継がれる魔法 〜曇りところにより片頭痛、気づいたら異世界〜 第3話
「君たちには、これから私の国へ来てもらう。もちろんずっと居ろとは言わない。元の世界に帰る方法が見つかるまででいい」
異世界の国ウォークの第三王女、エウレナ・ブルー・オールト。彼女から告げられた言葉はまるで宣言であるかのように果断だった。少なくともコウトにはそう感じられた。
しかし、鏡はかえって理不尽さをおぼえたようだった。
「信じられないな。俺たちをこの世界に喚んだ奴は俺たちを利用しようとしていた。あなた達もそうでないという理由がない」
鏡は抱いた不信感のままやや食