちゃって告るのやめようかなーみたいな、奴隷センパイとじゃあ釣り合わないんじゃないかなーみたいな?ねえ?」
奴隷2「…………………」
奴隷3「えーー!告るのやめるの?やっちゃいなよ、いっちゃいなよ、ダメでもともと、ダメだったらあたし達がシェイクおごってあげるわよ!」
奴隷4「そうよ!恋に釣り合わないとか関係ないわよ。身分が違ったって恋は皆、平等よ!」
奴隷5(まつげカーラーでまつげいじりながら)「いけいけーーー!!!」
奴隷6はリンゴを皮ごと丸かじりして食べてる。
奴隷3「なんだっけ、身分が違う恋みたいなやつ。」
奴隷4「ロミオとジュリエット。」
奴隷5(まつげカーラーでまつげいじりながら)「シンデレラ。」
奴隷6は新作シェイクを飲んでいる。
奴隷3,4,5「あんたいつシェイク買いに行ったのよ!」
ユメ「ただいまー。」
奴隷妹「おかえりー。あたしやっぱりちっちゃいねえちゃんと同じ高校にする。」
ユメ「えーーくんの?」
奴隷妹「だって制服超可愛いじゃん!」
奴隷母「ユメ、手を洗ってうがいしなさい。もうご飯よ。」
ユメ「アイアイサー。」
奴隷姉と奴隷姉の彼氏が来ました。
奴隷姉「ご飯食べてけばいいじゃん。」
奴隷姉の彼氏「そんな悪いよ。帰ります。じゃあね。あ!どうもお邪魔しました。」
奴隷母「また来てねー。」
ユメ「どうもー。」
奴隷妹「どうもー。」
奴隷姉「じゃまた学校で!」
バタン。
奴隷母「あんた達、ご飯よ!」
奴隷妹「55点」
ユメ「75点」
奴隷姉「あんた達低すぎでしょ!!!」
奴隷母「そうよ!奴隷姉には100点よ。財閥の御曹司よ。あたし達とは身分が違うのよ。」
奴隷妹「かっこよくない。」
ユメ「いい人そうじゃん。奴隷姉はあれがいいの?」
奴隷姉「まあ、プレゼント攻撃がすごかったんで。」
奴隷妹「マジで?マジで?マジで?マジで何もらったの?マジで何もらったの?マジで何もらったの?」
ユメ「奴隷妹うるさい!口からなんかでたよ!」
奴隷父「ただいまー。」
奴隷妹「げ!帰ってきた!」
奴隷母「あら、今日は早いわね。」
奴隷妹「ご馳走さまーー!」
奴隷妹は急いで部屋に去った。
ユメ「ちょっと奴隷妹汚い!」
奴隷姉「思春期ーー。」
奴隷母「あなた、早かったわね。ご飯にする。」
奴隷父「おう。晩御飯に帰れたか。久しぶりにみんなで食べようか。奴隷妹は?」
ユメ「逃げた。」
奴隷姉「食べ終わって部屋いっちゃったよ。」
奴隷父「そうか。まあ、父親なんてそんなもんか。」
ピッ!奴隷父はテレビをつけた。
奴隷アナウンサー「本日、消費税を10%から80%に引き上げる方針を閣議決定致しました。この先、国会審議に入りますが与党が衆参議員の過半数を握ってるような現状において……」
奴隷姉「ニュース面白くない!」
ピッ!奴隷姉はチャンネルを変えた。
奴隷MC「さー今回のゲストは、アメリカツアーを先週終えたばっかりのジョイフルキングさんにきてもらいましたーーーー!登場していただきましょう!!ジョイフルキングさんです!!どうぞ!!!!
パチパチパチパチパチパチパチパチ………」
ユメ「………………」
ユメ「…………………ん?夢か。変な夢。」
キーン、コーン、カーン、コーン!
