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プロジェクトKVが潰れた理由は盛大な自爆

2023年11月から企画開始(と今のところされている)、そして9/1のPV・情報発表から僅か1週間ほどでその命を散らした新作ゲーム、プロジェクトKV。

なぜ企画が潰れてしまったのか? ゴシップとして楽しむには十分すぎる騒動やらリークの情報が錯綜する中、様々なコミュニティで「プロジェクトKVが潰れたのは声だけは大きいオタクやユーザーのせい」だの「とにかくネクソンが悪い」のような意見がいくつか投げられています。

ですが、僕はそうは思っていません。

オタクのせいで潰れた? パクリと言ってたのが悪い? 学園都市と学寮都市? KV(キヴォトス)とKV(カピラヴァストゥ)? パクリパクられ、似てる似てないは些細なことです。オタクの言う「これは〇〇のパクリ」でコンテンツが潰れるなら、KVの数百倍以上はパクリだと言われたであろう原神はPV出して1週間どころか半日で潰れています。

僕はただの自爆だと思っています。そう思う理由を、現在表に出ている情報やら何やらを元に話していきます。


Dynamis One自体のあれこれがKVに悪印象を持たせた

まず、企画が潰れた要因として、ゲームの類似性ではなく「Dynamis One」という会社自体の影響が大きいと考えています。

こんな記事を見に来る人には周知の事実だと思いますが、Dynamis Oneにはブルアカを開発していたクリエイター、元ネクソンの従業員が多数所属しています。

・パク・ビョンリム(現Dynamis One社長。元3代目ブルアカ開発PD。おそらく炎上の主因
・isakusan(通称ピカおじ。初代シナリオディレクター)
・即興幻想(初代アートディレクター)
・DoReMi(絵師。最終編のオペレーター衣装は全部この人が描いたりした)
・Mx2J(こちらも絵師。バニーアスナや体操服ハスミを描いた人)

他にもブルアカの開発に携わっていた主要メンバーがDynamis Oneに入社しており、9/1には新しいコンテンツである「プロジェクトKV」のPVを投稿。たった数十秒のPVでブルアカとの類似点を多数見せつけ、「パクリ?ブルアカに似てる?言われることは重々承知してるわ!かかってこいや!」と言わんばかりの怒涛の宣伝によって注目を浴びることに成功したものの、結局は9/8に「プロジェクトKV中止のお知らせ」を出すことに…

中止になった理由はあまりにもブルアカに似てたから…というわけではなく、主に韓国で話題になっていたDynamis Oneの炎上騒ぎが影響してると思います。というか、韓国だとブルアカに似てることなんかよりもネクソンとDynamis Oneの間で色々起きた件で炎上しています。「裏切者」だの何だのと言われてるのは些細なことです。

なぜそこまでの騒動になっているのか、プロジェクトKVが潰れる羽目になったのか。その影響がありそうな問題について挙げていきたいと思います。

・ネクソンの従業員引き抜き問題

これは割かし騒動の最初の方で出ていた問題、リークなので知っている方も多いと思います。いわゆる退社組(パク・ビョンリム&ピカおじが中心)がブルアカチームに対して引き抜きを行い、役職持ちを含む20人近くもの従業員をDynamis One側に引っ張ることに成功したという話です。

ちなみにプログラマーの引き抜きも試みたようですが、それは流石に失敗したようです。ビョンリムは普段からプログラマーのチームを馬鹿にしていたとか、そのせいで上手く引き抜けなかったとか噂されていますが、とにかく確保できなかったようです。

「え、引き抜きってそれ法に触れないの…?」という意見を持つ人もいるかもしれませんが、正直引き抜き周りの法律に関してはかなりガバガバなところがあり、それは日本だけではなく韓国も同じなのでしょう。給料が足りないことを煽り、堂々と各チームに引き抜きを行っていたのにも関わらず、(ここだけ見ると)割と大きな問題もなく引き抜きを完遂できています。

じゃあ何が駄目なのか、なぜ騒ぎになっているのかという話になりますが、ここで次の問題に繋がります。

・インセンティブこっそり着服問題

そう、金の問題です。
ネクソンの出すゲームはどんなに売り上げが高水準でも「3年経ったらどれだけ成長しても従業員のインセンティブ(いわゆるボーナス)は激減する」と言われており、リークでもその件については事実だと語られています。

で、そのインセンティブは部長からチーム長、チーム長からパート場という流れでそれぞれ配分・山分けするというシステム(ネクソンではそうなっている)らしいのですが…当然、これには問題がありました。下の立場に回ってくるインセンティブが会社の方針で減ったのか、それとも上層部(部長やチーム長)が多く取ったのか分からない構造になっているということです。

パク・ビョンリムをメインとした上層部、もとい退社組はこの構造を利用したらしく、インセンティブを多く着服した上、そのせいでボーナスが減った部下に対して「Dynamis Oneはもっと給料もインセンティブもあげるし自由なゲームを作らせてあげるからおいでよ」みたいな感じで誘惑した…と、比較的信憑性のあるリークを元にして伝えられています。

