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新規事業に携わるということ

今年で42歳になる。気がつくと10社経験、12個の新規事業立ち上げを経験してきた。アドバイスした新規事業も合わせると30個ぐらいになるだろうか。この事業開発とか、新規事業のスキルって何なのだろうと最近思う。

よく「渡辺さんのお仕事は何をされてるんですか?」と言われた時に困る。会社も何回も変わってるし、デザイナーとか、プログラマーみたいなある程度決まった職種の仕事をしているわけでもないので、やることもバラバラだったりする。

そして自分は実は「この人みたいになりたい!」みたいな人がいない。だから、新規事業立ち上げが好きです!と言ってきてはいるけれども、やり方とかは誰かから学んだというよりは、現場で色々実験しながら自分で学んできた方が多い。だからこそ「何をやっているの?なにをやってきたの?」と言われると非常に困る。

多分人によっては「何回も会社変わって、やることもめちゃ変わって飽きっぽい人」とだけうつるだろう。でも、新規事業をやっていると、この周りから見て何やっているかわからない。という感覚はとても実は大事で、ちょっと普通の人の仕事の進め方とか、考え方とかとは違う切り口で色々考えないといけないことも多いので、普通の人から見ると変わっていると思われるのかもしれない。

実は”すごい人”"すごい事業”である必要はない

大前提自分は別に新規事業の領域においてすごい人だとは思っていない。世の中もっとすごい人は沢山いるし、若いうちから数々の事業を立ち上げて伸ばしている人はもっといっぱいいる。

でもそういう人と自分を比べてもキリがないし、勝てない相手には勝てないし、勝つことってそもそも意味があるのか?とかも思うので、自分のやりたいやり方で、それを楽しんで受け入れてくれる人たちと一緒に仕事をすればいいんじゃないのかなぁと最近は思っている。

この考え方新規事業立ち上げにおいてもとても大事な考え方で、別に世の中にあるすべてのサービスに勝つ必要はない。目の前にいるお客様の中で、自分が幸せにできる人たちをまず幸せにする。自分のやりたいやり方で、みたいな、そういう自分の背丈に合ったサービスや事業を心掛けるというのが大事だったりする。

自分のペースで、自分のやり方で良いんじゃん。と気づいた時、自分にしか見えない感覚がわかってくる。自分しかわからないやり方がわかってくる、どんどん独自のノウハウ、プロセス、事業の勝ち筋が見えてくる。そう、どんどんオリジナリティが出てくる。誰かに勝とう!という気持ちを捨てた時、オリジナリティへの意外な近道が見えてくる。

難しい本とか読む必要ないし
立派な経営者に沢山会う必要もない
経営者の交流パーティーに沢山行っても事業アイディアは浮かばない

ただ目の前のお客様を誰よりも観察して、想像して、
誰よりも色々アクションしていくことが大事

オリジナリティな考え方、それはすべて周りを気にしないことから生まれる。新規事業において最初に大事なことだろうと最近思う。


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