友達1「ユメ!大変!ウイ!ウイ!ウイ!ウイ!さっき友達2がセンパイに告ったって!!」
ユメ「えーーー!うそ!!で!どうなったの??」
友達1「ウイ!ウイ!ウイ!ウイ!オッケーもオッケーで、付き合うことになったってーーーー!センパイ友達2カップル誕生でございます。パパパパーン、パパパパーン、パパパパ、パパパパ、パパパパ、パパパパ、あいらーーーーびゅーーーーー……」
ユメ「それ、結婚式でするやつ!!!」
友達2「まさかこうなるとは思わなくて……」
ユメ「まさかこうなるとは思わなくて……」
友達1「まさかこうなると思ってて……」
ユメ「友達1思ってたんかい!!まあいいや、で?男1はどうすんのさ。」
友達1「え?え?え?何?何?男1ってうちのクラスの男1??え?え?え?二股??ウイ!ウイ!ウイ!ウイ!ウイーーー!」
ユメ「ちょっと友達1黙ってて!今日の男1、めっちゃあんたのこと見てたよ。」
友達2「!!!うそ!!!!マジ!!!!」
ユメ「そして、こういうときにだいたいくるのが…………」
友達3「ユメっちヤッホー!」
友達4はコンパクト鏡見てリップを塗ってる。
友達5はまつげカーラーでまつげをいじってる。
友達6は酢昆布を食べてる。
ユメ「友達3達!!!!」
友達3「聞いたよーー友達2!!!センパイゲッチュー!!」
友達4「青春勝ち組!」
友達5「敵ができるよーー!でもあたし達が守ったげる!」
友達6はよっちゃんいかを食べてる。
友達3,4,5「あんたよっちゃんいかくさい!!!」
ユメ「ただいまー。」
母「おかえりー。手を洗ってうがいしてちょうだい。」
妹「あ!みっけ!いえーい!カリカリ梅ゲットーーー!」
姉(電話しながら)「そうそうでさ、あいつ絶対見栄張ってるよね。だってさ………」
私は、ユメ。16歳。
世界一制服が可愛い高校に通う華の女子高生。
家族がいて、姉妹がいて、友達がいて、誰とも仲悪くなく、毎日それなりに楽しいわけで。
学歴が高いわけでもなく、特技があるわけでもなく、みんなと同じなわけで。
私みたいな人は、世界中にたくさんいるわけで。
世界史の先生「地球の気候変動が起き、人々は川の側に集まりはじめました。そして各々の川の側で農業や工業が盛んになり文明が築き上げられました。ここまでは昨日の授業でやりましたね。この文明にある画期的な材質が入ってきます。それが『鉄』です。その前までは青銅を使っていたのですが脆かったんですよね。すぐ壊れる。それに比べて『鉄』は丈夫で壊れにくかった。その『鉄』を使い農具や工具を作り、農業や工業の生産性が飛躍的上がっていきました。先生はこの『鉄』こそが人類史上最大のイノベーションだと思っています。しかしこのイノベーション、農業や工業の生産性が飛躍的上がるとどうなるか。人々はどうなると思いますか?」
ユメ「………………………」
MC「さー今回のゲストは、ヨーロッパツアーを先週終えたばっかりのジョイフルキングさんにきてもらいましたーーーー!世界を席巻してますねーー!世界のジョイフルキング登場していただきましょう!!ジョイフルキングさんです!!どうぞ!!!!
パチパチパチパチパチパチパチパチ………」
ユメ「………………………」
ユメ「おやすみーー。」
ユメの夢
キーン、コーン、カーン、コーン!
