秘密

1998年1月13日(火)
もの凄い吹雪の中歩いていた。
男は、凍った白い世界、渦巻く吹雪の中で、世にも凄いものを見た。
大変驚いて、かっきりした一重瞼の茶色の目を皿のようにしていた。オレンジの髪がむさくるしい。
男は悲しみとも喜びともつかない感情を味わい、感銘に打たれていた。

ロシアの映画ってノリが重いのよね。この世の秘密を見たって言ったって、こっちにはさっぱりわからない、とわたしは思った。それに、何か恐いようでもあった。

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