【一括配当投資法】4月配当銘柄

今回は、実際に私が投資を始めた時から現在まで使用している個別株投資法です。配当月前後の株価の特徴を利用したシンプルで、投資を始めたばかりの方でも比較的勝率の高いと思われる投資法を紹介します。

配当権利日について

まず、今回の投資法では配当を受取る事はありませんが、配当を受取るには権利付最終日大引け時点で株を保有していなければなりません。権利付最終日はGoogle等検索サイトで○月権利付最終日と検索すると出てきます、便利なサイトでは1年間の権利付最終日のカレンダーを掲載していますが、年により権利付最終日は違う場合があり、サイトが古い可能性もあるので20○○年の○部分は必ず確認して下さい。

配当利回りとは?

配当利回りは、株式などの投資から得られる配当利益を示す指標です。具体的には、1年間に得られる配当額を、その株式の現在の価格で割ったものです。たとえば、株式Aが1株あたり年間10円の配当を支払い、現在の株価が1000円であれば、配当利回りは10円÷1000円= 0.01つまり1%となります。
配当利回りは、投資家にとってその投資がどれだけ収益を生み出すかを示す重要な指標の1つです。
以下に個別株ではありませんが日本株指数や市場の平均配当利回りを紹介します。
日経平均1.79%
プライム全銘柄2.07%
スタンダード全銘柄2.13%
グロース全銘柄0.47%

高配当銘柄配当前後の特徴

高配当株は配当前1〜2ヶ月間は配当以上に上昇するケースが多いです。逆に高配当株の配当支払い後に見られる特徴は、配当が支払われると、株価が配当分以上調整されるケースが多いです。つまり、1〜2ヶ月前に買って遅くとも配当権利付最終日迄に売るのが配当を貰う以上に利益が出る可能性が高いです(決算や市場の地合い、為替、世界情勢や金融政策等多くの要因で株価が変動する為、あくまで可能性です)。

投資銘柄の選定

一般的に配当利回りが4%以上になると高配当と呼ばれます。
今回の投資法では、2ヶ月後に権利付最終日を迎え配当3%以上の銘柄で年一回配当の銘柄を選定します。出来れば配当月に年一回配当の中で配当利回りが高い方から監視リストへ入れていきます。

何故年1回配当を狙うかという例を挙げます。

A社は株価1000円で3月15円、9月15円配当です。B社は株価1000円で9月30円配当です。
会社としての配当利回りはA社もB社も同じ3%ですが9月だけで見れば15円も配当が高くA社のような年2回配当銘柄よりもB社の方が配当月迄に株価が上昇しやすい傾向にあります。

この投資法を使った実際の取引

現在既に保有していませんが、銘柄は日東製綱(3524)を2月末大引けで購入しました。
今年の4月に権利付最終日を迎える一括配当銘柄です。
2月末での株価は1627円配当は4月50円、配当利回りは3.07%でした。


黄色丸箇所2021年2月から4月終値株価
2月1567円、3月1821円、4月1570円
2月から4月最高値4月1991円
2月終値3月終値値幅254円
2月終値から最高値値幅424円

青色丸箇所2022年2月から4月終値株価
2月1477円、3月1725円、4月1397円
2月から4月最高値1783円
2月終値3月終値値幅248円
2月終値から最高値値幅306円

緑色丸箇所2022年2月から4月終値株価
2月1588円、3月1644円、4月1475円
2月から4月最高値4月1692円
2月終値3月終値値幅56円
2月終値から最高値値幅104円

過去3年間4月一括配当で50円配当

過去3年間だけですが、とりあえず2月最終営業日の終値で買い100円上がったら売り、2月終値より3月中下がる日があるはずなので、下がった場合は買い増し(ナンピン)の予定で購入。
買い増しする時も1日に最低単元100株以上は買わない、これは条件の合う銘柄が時価総額が低く出来高も低い銘柄の場合が多く、売値の条件に達したとしても全て予定していた売値で取引をするのが難しいケースが多い為。
1ヶ月で売却益100円だとそんなに大したリターンには感じませんが、売却益100÷買値1627=月6.1%で毎月積み上げていけば相当な年間利回りになります。

取引結果

結果ですが、3月に入り2月終値1627円を割る日もあったので予定通り買い増し、最終営業日前日と3月最終営業日に売り、平均売値は1751円でした。一株当たり売却益100円は取れました。しかし最終営業日私が持ち株を全て売却した後2059円迄暴騰していたのが少し悲しかったです。

5月一括配当銘柄に関しては売買完了後に別記します。


最後に

一括配当投資法には欠点もあります。まず、一括配当で尚且つ利回り3%以上の銘柄は、スタンダード市場が多い為比較的出来高が少ない銘柄が多く枚数を集めるのが困難です。そして、出来高が少ない為枚数を集めたとしても予定価格で売るのも困難です。
次に前述しましたが配当月2ヶ月前終値で仕込んでから権利付最終日迄の間にほぼ決算があります。決算次第では減配や業績不振、業績が良くても闇の力等で配当2ヶ月前終値を大幅に割る可能性もありますので注意して下さい。決算で減配や業績不振が無いが売られている場合には追加します。
この投資法だけではなく、需給や企業分析、テクニカル分析等ほかの手法を織り交ぜる事で勝率を上げていく事が大切だと思います。

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