後述のやけくそ気味のリークをした従業員もそうですが、インセンティブをほぼ貰わずに引き抜きをされた社員は「インセンティブを上の人に着服されたので給与が少ない(そもそも着服したとかその可能性にも気づけない)→給与に不満を持っている中、ここより給与も待遇も良い場所に行かないか?と誘われる→その誘ってきた人がインセンティブを着服した張本人だった」という着服引き抜き極悪コンボを食らってしまった可能性が高く、そのサスペンスドラマのような展開と流れに気づいた後はもう戻れなくなった、という悲しき現在を迎えている従業員もいるのでしょう。

これに関しては明確に人を騙しているので悪質です。例え法に触れずとも、わざわざ引き抜いた社員に不信感を与えているのは想像に難くないです。あと単純に着服してるという事実がプラスに見られることはあり得ないため、上記の引き抜きと合わせて批判・炎上の声が強いわけですね。

余談ですが、こうして見るとネクソンのインセンティブの配分システムはだいぶ人の良心に訴えかけるようなシステムになってる気がするので、これはこれで結構問題があるように見えます。今回の件で見つめ直されるでしょうか。

・ブルアカの開発資料・スケジュール表持ち出し問題

これも疑惑として話題になっている件ですが、事実ならかなりヤバいです。
実行犯はパク・ビョンリム本人とか、引き抜いた従業員とか言われていますが、元いた会社の資料持ち出しは半分以上犯罪なのでヤバいです。
パクリの件が灰燼と化すくらい悪質なことです。

…と言いましたが、自分の中では「これはまあないだろう」と思っているのが8割くらい、「ここまで来たらやりかねないかも…」と思っているのが2割くらいの配分です。前2つと違って明確なリークがない、という理由もあるにはありますが、これを否定する心があるのは「流石にこんなアホなことまではしないだろ、人として」という常識的な考えから来るものだったりします。あくまでスタッフの信頼から来るものではないです。

その持ち出した資料・スケジュール表の使い道も噂通りだとかなりしょうもないものです。どうやら「ブルアカのイベント、盛り上がりそうな日に合わせてKVの新情報を公開し、話題を潰す」というまとめサイトの嫌がらせレベルのことをするため、わざわざ持ち出してきたという話です。これだけ聞けば荒唐無稽、とんでもない話ですが、パク・ビョンリム含む退社組は引き抜きを始めとしてなぜかブルアカやネクソンに対する攻撃性が高く、あり得ないと言い切れる話でもありません。

けれども、やっぱり持ち出してはいないよなあ…と心の片隅では思ってしまいますが、これはそうであってほしい希望的観測のようなものです。だって本当にこんな目的で資料持ち出してたら救いようがないので。

ちなみにこの件に関連して、世間には公開されてない機密情報を持ち出されても「持ち出されるようなネクソンが悪い」と韓国のコミュニティ、そして少なからず日本でも言っている人がいますが「盗まれる方に非があるんだから泥棒してもOK」と説明されて同調できる人間は少ないと思います。しかも想定してる使い方がしょーもないし。おまけに「盗人行為、情報流出を擁護してるファンがいる」みたいな対立煽りの元、ユーザーが貶される隙というか要因を作ってしまうので良いことは1つもありません。やめましょう。

・問題なのはこれらだけではない

さて、よく話題にされている問題点を挙げていきましたが、騒動になっている理由はこれだけでは済まなく、現在もDynamis Oneは炎上状態が続いております。

これまでやってきた所業の数々で「ネ糞ン」「悪徳企業ネクソン」と言われる会社より(表面上は)まだ良いことも悪いこともしてない新会社の方がボコボコに叩かれまくっているのです。

ネクソンは悪くないがネクソンの方がなぜか叩かれまくる炎上案件も珍しいことではないのに、そんなネクソンより炎上してるDynamis Oneはある意味快挙を成し遂げています。まあ、今回の騒動はDynamis One側に非がありまくるので当然と言えば当然ですが、ネクソンの好感度を考えるとこれは異常事態とも言えるでしょう。

が、その程度で韓国のゲーム会社はへこたれません。そもそもこれでゲームやら企画やらが潰れるなら当のネクソンは10回以上潰れています。メイプルストーリーのキノコなんかは影も形もないくらいぺしゃんこにされているでしょう。

Dynamis Oneはそういう企業に所属していた元従業員がいるのですから多少の炎上には耐性が付いている、そしてブルアカのパクリと言われるのは想定済み(だって意図的に似せてるもん)と考えると、やはりKVを中止するに至った理由はパクリの件よりも他にもっと不味いことがあったのだとイメージが付くと思います。

そのイメージは、韓国でも日本のコミュニティでも話題になっているリークを見れば増強されるはずです。

リークの話に関して

次に色々と噂になっているリークの話をします。

本来リークというものは信用性に欠けており、また内容が外れたり嘘まみれなのも日常茶飯事ですが、この件のリークに関しては「企業内で使用していたアプリによる内部告発」「自分の持っているネクソンの社員証&Dynamis Oneの社員証を晒しながらのリーク」と本人の覚悟が決まっているような行動、しかも暴露の内容がピンポイントで当たっている部分もあったので、もはや韓国ではお祭り騒ぎになっているという状態です。

