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つり橋

1997年10月30日(木)
晴れた空のもと、橋を渡っていた。丸太と綱でできたつり橋。通路は三つに仕切られていて、真ん中を広くとっていた。

はじめは真ん中を歩いていたが、背後で言いたいこと─わたしの利用法─を言っているのが煩かったので左側へ移った。わたしははだし。移った側には女の子、おむつの赤ん坊がいたようだ。

非常に急な坂のような橋を、手も使って登っていた。
太い綱の網目が緩く編まれていて、わたしの体重がかかることではじめて引き結ばれていった。引き結ばれると隙間なくふくふくとしていた網目が広がって大きな隙間をつくった。心配になった。
なぜぼわぼわ緩く編んでるのかと不思議だった。

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