自衛隊を退職するまで 補足

自衛隊を退職する際に気をつけたい事について前回書かせていただきましたが、その内容は例えるなら主に『表側』についてでした。今回はその『裏側』にあたる部分を書いていこうと思います。

今回の『裏側』ですが、就職内定後、退職の手続きに関係する事で何となくみんなが知っているけど深く考えたりはしないような部分を、あくまで実体験に基づいて掘り下げて行こうと思います。テーマは3つ。『就職内定日と退職日と入社日について』
『返納品について』
『年次休暇、代休の取得について』
上記について、順に書いていこうと思います。

就職内定日と退職日と入社日について
この3つの日については非常に関連性が強くかなり重要です。
基本的には仕事が決まってから退職するというスタンスで考えていきます。(私がそういう流れで動きましたので)
そうなると、内定日と入社日が先に決まり、事後退職日の調整を行う流れになるのが一般的かと思います。
ここで大事なのは2つ。入社日は必ず退職日以降である事、そして内定日と退職日の期間は1ヶ月以上あける事です。
ひとつ目に関しては説明不要と思います。
二つ目ですが、実際には弁護士を通しての強制的な退職という手段を用いれば即日退職可能みたいな話を聞きますが、これは例外とさせていただきます。
あくまで穏便に退職を進めるなら自衛隊の法務官に確認したところでは1ヶ月以上の期間が取れれば可能という事です。
となると、面接時に即答で採用とならない限りは最終選考の期間がある為、面接中に入社日に対する返答をする場合はそれを考慮する必要があります。
とはいえ、内定後に改めて入社日を調整する事が大半だと思いますので、上記内容を考慮した話し合いができれば大丈夫です。

返納品について
自衛隊の退職といえば貸与された被服や装備品の返納がまず思いつくでしょう。これについては、勝手に進める事は出来ないので段階的な確認が必要です。

まず、内定の通知をもらったら上司に報告し、退職日を人事に確認します。その上で、退職日までの過ごし方を上司と相談します。私の場合は内定後から退職日まで約2ヶ月半ありましたが、上司からはギリギリまで勤務せよという指示でした。
というように、後述する年次休暇の取得も合わせて自分が退職準備に入れるタイミングから返納準備を開始します。返納については補給係と調整して返納時の整備の仕方、たたみかた、返納場所、日時などしっかり確認しておきましょう。返納品一覧表の受領も忘れずに。その中で、制服一式については退職の申告時に着用するのが通例という事なので、これについては退職日の当日クリーニングに出して後日返納の調整を補給係と事前にしておきましょう。

年次休暇、代休の取得について
内定後、退職日までの調整を上司と行いますが、この年次休暇取得は重要です。なぜなら退職日までに消化できなければ全て破棄されてしまうからです。代休も同様です。
なので、年次休暇を全て取得したい場合は退職日、入社日をよく考えて決定する必要があります。
企業によっては入社日について考慮してくれるところもあるでしょう。
この年次休暇を消化中に返納品の手入れや返納作業を行うのがよいです。また、人事書類の作成や厚生関係の手続きもありますので、その辺も計画的に進めてください。
ちなみに私は退職する日を優先したのと、上司の軽いパワハラにより年次休暇は42日分を破棄する事になりました。


以上、今回は特に内定後の行動や調整で大事なことを書いてみました。冷静に考えると、年次休暇42日となれば、約2ヶ月働かずに給料がもらえるほどの価値があったと、軽く後悔してもいますが、本投稿をご覧になった方は自分が損をしない選択をしていただければと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。






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