・1つ目

最初のリークはNEXON社員によって行われ、まずは以下の内容が韓国のブルアカコミュニティに流出しました。

・Dynamis Oneを立ち上げたパク・ビョンリム(元ブルアカ日本版プロデューサー、統括ディレクター)がNEXONが退社する際にブルアカチームから20人ほどの人員を引き抜いていった。しかも、引き抜かれたのはその多くが各分野の責任者クラスの人間
・さらにビョンリムをはじめとした退社組は給与面での不満を煽り、引き抜き工作を行っていた。しかし、退社組は給与の受領額が多いほうであり、インセンティブもきちんと受け取っていた
・退社組は本来禁止されているリモートワークを特例として許可されており、その裏でプロジェクトKVの仕事を進めていた。中には体調不良を理由に長期休暇を取った後、復職後わずか2週間で退職したものもいたという
・退社組は普段からプログラマーチームを小馬鹿にしており、そのせいでプログラマーは誰1人として引き抜き工作に応じなかった

https://m.ruliweb.com/community/board/300143/read/67463634

社員を20人引き抜いた、給与の件で不安にさせて引き抜き工作、裏でKVの仕事を進行(ネクソンは副業を許してないはずなのでこれはアウト)、プログラマーチームを小馬鹿にしているという重要そうな話からあんまり聞きたくなかった話まで揃ってるリークという感じです。

特に20人ほどの引き抜きに関しては後々答え合わせのように情報が出され、実際に合っていたという流れだったのでこのリークの信憑性が激上がりし、ここから炎上が強まったといっても過言ではないかもしれません。

・2つ目

2つ目のリークはついにDynamis One側の社員から出されました。
上で言及していた「自分の持っているネクソンの社員証&Dynamis Oneの社員証を晒しながらのリーク」はこの社員によるものです。

・自分はもう退職したいが、時すでに遅しで自身のキャリアはここで終わりと諦めている
・表面上ではそこまで深刻ではないが暗い空気になっている
・社長のビョンリムは席を空けている時間の方が長い
・Mx2Jは自分はチーパオマリナに手を抜いた事などないと悔しがっている
・DoReMiは傍から見るには何も考えてなさそうにしている
・即興幻想も顔が深刻で、何か知っていそうではある
・isakusanも苦虫を噛み潰したような感じ
・「病気そうなあの人」(恐らくジウォン)も合流している
・ツイッター管理者は別におり、エロ絵をRTしたのは垢ミスではなく恐らく意図的な行動
・まともに日本語の出来るスタッフはいない
・PVのイラスト等はNEXON(MX)在職中に作ったものだと思われる
・まだNEXONから9月に退職してDynamis Oneに合流する予定のエフェクトスタッフが1人いる
・KVは韓国コミュを覗いている
・二次創作で後述のふたなり要素がくっついてしまっていることも認知している
・投資状況は暴露者には分からない
・プログラマーが誰もいない訳ではなく、1人だけいる
・だがそのプログラマーもHPは作れず、KVの公式HPは外注で作ったもの

https://x.com/brolist_kr/status/1832309007907987957

「自身のキャリアはここで終わりと諦めている」から漂う不憫感を皮切りに色々書かれているリークですが、自分が気になる点をいくつかピックアップしていきます。

・社長のビョンリムは席を空けている時間の方が長い

もしリークの大体が真実だと仮定すると、この人がやった(やらかした)ことが最終的にKVが潰れた理由の大部分を占めてそうですが、忙しそうなのはやはり社長の立場だからでしょうか。それともネクソンに何か事情聴取でもされてるのでしょうか。動向が気になるところです。

・表面上ではそこまで深刻ではないが暗い空気になっている
・即興幻想も顔が深刻で、何か知っていそうではある
・isakusanも苦虫を噛み潰したような感じ

なぜこの人たちは深刻そうな雰囲気になっているのでしょうか。
ネクソンという監獄から脱出し、本来製作陣が作るはずだった「本物のキヴォトス」を作れるはずなのに暗い空気を漂わせるなんて…よくないなぁこういうのは…

こうなっているのは韓国のコミュニティであれこれ言われたのが多少効いてる、というのもあるかもしれません。ピカおじなんかは経緯的にネクソンを抜けた時はウキウキしててもおかしくないので、その反動でダメージが大きいのかも。

「この人たちもパク・ビョンリムに騙されて引き抜かれたから落ち込んでるんじゃないの?」「給料、足りてない感じ?」と思う方もいるかもしれませんが、この2人は当初からビョンリムに付いていくつもりで、どちらかと言うと騙す側の派閥に属しており、しっかり給料も貰っている側の人間だったため、別の要因で暗くなっているのだと想像できます。

・Mx2Jは自分はチーパオマリナに手を抜いた事などないと悔しがっている
・DoReMiは傍から見るには何も考えてなさそうにしている

Mx2Jはともかく、「何も考えてなさそう、のほほんとしてる」という所感をリークされるのはDoremiくらいかもしれません。

この2人はDynamis Oneの専属絵師になり、ネクソンを円満退社(多分)したのですが、Doremiに関しては…

Xのアカウントで一番目立つ場所にデコ出しアリスの絵を固定してる
ブルアカ関連の絵(エッチなやつ含む)をRTしてる
上のデコ出しアリスも含む自分が描いたブルアカの絵も残してる

