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幻想パワプロ 送球の効果を検証

概要

eBASEBALL パワフルプロ野球2022において、送球の効果を検証した。
結果は以下のようになった。

送球の効果

最も効果の大きかったのは捕手で、送球Aで失点率が0.2113良化した。
最も効果の薄かったのはレフトで、送球Aで失点率が0.0881良化した。

緒言

幻想パワプロで勝利するためには、選手の能力を正確に把握する必要がある。送球はその重要性が認識されていながら、防御率に与える影響を定量的に評価した研究は存在しなかった。eBASEBALL パワフルプロ野球2022を用いて、各ポジションでの送球の影響を検証した。

検証環境・方法

ソフト:eBASEBALL パワフルプロ野球2022
バージョン:1.12
ペナント設定:以下の画像参照

ペナント設定1
ペナント設定2
ペナント設定3
ペナント設定4
ペナント設定5
ペナント設定6
ペナント設定7
ペナント設定8

使用選手:以下の画像参照

送球A
一塁以外で使用

送球A持ち以外はオールC特能なしとし、右打ち6人、左打ち3人とした。
使用投手は以下の画像参照。

右投手
左投手

先発は右投手3人、左投手2人。
リリーフは右投手3人、左投手1人とした。
リーグ:パ・リーグのみ
球場:東京ドーム
検証したいポジションのみに送球Aを置き、各ポジションごとに8球団で10年分、都合80年分ずつのデータを得た。
また送球Aを置かずオールCのみの選手でペナントを回し、基準とした。

結果

送球検証結果

上表のような結果となった。
送球Aは実際に検証した値から算出した値。送球BとCは失点率への影響がA→B→C→Dとなるにつれて同程度に下がっていくと仮定して算出した値である。

考察

パワプロ公式では送球Aの効果は「各塁に送球するとき、球がかなりそれにくい(パワプロ2018)」とされている。
同様に、送球Bは「各塁に送球するとき、球がそれにくい(パワプロ2018)」、送球Cは「各塁に送球するとき、球が少しそれにくい(パワプロ2018)」とされる。
いずれにせよ、送球がそれた場合エラー判定されるため、そこでの失点は防御率には反映されない。よって今回は失点率での検証とした。
失点率はパワプロでは公式記録として掲示されないため、「年間失点数÷年間投球回数×9」で算出している。
最も効果を発揮したのはキャッチャーであった。これは盗塁阻止によるものであろう。パワプロAIは盗塁の損益分岐点(成功率.750程度)を下回る頻度で盗塁を企図してくるため、盗塁阻止でしっかりアウトを稼ぐことが勝利に近づく鍵である。
内野ではサード、セカンド、ショートの順に効果が高かった。ショートで効果が低かったのはかなり意外な結果である。セカンドへの送球もそれなりの頻度で存在するからであろうか。
外野はライト、センター、レフトの順。これはホームへのランナーは三塁から走ってくるため、ライトからは遠くレフトからは近いことに起因すると考えられる。送球がいい選手はライトに置くのが効果的だ。
一塁に関しては選手を作成次第追記する方針である。

結論

キャッチャーが最も送球の効果が高く、ついでサード、ライトという結論を得た。
失点率の良化幅は最大0.2113、最小0.0881であった。


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