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静かな道

1997年3月19日(水)
やりきれない、消えたい、死にたい、と思って歩いていた。
人がいっぱい向かってくるのと逆に、流れに逆らって、暗い空の下、歩いていた。
赤ちゃんに会った。ふたりいた気がする。緑の服の子は笑ってた。
ああ、生きよう!と思った。
右手に静かな道が見えた。この「わさわさ」したところから離れようと思い、その静かな道に入った。ここからわたしは赤い自転車に乗っていた。

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