と退社前とやってることは変わっていません。ぜひそのままでいてほしいところではありますが、他のメンツ(ピカおじとかMx2J)がだんまりしてるせいでよく動くDoremiに自然とヘイトが集まっているような気がするのは大丈夫なのでしょうか。不安です。

あと何も考えてないかと言われるとそうでもなく、KVが中止になった時もそれに言及したりしていたので、少なからず自分の立場や騒動に関して思うところはあるのではないでしょうか。傍から見たら何も考えてなさそうにしているように見えるだけで。

Mx2J? Pixivの過去のブルアカ絵削除&ブルアカ関連のRT無しでしっかりネクソンとの縁を断ち切ったっぽいです。まあ絵師さんが案件とか自分の都合で過去絵を消すとか割とあることなので、全く悪いことではないのですが…

・まだNEXONから9月に退職してDynamis Oneに合流する予定のエフェクトスタッフが1人いる

ご存じの通り、プロジェクトKVは9月中に消滅してしまったのでこの人のキャリアとDynamis Oneでの立場が非常に心配です
せめて給与面で騙されて引き抜かれた組に入っていないことを祈るばかりです。

・二次創作で後述のふたなり要素がくっついてしまっていることも認知している

なぜ急にふたなりの要素が…?と思うかもしれませんが、これには訳があります。

プロジェクトKVのディザーPVが出されてから数日後、数々のリークや問題で荒れてる中、韓国のコミュニティでは「刀じゃなくてふたなりち〇ぽでチャンバラでもした方が人気集まるんじゃない?」という一見アホみたいな意見が注目を集め、割と好意的な評価を得ました。

この意見は無から生み出されたものではなく、韓国語で男性器の隠語である「ゴチュ(KOCHU)」、勃起は「バルギ(VALGI)」と発音することから生を得た一種のミームというわけです(単語を組み合わせると「KOCHU VALGI」、略してKVになる)

何とも下品ニッチなミームと生誕の経緯ですが、この炎上騒動においてはそれさえも清涼剤として機能していたこともあり、XではKVのふたなり絵がそれなりに投稿されていました。突然現れて、しかも人を選ぶ性癖ジャンルなのに受け入れられ気味だったのはこのKVを巡る騒動自体に疲れを覚えてた人たちの「少しでもネタとして楽しめる要素が欲しい」という願望を叶えていたからかもしれません。あと「カピラヴァストゥ」より「ゴチュバルギ」の方が語呂が良いしね

「このミームのせいでキャラと作品が死んだ」というとんでも理論を展開する人もいますが、ミームの1つや2つで作品が死ぬなら世の中死体だらけになります。桐生一馬が「だめだねぇ~」と歌ったら「龍が如く」が死んだり、エビを揉んだせいで「アイマス」が死んだと言われても困るでしょう。

「その2つはネタとして楽しまれてるからまた別じゃん」の反論もあるかもしれませんが、上記の通りKVのふたなりミームは社内リークが飛び交う中で数少ない楽しめる要素として機能していたので、これでコンテンツが死んだとは非常に考えづらいです。「オタクとユーザーの批判のせいでKVが潰れた」という意見より納得しづらいです。ミームとしては下品すぎだろとかそういう話ならちょっと分かります

・プログラマーが誰もいない訳ではなく、1人だけいる
・だがそのプログラマーもHPは作れず、KVの公式HPは外注で作ったもの

まるでどこぞの企業からプログラマーの引き抜き成功を前提としたかのような人員配置・少なさですが、流石にもうちょっと元から人材を用意しておいた方が良かったのではないのでしょうか。

こんな体たらくではゲームをまともに開発できるわけがなく、プロジェクトKVのディザーPVを出した時点ではゲームの原型すら開発されていなかった可能性が高いです。アートディレクターと絵師さんは揃っているのでそれっぽいPVは作れたわけです。

「見せれるものがまだちゃんとできてないから、ひとまずPVを出して誤魔化してる」とはソシャゲに限らずよく言われることですが、まさか本当に手を付けてなさそうなのは予想外だと思います。

また「プログラマーの癖にHPの1つも作れないのかよw」と言う人もいるかもしれませんが、HPを1から作ろうとしたらプログラマーだけでは難しい部分がありますし、外注で作ってもらった理由もわかります。でもケチらないでスマホで見れるHPも作ってください(後の祭り)

・3つ目

3つ目のリークはまたDynamis One側の社員から出された物です。
ちなみにこちらも自分のネクソンの社員証&Dynamis Oneの社員証を晒してから暴露しています。怖い。

1.NEXONとの契約、グローバル事業への不満
2.パブリッシャー(Yostar)のストーリー進行、翻訳、キャラクターの解釈への干渉に対する不満
3.給料への不満(NEXONは多額の給料を三年間しか支払わない)