奴隷1「ユメ!大変!ウイ!ウイ!ウイ!ウイ!さっき奴隷2がセンパイに告ったって!!」
ユメ「えーーー!うそ!!で!どうなったの??」
奴隷1「ウイ!ウイ!ウイ!ウイ!オッケーもオッケーで、付き合うことになったってーーーー!奴隷センパイ奴隷2カップル誕生でございます。パパパパーン、パパパパーン、パパパパ、パパパパ、パパパパ、パパパパ、あいらーーーーびゅーーーーー……」
ユメ「それ、結婚式でするやつ!!!」
奴隷2「まさかこうなるとは思わなくて……」
ユメ「まさかこうなるとは思わなくて……」
奴隷1「まさかこうなると思ってて……」
ユメ「奴隷1思ってたんかい!!まあいいや、で?奴隷男1はどうすんのさ。」
奴隷1「え?え?え?何?何?奴隷男1ってうちのクラスの奴隷男1??え?え?え?二股??ウイ!ウイ!ウイ!ウイ!ウイーーー!」
ユメ「ちょっと奴隷1黙ってて!今日の奴隷男1、めっちゃあんたのこと見てたよ。」
奴隷2「!!!うそ!!!!マジ!!!!」
ユメ「そして、こういうときにだいたいくるのが…………」
奴隷3「ユメっちヤッホー!」
奴隷4はコンパクト鏡見てリップを塗ってる。
奴隷5はまつげカーラーでまつげをいじってる。
奴隷6は酢昆布を食べてる。
ユメ「奴隷3達!!!!」
奴隷3「聞いたよーー奴隷2!!!センパイゲッチュー!!」
奴隷4「青春勝ち組!」
奴隷5「敵ができるよーー!でもあたし達が守ったげる!」
奴隷6はよっちゃんいかを食べてる。
奴隷3,4,5「あんたよっちゃんいかくさい!!!」
ユメ「ただいまー。」
奴隷母「おかえりー。手を洗ってうがいしてちょうだい。」
ど……ちょっと待ったーーーー!!!!
いちいちいちいちいちいちいちいち奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷うるさいわよーーーー!!!!!!!!つまりあたし達は皆、奴隷っていいたいのでしょ!!!!!!ふざけないでよ!!!!!!!!誰が決めたのよそんなこと!!!!!!!!!!!!!!!このやろーどうせ夢なら縦読みだーーー!
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奴ユ や
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ユメ「ぐぼばああーーーーーー!………夢?」
世界の先生「おや!次の時間は英語ですね。皆さんはなぜ英語を学ぶのかご存知ですか。そうです世界共通語だからです。では何故英語なのか。そうです大英帝国時代イギリスが世界を席巻し、世界中の人が英語を話したからです。なぜイギリスが世界を席巻できたのか。イギリスがもたらしたイノベーション、産業革命です。このイノベーションよりイギリスが世界を獲ったのです。さて、先生がいいたいのはイノベーションが起こると何が生まれるのか。前にも話しましたね。なんでしたっけ?」
ユメ「…………………」
MC「さー今回のゲストは、世界ツアーを先週終えたばっかりのジョイフルキングさんにきてもらいましたーーーー!もう世界のジョイフルキング!!!!!世界のジョイフルキング登場していただきましょう!!ジョイフルキングさんです!!どうぞ!!!!
パチパチパチパチパチパチパチパチ………」
ユメ「………か…………」
世界史の先生「皆さん眠たそうですね。私の授業はつまらないでしょうか。私の話は遠い昔話のように聞こえますが、実は今でも世界史は続いているのです。ちょっと前にイノベーションが起こりましたね。皆さんご存知のIT革命です。あっという間にスマホの時代になりましたね。そして生まれました。歴史は繰り返すこの………」
ユメ「………く…………」
MC「さージョイフルキングさん!!世界での食べ物はお口に合いましたか?どんなもの召し上がりましたか?」
ジョイフルキングギタリスト「僕は味音痴なので世界中の料理全部美味しかったです。衝撃だったのは世界の主要国を回らせてもらったのですが空港に着くと物乞いの人がいたり、よくわからない物を売ってるみすぼらしい子どももよく見かけました。と思えば高級そうな服を着て買い物袋をたくさん抱えている人もいて不思議でした。私は物乞いしてきた子どもにお金をあげようとしたら、そういうのは悲劇を生むからやめなさいとマネージャーに怒られました。僕はお金をあげるのを我慢して立ち去りましたが、物乞いした子どもはずっと僕を見ていました。ずっと僕を見ていました。ずっと僕を…………」
