7/6日記 エンタメと政治と黒博物館

 歯医者に行った。糸ようじ毎日やれって言われた。リップブラシのキャップをなくした。

 都知事選の某顔を出していない候補者の支持者が藤田和日郎先生の作品の画像を無断転載して投票報告しているのが許せなかった。60代の男性で人気作をいくつも描いてきたキャリアのあるベテラン漫画家にもかかわらずあんなに骨太な社会派でフェミニズムが背骨にある作品を描ける先生をなにに利用するんだ…やめてくれ…

 ムカついたので、なにくそー!と思いながら、アプリで読んだ「三日月よ、怪物と踊れ」のコミックスを買った。

 60代の男性のベテラン漫画家がフェミニズム作品を描くって、すごく現代のノブレスオブリージュ的だと思う。政治的立場を表明して弱い人に連帯するための声を上げる人気アーティストとかに近いような役割を果たしてると思う。劇団四季ゴースト&レディのおかげで先生の作品に出会えてよかった。ゴースト&レディは上半期に見た作品の中で1番好き。まずそもそもミュージカル作品として最高に楽しかった。藤田先生、パンフレットでは「僕はエンタメ作家だから楽しんでもらえればそれでいい」みたいなことを言ってたけど、そんな楽しいものの中にこれだけのものを仕込めることが素晴らしいと思う。本当にエンタメの力を信じているんだと思う。

 エンタメはやっぱり生活や政治と切り離せない。K-popファンダムが追悼文を出す都知事を選ぼうって呼びかけてるのも本当にえらいと思うし羨ましい。宝塚のオタクも文春に文句言ってないで有楽町とか梅田でパワハラ撲滅って書いたプラカードでも持って立ってた方がよっぽどいいと思うわ。

 月組の千秋楽を観劇、ライビュで見る人たちは期日前投票行ったかな。社会の雰囲気が変われば宝塚にも変革が起こるかもしれない。意識が変わっておっさんが女の子たちを雑にこき使う構図も隠蔽体質も過重労働もパワハラもコンプラガン無視のオリジナル脚本もなくなるかもしれない。選挙いこ。

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