まず、ネクソンの従業員が辞めた理由として上記の3点を挙げた後、

・MXスタジオの売り上げだけで運営されている新作スタジオの多さ(それによりMXスタジオ社員への給料がさらに減る)
・このような不満を上層部は訴えても変えるには会社自体を変えなければならないので無理と言われる
・ネクソンを退職した人達はDynamis oneに「書きたい文章、作りたいものをすべて可能にします 報酬もNexon Gamesより多く提供します」と誘惑されて入社した。
・退社した人のほとんどはビョンリム、isakusanの正確な給料を知らず、後から正式な文書で正確な金額を知った。
・NEXONの賃金を決定する構造は会社の方針でインセンティブが減ったのか、チーム長の裁量で配分され減ったのかわからない構造となっていた。(部長>チーム長>パート場の順番)
・6〜7月からはNEXONの社員へ離職勧奨を行ったが、社員の多くはブルアカが好きな人が多く、離職に失敗するケースが多かった。
・日本語の担当者を置かなかった理由は皆通訳が必要ない程には日本語を話せた為、自信からそうしたが、ビジネス面ではそううまくはいかなかった。
・暴露者はRXスタジオに転職させてくれず不満を持ったのはデマである、KVの意味は「kivotos」。Yostarからの干渉の無い、本来製作陣が作るはずだった「本物のキヴォトス」を作ろうとしていた

https://x.com/r_onaldothegoat/status/1832861833201668264

という話を語っています。
2つ目のリークより給料への不満、契約自体の不満というどこか世間の世知辛さが強調されているような気がします。
パブリッシャーに不満があるというのも生々しい…

こちらも自分が気になる点をいくつかピックアップしていきます。

・6〜7月からはNEXONの社員へ離職勧奨を行ったが、社員の多くはブルアカが好きな人が多く、離職に失敗するケースが多かった。

結構最近(6月~7月というと3.5周年前)まで引き抜きの動きが続いてたと考えると怖いものがあります。20人程度じゃ満足してないんですか?
ここで少しほっこりするのは「ブルアカが好きだから辞めない」という従業員が少なからずいることが分かるという点です。

じゃあ「引き抜かれた奴らはそんなにブルアカ好きじゃないの?」「パク・ビョンリムとかピカおじは真のブルアカ作るとか言っといてブルアカ自体は嫌いなの?」というような話に派生しそうですが、給料も絡んでるしこれはまた別の件ということで…

・ネクソンを退職した人達はDynamis oneに「書きたい文章、作りたいものをすべて可能にします 報酬もNexon Gamesより多く提供します」と誘惑されて入社した。
・退社した人のほとんどはビョンリム、isakusanの正確な給料を知らず、後から正式な文書で正確な金額を知った。
・NEXONの賃金を決定する構造は会社の方針でインセンティブが減ったのか、チーム長の裁量で配分され減ったのかわからない構造となっていた。(部長>チーム長>パート場の順番)

「インセンティブこっそり着服問題」で軽く触れた件ですね。
おそらくパク・ビョンリムやピカおじが「俺らもそんなに給料貰ってないんだよね…」という話を信じてしまい、退社してから正式な文書で結構貰ってることが分かってびっくり、着服疑惑も出てきてさらにびっくりという心境だと思います。果たして何人の社員が騙されたのか…

・暴露者はRXスタジオに転職させてくれず不満を持ったのはデマである、KVの意味は「kivotos」。Yostarからの干渉の無い、本来製作陣が作るはずだった「本物のキヴォトス」を作ろうとしていた

やっぱり「KV」はキヴォトスの略じゃないか。
…という、誰もが薄々分かっていたことを再認識したのはともかく、僕は「Yostarからの干渉の無い」という文言が気になります。

というのも「Dynamis OneはSHIFT UP(NIKKEやステラーブレイドを作った会社)やYostar(!?)と提携しようとしたが、断られた」との情報が出てきているからです。

Dynamis Oneはそれほど大きい会社ではありません。将来的にプロジェクトKVが流行った暁にはさらなるコンテンツ発展のため「毎週月曜日に『師、ちょっとお稽古よろしいですか?』の実施」「秋葉原に広告ばら撒き」「札幌雪まつりに参戦」「糸此上かおるねぶた出陣」「幕張メッセで周年生放送」「雀魂とコラボ」「3周年くらいの頃合いでアニメ化」「ドルフィンウェーブとコラボ」といったゲーム外での作品展開をする必要も出てくると思いますが、これらを果たすにはDynamis Oneだけの力ではほぼ実現不可能。そこで人気、資金、コネ、展開力といった「コンテンツを広げるのには必要不可欠な物」を多数持ち合わせているパブリッシャーの力に支えてもらう必要があるわけですね。

しかしここで出てるだけの情報で言えば「Yostarからの干渉の無い、なんて言ってる癖に裏ではYostar(か他の会社)と手を組もうとしていた」ということになります。

それ自体は別に問題なく、コンテンツと会社の寿命を延ばすのに繋がる行動なのですが「またパブリッシャーが上に付くことになるけど、それならネクソン辞めた意味ある?」と疑問符が浮かび上がります。「本物のキヴォトス」を作るのにはYostarが邪魔、不必要だと思ってたのに都合の悪い時は力を借りようとするのは、それこそ都合が良すぎるのではないでしょうか。

まあ結局は断られたっぽいのですが、その理由も何となく分かります。企画当初(2023年11月)の頃に取引していたなら「成功のビジョンが見えづらいのできついでーす」「せめて形になった物を持ってきて…」と断られちゃう気がしますし、リークが出始めの頃なら「なんか色々騒ぎになってる会社だ…こわ…近寄らんとこ…」と企業が思うのも仕方ないのではないでしょうか。特にYostarは。