MC「……………………そうですか、世界の食べ物美味しそうですねーーーハハハハハハハハハハ………」
ユメ「…………さ………」
ユメ「頭の悪いあたしでもわかるわよ。」
奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷奴
か奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷奴
か
奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷奴隷奴
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かくさ
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かくさ
かくさ
かくさ
かくさ
かくさ
ユメ「痛っ!」
ユメ「格差。」
世界史の先生「どんな時代も人々はイノベーションを起こし格差を生みました。そしてこの格差はどんどん広がり今この時も広がり続けております。では、今はどんな社会でしょうか。」
アナウンサー「我が国はかつてない程の財政難を迎え、来年1月1日より国税地方税すべての税金が約80%ほどあがります。これはもはや重税と言っても過言ではないのでしょうか。この国はいったいどうなるのでしょうか。私達の生活は………」
ユメ「…………………」
世界史の先生「かつてのイタリア、帝政ローマ時代国は最大領域まで拡大しました。国土を広げすぎるとどうなるか。国のコントロールがきかなくなるのです。コントロールがきかなくなるとどうなるか。財政難に陥ります。財政難に陥るとどうなるか。重税するのです。そしてこの重税に人々は耐えられないのです。人々はどこに向かったか。神様です。キリスト教です。キリスト教は瞬く間に広まります。キリスト教が広まると教皇の力が大きくなり、やがて教皇と皇帝がぶつかり合います。教皇と皇帝の戦いは色々ありましたが最終的に教皇が勝ちます。そして帝政ローマは東と西に真っ二つに分断するのです。事実上帝政ローマは滅びました。」
ユメ「先生!先生は私達が住んでるこの国が滅ぶと思いますか?」
世界史の先生「あらユメさん!起きましたか。いい質問ですが観点が違います。そもそも国というのは、その人がそう呼んでるだけであって実際は大陸があるだけなのです。国が滅んでも国の名前が変わったり政治が変わったりするだけで別に私達の生活が一辺して変わることはないのです。ただ重税や戦争は生活が一辺します。世界史の中でも数々の悲劇がありましたね。話しは逸れましたが、国が滅ぶかどうかは先生でもわかりません。ただ滅んだところでという話です。ユメさんには難しかったですかね。大事なのはいいも悪いもないと言う点です。考え方や法律も国によって歴史によっても千差万別。今あるこの状況はなぜこうなったかの歴史を知り、バックボーンを知ることで、自分の考えをだすべきではありませんか。」
ユメ「先生は今までの人類の歴史を知った上で、私達に何を期待してますか?」
世界史の先生「格差は広がります。誰にも止められないでしょう。争いも止められないでしょう。いいも悪いもない。なら、イノベーションです。イノベーションを起こすべきだと私は思います。暗記だけの世界史を教えるつもりはありません。世界史を通して人々の葛藤を知ってもらいたいのです。余談ですが最近、世界中を席巻してる歌手がいますよね。なんだったかなー………え~と…………すいません世情に疎いもんで………ジョ……ジョ……ジョイフル………ジョイフル………え~と………ここまで出てるんだけど………ジョイフル………ジョイフル………ジョイフル…………そう!!!!!ジョイフルパンツ!!!!」
ユメ「………………………」
このままじゃ、まずい。
このままじゃ、格差の下のラインになっちゃう。
楽しいこの日々は、奴隷という罠に続いているのでないだろうか。あの夢はその警告だったのではないだろうか。
ジョイフルキング=イノベーション
立ち上がりなさいユメ!
