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『小国主義』(田中彰著)を読んでほしい!


彼らが守りたい「国」には自分の生を大切に生きる人は存在しない。いるのは税を納めて彼らを威張らせる「何か」だけ。そんな妄想にお付き合いする必要、わたし(たち)にない。

彼らに他者は必要ない。搾り取る対象の束があればよい。

「本気で子どもを応援するんです。フリをやってられる時代ではありません」泉房穂明石市市長

「子どもは子どもであって、親の持ち物ではありません」

「未発の可能性」

「小国主義」を読み返しました。
「小国主義」はよそから奪って「豊か」になる(悪)夢を見ません。
「小国主義」はよそを見下して自らを「上」と思いたい強迫と無縁です。
「小国主義」は己だけ今だけよければ構わないの対極。
「小国主義」はへつらいません。

クラスで「戦争は遠い昔のことだと思っていたが、今に続く問題だ」と問題意識を持ち、「今後何をするか」と話し合った。

東京新聞

⇧自分のこころで感じ自分の頭で考える若い人たちを嘲笑うツイートがいっぱいありました。だから、再び❗⇩




石井 紘基


田中彰著「小国主義」

 小国主義は、国民の自主・自立のエネルギーの横溢と国家の禁欲を求め、道義と信頼に基づく国際的な連帯と共生を必要とする。そこには大国主義とのたゆまざる闘いがある。

田中彰著「小国主義」岩波新書(202ページ)

コスタリカ 有害な男らしさ

「軍隊のない国コスタリカ」(早乙女勝元編/草の根出版会)という本を20年くらい前に読みまして、凄い国がある!とわくわくしたことは覚えていたのですが、本に書かれていたことはほぼ忘れていることをこの度読み返してわかりました。
本には「軍隊を捨てた国」というドキュメンタリー映画のチラシと半券と思われる紙片が挟んでありましたが、記憶がありません😥

97年初版 2002年4刷

コスタリカは1821年にスペインから独立し、22年に中央アメリカ連邦というのを結成したそうですが、38年に内部対立で連邦は解体し、48年、コスタリカは分離独立を果たしたそうです。
1949年に公布した新憲法は内乱を再発させないため平時の武装放棄を宣言ししました。自衛権は放棄していません。そして大統領の再選を禁止したそうです。

緊急時には国会の承認を得て、徴兵制と交戦権を復活できるとしている。さらに地域の集団安保組合ともいうべき米州相互援助条約に加盟したが、自分の国は非武装なのだから派兵できる軍隊もなく、派兵の義務には応じられないことを加盟条件にした。

「軍隊のない国コスタリカ」(46ページ)

「強いアメリカ」を唱えてレーガン大統領(彼は「スターウォーズ計画」とか言ってたなー)が登場した80年代、「なりふりかまわぬ干渉と分断政策で、中米諸国の内戦はいちだんと激化」、「ドミノ理論」とかで中米全体が赤になってしまう!「赤化」を阻止せん!とアメリカは躍起になって──自分で火付けして「火事!大変!」って騒いでた?「ヒステリー」ということばは女性にばっかり使われてるけど、「強」がる男性指導者のこの姿がヒステリーです。

 反革命武装勢力(ニカラグア反政府勢力コントラ)を支援するアメリカは、戦略上の位置から、コスタリカを重視した。(略)経済援助増額のアメを用意しながら、そのかわりに基地をと迫った。(略)
 やむにやまれぬビンチに立たされたコスタリカは、八三年に「非武装永世中立宣言」を発表して、毅然とした態度を内外に表明し、平和主義をコンクリート打ちした。これをさらに補強し、中米全体の和平にまで発展させたのが、三年後に選出されたアリアス大統領だった──ということになろうか。

25ページ


簡潔にコスタリカの歴史、中央アメリカの歴史を記述してくれているのを読んでいた頭に「大国 大国主義 有害な男らしさ」の三つがぐるぐるぐるぐる。

アリアス元大統領、「胸に触った」「キスした」などと三人の女性たちが告発して2019年に報道されていたんですね。
「(アリアス財団の)大きな目的は三つあります。女性の権利擁護と、教育の普及と、そして私にとってはもっとも大切な軍縮に対しての活動です。」と早乙女さんに話しているのに。

コスタリカの旅の最後の方で早乙女さんは12歳のアドリアナとガブリエラふたりの少女と、付き添ってきたガブリエラのお父さんに話を聞きました。ふたりは私立学校に通っている友だちです。父親の話では私立校で学ぶ生徒は「四人に一人くらい」で「月謝はかなり高い。公立はすべて無償だが、グローバル(地球的)に生きる娘の未来のために、特に外国語に力を入れている私立を選んだのだという。」
話の流れの中でこのお父さんが言ったことが印象的でした。

「・・・この子らには、同じ人間でありながら、同じ権利をもっていない人たちがいることを、忘れないで欲しいと思うね。いつもそうした社会的自覚のある若者を私は期待しているんだ」

125~126ページ

アドリアナはとても興味深い話をしていましたが、また別な機会にnoteします。
アドリアナから早乙女さんに贈られた詩を、ここには。

コスタリカを思う

コスタリカを言葉にするとしたら
良いことばかりを言うわけにはいかないだろう
だって 他の国と同じように
問題もたくさんあるはずだから

農民は苦しんでいる
夜明けとともに起床して、
おまけにあんなにわずかな給金で。
だから彼らが成長できない。
酔っぱらい、マリファナ患者
街の中で見かける
彼らはお金がなくて
そんな道を選ばなきゃならなかった。

そんな問題もあるけれど
コスタリカはとても美しい
このきれいな土地と
その素晴らしい人びとで

ここの夕暮れは
時には見事な色で
時には雨模様だが
すべてにそれぞれ魅力がある
太陽の光で 照される山々
そして雲は 朱色に染まる
夜明けはいうまでもなく
もっとずっと素晴らしい
特にそれを見るのが 見晴らし台からだったなら

これがコスタリカだ
こんなふうに
こんな詩にしてみた
あなたに私の思いを伝えたくて。

131~132ページ

アドリアナとガブリエラはすてきな女性になってるんだろうな。

鶴見俊輔さんのことば

鶴見俊輔さんのことば、いつだったか、コスタリカを知ったころと同じ時期だと思うのですが、ずしんときて、やや長いのでしたがメモしていました。「九条の会」でのお話の文字起こしかもしれません。

──生まれたときに日本語を教えてくれたのは女なんです。女の協力なくしては(9条を護ることは)できないですよ。今日は残念ながら男だけですが、私は、女と女に協力する男にしか期待していませんが、そういうふうに運動が変わっていくことを望みたいですね。
──女と女に引っ張られる男に期待するというのが私の信条で──で、男ではなくて、自分が生まれたときに戻らないと、本格的に戦争を止めようという意思は作れないと思っています。

出典不明

「男ではなくて、自分が生まれたときに戻らないと」

「有害な男らしさ」から自由になって

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