ピカおじもYostarの翻訳に不満を持っていたという噂もあり、もし仮に提携に成功したとしてもDynamis One側の一部の社員が「パブリッシャーの言うことを素直に聞くのは、もうやめよう」となっている可能性が高く、面倒くさいことこの上なさそうなのでこれで良かったのだと思います。

また「カピラヴァストゥ」という単語をチョイスしたのにも深い意味がなかったことが分かります。略して「KV」になるそれっぽい宗教関連のワードをたまたま見つけられただけで、どうせ最終的には「キヴォトス」になるので本当は何でもよかったのです。「コハルヴァルハザク」とか「ココナヴァルヴレイヴ」とかしょーもないワードでも「KV」になるからよかったわけです。じゃあ「ゴチュバルギ」でもいいじゃんすげーじゃん。

まとめ

会社を辞めたいなら普通に辞めましょう。
新しいゲームを作りたいなら法に触れそうなことだったり、社員のリークでバラされたらマズいことをするのはやめましょう。
無駄に怪しいことをしていたせいで自社の企画が潰れることになったのは自業自得で、擁護はできません。

クリエイターにも自由の選択があります。所属してるゲーム会社を抜けて別のゲーム会社に行くのも自由ですし、自分が真に作りたいゲームの開発に携わるのも問題ありません。もちろん何かをパクるのも構いません。それも自由に含まれるでしょう。

ただ、古巣を荒らしまわってから去ったり部下を騙して引き抜いたり、インセンティブ着服やゲームの資料持ち出しはまた別の話です。それは世間一般では「自由」ではなく「迷惑」と言います。

いやまあ「よりブルアカとネクソンに出来うる限りダメージを与えられるような辞め方をする」のも本人の自由と言えば自由かもしれませんが。

これは極端な例ですが、現在の職場から去る時に「嫌がらせに自分の使ってたPC初期化してやろ」「仕事に関係する資料のデータ消してやろ」と思っても、それを本当に実行する人間はほぼいません。ましてや辞めてからも別の形でちょっかいをかけようとも思いません。もう自分とは無関係の会社なのですから。

信憑性の高い情報である大量引き抜きは法に触れません(法に触れない形でやったからです)が、ネクソンと一部の人間に悪印象を与えたのは確かです。そして、その引き抜いた一部の人間を給料面やらで騙していたのはもう論外です。そりゃ暴露もされます。キヴォトスではワンチャン許されるかもしれませんが現実では許されません。

真のブルアカを作ろうとするのは結構ですが、その真のブルアカを作るための環境作りに問題があったとしか言えません。
「真のブルアカを生み出すにはまず従業員を騙して引き抜き、インセンティブは上の役職の人間がこっそり頂き、ネクソンから開発資料を無断で持ち出すことから始める必要がある」と言われたらそれまでですが…

そして、プロジェクトKVはもはや説明不要なくらいにブルアカを意識しています。そしてユーザーに悪印象を抱かせないためか、KVのXアカウントは「プロジェクト中止のお知らせ」を出すまでは余計な言及を避けていました。今騒ぎになっていること、リーク情報の正否、ブルアカとの類似点…それらに何らかの声明を出すわけではなく、ちまちまKVの絵をリツイートしながらお口チャックに勤しんでいたわけです。

企業垢でコミケの個人サークルの宣伝をしてしまったことに対する謝罪(これは後述)以外は特に言及しなかった理由、それは「ブルアカの関連作っぽい雰囲気を崩したくない」からだと個人的には考えています。

これがあれば安心安全、柔らかい気持ちいい最高ー!というわけではないが、利用するにはそこそこ役に立つ「ブルアカの知名度」を最大限に使うため、少しでも余計なことは言いたくなかったわけですね(コミケの件も本当は言いたくなかったはず。マイナスな話題なので)

「噂されていることに関しては事実無根です」「とにかくブルーアーカイブとは無関係だ」と声明を出すのは簡単ですが、そうすると残るのは「無関係なゲームの開発に携わってたスタッフが送る、無関係なゲーム」という無関係な何かになります。ブルアカの遺志(死んでないけど)を継ぐ後継作、そう誤認させる目的もあって不都合なことはダンマリしてたのかなーと何となく想像できます。

とはいえ、大多数のユーザーにとっては「似てても面白ければそんなに問題なし、むしろ自分の好きなジャンルのゲームがまた増えて嬉しい」のです。これは全然悪くもなく普通の思考です。「面白いらしいけどこれに似てるからやらない」とか、あまつさえ憎しみすら抱くのはごくごく少数派だったりします。少数派なのにたまに目立ったりするのは「逆エコーチェンバー」というやつです。

実際にプロジェクトKVは(少なくとも)日本のコミュニティでは好印象を抱かせることにまあまあ成功していました。

これは韓国での騒ぎが他国である日本にそこまで影響していない、という理由も多分にあったりしますが、やはり楽しみにしてたユーザーの方が多く、影響すんのかしないのかよく分かんない「醜悪なオタクの声」とやらで潰れるとは考えづらいです。企業間でゴタゴタがあったから潰れたの流れの方がまだ分かりやすいのです。
ユーザーのせいで、オタクのせいでKVが死んでしまったと嘆くのは「殺してやる…殺してやるぞ天の助」と言っているのとほぼ変わりありません。