友達1「ウイ!ウイ!ウイ!ウイ!テツ!テツ!テツ!テツ!」
友達2「彼氏の名前テツ?」
友達3「鉄作るバイト?」
友達4「鉄人になりたいの?」
友達5「鉄のまつげじゃ目があがんないわ!」
友達6「鉄分を多く含む食べ物はね………」
ユメ「ブルーベリー!じゃないわよ!!!!鉄じゃなくて、イノベーション!!!!イノベーションを起こすの!!!!」
友達1「ウイ!ウイ!ウイ!ウイ!伊野部将。」
友達2「彼氏の名前将か。」
友達3「イノベーション?革命でも起こすの?」
友達4「イノベーション起こしてやるわ!中間テスト全教科平均50点!!!!」
友達5「私もイノベーション起こしたわ!みて!まつげにピカピカラメつけたの!」
友達6「イベリコ豚……」
ユメ「ちがーーーーーう!!!!」
ユメ「何をやるかわかんないけど、何かやらなきゃ。先ずはYouTube!」
ユメのまたユメチャンネル
チャンネル登録者数
8人
ユメ「インスタグラム!」
フォロワー数
8
ユメ「TikTok!」
フォロワー数
8
ユメ「X!」
投稿しました。
ユメ「投資!」
暴落しました。
ユメ「FX!」
含み損。
ユメ「仮想通貨!」
持ち金0
ユメ「副業!」
持ち金8000円
ユメ「法人設立!」
確定申告してください。
ユメ「くそっ!こんなんじゃダメよ!16歳じゃ色々限界があるわ!クレジットカードは18歳からしか作れないし!!!それに続けていかなきゃダメなものばかり。そもそも私の頭じゃあ色々理解できない。これじゃユメのまたユメ。どうするユメ。どうするユメ。考えろユメ。思考しろユメ。今まで生きてきてなんかヒントがなかったか?この文章の中でなんかヒントがなかったか?この文章の中でしか生きてないもん。じゃあこの文章の中でヒントがあったんじゃねーか?だってこの文章の中でヒントがあったんじゃねーかって書いてんじゃねーか!じゃあこの文章でヒントがあんじゃねーか?つーかこれを言ってる時点で今までの文章の中でヒントがあったとしか思えなくねーか?じゃあこの文章の中でヒントがあったんだよ!てことはもう答えがわかってんじゃねーか?って言ってる時点で答えがわかってるんだよ!
どこだ!!!
探せ!!!!」
ユメ「こんにちは。」
姉の彼氏「やあ、姉さんの妹さん。」
ユメ「会ってくれてありがとうございます。」
姉の彼氏「いやいやお礼なんていいですよ。姉さんの妹さんのお願いなら私で良ければ力になりますよ。」
ユメ「私の奴隷の夢の中で、唯一奴隷じゃなかった人があなたです。あなたはこの国でも有数の財閥の御曹司。金持ちになりたい人は金持ちに近づくのが一番早い方法。夢を叶えるには、夢を叶えた人に聞きに行くのが一番早い方法。」
姉の彼氏「金持ちになりたいの?」
ユメ「いいえ。」
姉の彼氏「奴隷から解放されたい?」
ユメ「いいえ。」
姉の彼氏「何がしたいの?」
ユメ「世界中にイノベーションを巻き起こしたい。」
姉の彼氏「………つまり、IT革命のような?」
ユメ「はい。できればもっとすごいイノベーションです。どうしたら起こせますか?」
姉の彼氏「………世界中のビジネスマンが我こそはと、小さなイノベーションを起こしています。そこに投資するのも我々財閥の仕事としてあります。そこに16歳のユメさんが挑める可能性はかなり少ないと推測されます。何かこれだというものはありますか?」
ユメ「人は必ず寝ます。そして夢を見る。なら『好きな夢を見る装置』どうですか?」
姉の彼氏「……………正直言います。ドラえもんの道具です。まず夢物語です。」
ユメ「きっと、地動説を最初に言った方もそういわれたでしょうね。」
姉の彼氏「…………………実をいうとね、こういう話になるかなーと思って用意してたものがあります。これは姉さんのお願いでして。」
ユメ「おねえちゃんが???」
姉の彼氏「あなたが苦労して何かやってるのを見てたのだと思います。こういう力になってほしいと。これです。」
姉の彼氏はユメにiPadを渡した。
ユメ「これは??」
姉の彼氏「これは『ユメのイノベーション』というiPadです。」
