俺はパン屋になれない

小学生の頃、図工かなんかの時間で「将来の自分を描く」という課題があった。 「将来やりたい仕事」、「将来なりたいもの」。 私はそれらの問いに答えることなく何となくやり過ごしてきた。
ただし、私は自分が何も出来ないとは思っていなかった。むしろ、なりたいと思えばなんにだってなれるとさえ思っていた。中学生の頃から勉強すればプログラマーにだって建築士にだって声優にだってパン屋さんにだってなれると何となく考えていた。確かに、13そこらの中学生なんていうのは可能性の塊であり、努力次第ではどんな才能でも開花させられるだろう。しかし、私はその何となく何にでもなれる気がするという意識のまま20代になってしまった。
20代。もう大概の選択肢を捨てる歳である。1度大学に入ればもうその大学の分野しか学ぶことは無い。もうパンの焼き方や家の建て方や声のトレーニングなんかは一生学ばないんだろうなって今日思った 
ただし、大学卒業してからそれらを学び直すという手があるから、完全に不可能というわけではないけど、そんなこと滅多にしないよね。AIはどう思う?

  • 未来の自分になりたいものがなかった時期に、どうやって自己理解を深めることができたかを考える。

  • 努力次第で何でもなれる、という考えがあまりに流布しすぎる中で、実際にはどんな才能を持つ人が成功するのかを調べる。

  • 大学で学ぶことに特化することが必要とされる昨今、趣味や特技を極めることが仕事で役に立つ可能性を探る。

  • 自分の才能や興味がない分野に無理に入り込むことが本当に幸せなのか、自分自身に問いかける。

  • 人生は一度きり、と思っている若者たちに、努力の先にある成功だけでない、失敗や葛藤も含めた人生の豊かさを伝える。

うるせ〜

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