こんだけ騒ぎになってるなら社長も何か説明の必要があるんじゃないか?大人の責任を果たすべきじゃないか?と多少思いますが、ここまで来てもパク・ビョンリムは一切表に出てこないのでもうどうしようもありません。KVの件で一番喋ったり、図らずもヘイトタンクと化してるのはDoremiだったりします。

クリエイター本人たちのせいで潰れたと考えたくないから、実際に炎上の声を上げている分かりやすい人のせいでKVが潰されたとか、そう思う気持ちも理解はできますが、やはり今回の件に関してはDynamis One(というか社長のパク・ビョンリム)の自爆による部分が非常に痛手となり、プロジェクトKVの葬式を上げることになったと考えられます。まだ全然生まれてなかったのにね…

「忍者と極道」で言うなら「従業員を20人ぽっち引き抜いてボーナス着服したことを隠しながら部下を新会社に誘ってついでにブルアカの資料も無断で持ち出しただけで…血も涙もねぇ!!」ということになるでしょうか。最低だなネクソン。資料全廃棄してプロジェクトKV中止するので勘弁してください。

おまけ(というか余談)

・プロジェクトKV中止のお知らせについて

プロジェクトKVが中止になったと発表された時、下記の画像がプロジェクトKVのアカウント(現Dynamis One)から投稿されました。

9/8にXに投稿されたプロジェクトKV中止のお知らせ

日本語がちょっとおかしいところが見受けられるのはともかく、このお知らせの中にも気になる文言がちょっとあります。

また、現在配信中のゲームのファンの方々にもご迷惑をおかけいたしました。

当然、配信する前に死んだので「現在配信中のゲーム」はKVのことではありません。これまでの話の流れからして間違いなく「ブルーアーカイブ」のことを指しており、ここに来て初めてブルアカについて間接的に言及したことになります。

Dynamis Oneは韓国のコミュニティを覗いていたという話なので「KVはブルアカのパクリ」「ブルアカを裏切った」「凄いリークされてるけどこれどういうこと?」「貴方のような大人が一番嫌いです」「ふたなりち〇ぽヘイローバトル」「プログラマー1人しかいないのかよw」「カヤのクーデターって結構計画的だったんだな」「スオウの行動より意味分かんない」などなど、ブルアカやネクソンと比較されて言われたい放題であったことも知ってたわけです。

それなのにプロジェクト中止のお知らせを投稿するまでほぼだんまり、というのは企業の信用性を損なう行為だったと思います。
好評な部分はあるものの説明・描写不足と言われがちのアビドス3章でも「列車砲は潰した」とか1行だけでもとりあえず説明してる部分があるのに、それ以下のレベルだったのは炎上が起きても仕方のない部分があります。

『プロジェクトKV』は中止することといたし、関連の資料はすべて削除させていただきます。

関連の資料を削除するという、この手の声明ではあまり聞かない文章が含まれていますが、急に資料を削除すると言われても楽しみにしてたユーザーからすれば何のこっちゃ、誰に向けての謝罪なのかよく分かりません。ブルアカの資料を持ち出した疑惑が流れていることもあり、「資料は全部処分するんでどうぞ許してください」とネクソン相手に謝罪しようとしてるならちょっと分かります。

とにかく、資料を削除するということは現時点で発表されているキャラも二度と日の目を見ないということです。

「パンツを見せた6日後にコンテンツ自体が死んだ子」「ジェネリックイロハ」「顔の造形がトキすぎるよりも苗字がまた違う意味でネタにされた子」、そして、僕が気になっていた「糸此上かおる」とはこれ以上会えないわけで…

糸此上かおるさん。初見では苗字が読めぬ

糸此上かおるはまだブルアカにはいない「馬鹿でもアホっぽくもない正統派妖艶美少女お姉さん」の可能性を多分に含んでおり、ビジュアルも好みだったのですが…まあ、嘆いていても仕方ないので幻覚だったと思うことにします。

・黒ネズミたちのパトス的弁証法について

黒ネズミたちのパトス的弁証法

プロジェクトKVが潰れてしまった以上、このサークルは何をお出しする予定のか、そもそも当選できるのかが疑問です。

一応説明すると、「黒ネズミたちのパトス的弁証法」というのは下記のメンバーで設立された(名目上は)同人サークルです。

・ピカおじ(isakusan)
・ミツキヨ(ブルアカのBGMの作曲に携わった音楽コンポーザー。Dynamis One所属ではない)
・Doremi(上のリークで「何も考えてなさそう」と言われた絵師)
・Mx2J(チーパオマリナに手を抜いてないと悔しがってる絵師)

もう分かると思いますが、ミツキヨ以外のメンバーはDynamis Oneの従業員で構成されており、PVの締めでこのサークルが「冬コミ申し込んだよー」と発表されたことから、実質プロジェクトKVの宣伝部隊と言えるでしょう。ついでに公式サイトでも大々的に宣伝されていました。