ユメ「どういうことですか?」
姉の彼氏「1日10冊。どんなことがあっても1日10冊本を読む。読むだけではなく、ちゃんと頭に入れる方法と速読術を教えます。」
ユメ「1日10冊!!!!!!!!」
姉の彼氏「1日10冊電子書籍としてこのiPadに私が買います。ビジネス書、自己啓発本、健康の本、人間関係の本、人間学の本、そしてイノベーションを起こさせるやり方の本。1日10冊、1年間で3650冊、約3年間で約1万冊。卒業までに1万冊読むこと。」
ユメ「1万冊!!そのぐらいやらないとイノベーションなんか起こせないってことね!」
姉の彼氏「いや、イノベーション起こせる可能性が0.1%ぐらいあがるかなと推測しただけです。」
ユメ「やるわ!!!!!!!!!!!!本の内容頭に入れる方法と速読術を教えて下さい!!!!!!!!!!家族や友達を奴隷なんかにさせない!!!!!!!!!!!!」
姉の彼氏「これでイノベーションが起きるなら破格の投資ですね。ポチっとな!」
卒業式
♪♫♪♫♩♩♫♩♫♫
ユメ「ほーたーるのひーかーりー……」
友達1「ウイ!ウイ!ウイ!ウイ!卒業してもユメは一生友達よん!」
ユメ「ハイハイ。」
友達2「ユメ!あたしセンパイと別れて男1と付き合うことにしたの。」
男1「どうも。」
ユメ「……………そっちの方が似合ってる。」
友達3「ユメっちヤッホー!1日10冊続いてるの?」
ユメ「昨日で1万冊越えたわ。」
友達4「ユメの頭どうなってんの?そのうち頭爆発するんじゃない?」
ユメ「するかもね。」
友達5「ユメはね、偉い学者さんになるのよ。でね『好きな夢をみる装置』を作ってくれるの!そしたらねみんな好きな夢みれるのよ!私はユメを応援するわ!ユメをバカにする人許さない!」
ユメ「ありがとう友達5」
友達6「ユメ蒲焼きさん1個あげようか?」
ユメ「ありがとう友達6。でも友達6が食べて。」
友達3,4,5「友達6あたし達にそんなこと言ったことなくない???」
私は、ユメ。18歳。
世界一制服が可愛い高校に通った華の女子高生も今日で終わり。
本を1万冊を読破したんだけど未だにイノベーションは起こせていないわけで。
でもね、決して無駄じゃなかったわ。
兆しを掴んだ気がしてるの。
ヒントが本の中にあったの。
この物語のように。
いつか必ずユメがイノベーションを起こします。
MC「これ程の歌手、これ程世界中を席巻させる歌手などこの先、生まれてくるのでしょうか。最後になりますが、これだけはおききしたいと思います。スバリ自分達がこれ程世界中に歌が広まったのは何故だと思いますか?」
ジョイフルキングボーカル「私達だけではありませんしみんなの力なので、運です。たまたまです。ただ……
人は小さい時はみんな夢をみます。プロ野球選手になりたい、パリコレモデルになりたい、しかし大人になるにつれ色んな理由で夢を捨てていきます。肩を壊してしまった、身長が伸びなかった、色々あると思います。悩んで悩んで捨てたのだと思います。それでもいい大人になっても夢という原石を磨き続ける人をみると、その原石、光らないでほしい、輝かないでほしいとなるのです。だって光ったり輝いたら自分がいつか捨てたあの時の自分が間違っていたという証明になってしまう。あの時どうして夢という原石を捨てたのだろうと後悔してしまう。光らないで!輝かないで!何磨いてんだよ!光るわけねーだろ!輝くわけねーだろ!光るなーー!輝くなーー!
…
…
…
…そうやって人は人の夢をバカにするのです。羨ましがってるのです。
磨くか、羨ましがるか、どちらかしかありません。」
原作
八流作家
出演
ユメ
友達1
友達2
友達3
友達4
友達5
友達6
男1
母
父
妹
姉
アナウンサー
MC
姉の彼氏
世界史の先生
スペシャルサンクス
ジョイフルキングボーカル
ジョイフルキングギタリスト
製作
ジョイフルキング製作委員会
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