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色んな人が色んなところで配布しているエセchatGPTのツールを【本当のchatGPTツール】にする方法

こちらのツイートで発信した内容。

「ぜんぜん分かんねえ」という反応ばかりだったので、修正する方法をお教えします。

どういうことなの?

もともとchatGPTのツールとして作られているものはtext-davinci-003というAIを使っています。(これより低速であまり精度も高くないモデルもありますが、多分いま配布されているようなツール系ではつかわれてないかと。良いものを利用しないとインパクトないですからね)

でこれはGPT-3モデルというものです。chatGPTはGPT-3.5モデルを使っていて、そのモデルは今までこういったツールで利用するための機能が公開されていなかったんです。

それがこの度gpt-3.5-turboとして 公開され利用できるようになりました。

この記事ではそのgpt-3.5-turboを使えるようにしちゃおう!という記事です。

gpt-3.5-turboにして何が優れているか、それは会話です。
前のモデルに比べて学習量が上がったことはもちろん、会話ができるようになりました。なので会話形式の質問に対してより制度の大会分析を行い、より求めている返答が帰ってくる可能性が高くなりました。

更に素晴らしいところは値段です。

今現在、chatGPTをwebで利用するのは無料で試せますが、
そのツールで使える機能を利用するにはお金がかかりました。
text-davinci-003は1000トークンあたり、約2.7円
($0.02)
しかし
gpt-3.5-turboは     1000トークンあたり、約0.27円 ($0.002)

つまり、性能が上がった上に今までの10分の1の価格になりました。

なんとすばらしい。ハリーポッター書いてもらっても600円ぐらいです。
(なのでこれを組み込んだアプリをユーザーに開放しても一人頭大した値段にならないので、アプリを公開してリストを取るほうが広告よりいいかもしれない、なんてね)

これに関してみんな悲観的な未来を想像していました。もっと機能が上がったら、もっと値段は高くなり、金を払える人だけがこのアダムのりんごを手に入れられるのではないかと。更に貧富の差が広がるだけではないのかと。

しかしそうはなりませんでした。
これが私が最も感動したところです。
そうなのよ。できるだけ多くの人間が利用できないとだめなのよ。

どこ直すの?

世の中で配布されているツールはスピード重視の開発なので手の込んだ作りになってないので、Googleスプレッドシートの


【拡張機能】の【Apps Script】を開いて、そこに自身のchatGPTのキーを書けとなっているはずです

多分こんな感じに。

ここです!
このApps Scriptでコードを修正します!

多分コードはこんな感じになってるはず。
直すべきところを太字にしますね

const KEY = "ここにあなたのchatGTPのキーを書いてね";
const NAME = "text-davinci-003";
const MAX_TOKENS = 30;※これはあったりなかったりするはず
const TEMPERATURE = 0.1;※これはあったりなかったりするはず


function callGPT() {
   const url = "https://api.openai.com/v1/completions"
        payload = {
       model: NAME,
       prompt: prompt,
       temperature: TEMPERATURE,※これはあったりなかったりするはず
       max_tokens: MAX_TOKENS,※これはあったりなかったりするはず
   };
   const options = {
       contentType: "application/json",
       headers: { Authorization: "Bearer " + KEY },
       payload: JSON.stringify(payload),
   };
};
const texts = UrlFetchApp.fetch(url, options).getContentText();
const res = JSON.parse(texts);
return res.choices[0].text;


これをこう直してください。

const KEY = "ここにあなたのchatGPTのキーを書いてね";
const NAME = "gpt-3.5-turbo";
//const MAX_TOKENS = 30;※これはあったりなかったりするはず
//const TEMPERATURE = 0.1;※これはあったりなかったりするはず


function callGPT() {
   const url = "https://api.openai.com/v1/chat/completions "
        const payload = {
       model: NAME,
       messages: [{role: "user", content: prompt }],
       //temperature: TEMPERATURE,※これはあったりなかったりするはず
       //max_tokens: MAX_TOKENS,※これはあったりなかったりするはず
   };
   const options = {
       contentType: "application/json",
       headers: { Authorization: "Bearer " + KEY },
       payload: JSON.stringify(payload),
   };
};
const texts = UrlFetchApp.fetch(url, options).getContentText();
const res = JSON.parse(texts);
return res.choices[0].message.content;


2つのプログラムの違いを画像でわかりやすく見せると以下のようになります。

これだけで色んな人から配布された【chatGPTじゃないchatGPTツール】がchatGTPになります!

これだけで、AIの回答もchatGPT準拠になるし、
料金も1/10になります。

1000トークンあたり0.002ドルと、日本円で0.27円。
text-davinci-003だと2.7円だったので全然違いますね!

1000トークンがどれくらいかというと、この記事がだいたい500トークンぐらいになるかなと言う感じです。

ぜひやってみてください!

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