…が、ここで1つ問題が発生します。それは「個人が作った同人サークルを企業が宣伝してるのはアウトじゃないの?」と指摘されてしまったことです。

黒ネズミたちのパトス的弁証法は形式上、個人のサークルとして参加申し込みを行っています。いわゆる「企業ブース」に出展するわけではありません。「なら、この宣伝の仕方はマズいのでは…?」とPV発表の当日から言われていました。

「これだけは言い訳しないとやばい」「シェア(釈明)しなきゃ」「リークとかの件に触れるよりは100倍マシ」とDynamis Oneも判断したのか、数日のうちに「KV公式とは無関係の同人サークルです、ごめんなさい」と発表を出すに至りました。間接的ですがKVはさっそく出鼻を挫かれてしまったわけです(また数日後にはそれどころじゃ済まなくなるけど)

ということで「無関係なゲームを宣伝予定の無関係なサークル」と化した黒ネズミたちのパトス的弁証法ですが、その無関係なゲームのプロジェクトが中止になったことで存在意義をほぼ失いました。まさかコミケ当落の発表が来る前にコンテンツ自体が死ぬとは本人たちも考えていなかったでしょう。

公式が「関連の資料はすべて削除させていただきます」と発表した以上、サークルが出す予定だった「KVに関連したビジュアルノベルのような何か」が出てくることはまずなくなったと思います。

しかも、無事にコミケ当選するかも怪しいところがあります。初参加・申し込みのサークルは当選自体が優遇される傾向にあり、また知名度も(良い意味でも悪い意味でも)高いのでまず受かりそうなものですが…ここで前述の企業アカウントによる個人サークルの宣伝の件が響いてきます。

コミケ公式としては、ここでこのサークルを当選させてしまうと「そっかぁ…一度企業アカウントで宣伝しても謝ったら許してくれるんだぁ…」という嫌な前例を作ってしまうことになり、実際にそれを利用する企業が出てくるかはともかく、あまりよろしくないと思うでしょう(似たようなことをやらかした企業さんは他にもいるのでしょうか。もし知ってる方がいましたらコメントください)

プロジェクト中止、当選も怪しいと踏んだり蹴ったり(半ば自業自得)ですが、こちらのサークルも動向が気になるところです。

・リークとか疑惑抜きで見たプロジェクトKVの動き

「9月の始めにディザーPVを投稿、ブルアカと似てる雰囲気を盛大に醸し出しながらブルアカの二次創作を描いてる絵師やブルアカの公式4コマ漫画を出している絵師を使って宣伝、表面上は好調なスタートダッシュを決めるも、その後に企業垢で個人のサークルを宣伝してしまったことを謝罪、PVを上げ直した後はKV関連の絵(18禁含む)をRTしながら透き通るような日常を過ごすも、PV発表の1週間後に突然お亡くなりに

騒動に詳しくない人でも「こんなに早く死ぬなんて何かあったの?」「裏でゴタゴタしてるの?」と疑いたくなるほどのスピード中止ですが、実際に何かあったし、本当に裏でゴタゴタしてるのが怖いところです。

とはいえ、これ以上の燃料追加がなければ騒ぎも収まっていくでしょう(Dynamis One側の新疑惑が毎日のように追加されてますが)

そしてKVを楽しみにしていた人たちは集団幻覚を見ていたかのような気分になり、そのうち頭の中からこういう炎上があったことを忘れていくと思います。

どちらかと言うと、僕もプロジェクトKVを楽しみにしてた方の人間ですが、気分的にはブルアカとの間違い探しをして楽しむような感じでした。

制作陣がブルアカを意識して作ってる以上、そこかしこに類似点を意図的に生み出しそうなので「ここも似せてるじゃん!」と面白がりながらKVというコンテンツを眺める、そして糸此上かおるをえっちな目で見る予定だったのですがその予定が狂いました。

KVの中には「砂狼の楼閣」「聖園温泉」「桐藤印のお茶菓子」「空崎写真館」「モモイーとミドーリの大冒険」「和泉元式全裸健康法」みたいなブルアカのキャラを直球で匂わせるような単語があったかもしれないと思うと、それはそれで残念な気もします。見たかったなあ、匂わせ要素。

ですが、もうコンテンツの蘇生は不可能。ここまでの動向をチェックしていた過半数を「…なにがしたかったの?」と臨戦おじさん化させ、最後の最後まで周囲を混乱させたプロジェクトKV。

(これはソシャゲじゃないけど)ゼルダで雑に例えるなら、急に「うお~真のブレワイ作りてえ~」乱心決心した開発プロジェクトディレクターが同じく不満たらたらだったシナリオライターと共に任天堂の社員引き抜きに勤しみ、辞めるまでに部下のボーナスは着服し、ついでにブレワイの資料も頂戴し、新会社を設立して発表したのは「プロジェクト原神」…そう考えると恐ろしいです。色彩に頭をおかしくされたのかもしれない

あーあ、開発までの流れがまともだったら自爆せずに済んだのになあ…
そう思わざるを得ないというお話でした。あとパク・ビョンリムの行動は本当に怖いのでずっとDynamis Oneに封印しててほしいです。

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