夢の内容について 2022/3/9 22:06



 中古買取店で、電子ピアノの小さめのものやぬいぐるみを購入することになった。
その途中、自分はふと見かけた電子機器の投げ売りコーナーでとあるiPadを見つけた。雑然と様々なものが並べられておりその端っこにペタリと置いてあるのが目に飛び込んできた感じだった。
どう見ても自分の持っているiPadよりサイズが大きいのでこのサイズがあるのは12.9inchのiPad Proのみなのでそれだろう。灰色のケースに入っていて綺麗な状態だった。ケースには、たくさん機器の情報や宣伝が貼り付けられており、やはりその中でも目を引いたのは6000円という文字だった。iPad はとても価格が高いものだし、ジャンク品ならまだわかるけれどどこを見てもジャンクと書いていないし、まともに使えてこのほぼ傷がなく綺麗な状態で6000円。破格だと思った。なんなら、ケースまでついてくるし。ただ、このiPadに貼りついている広告や情報のなかに本体の機種名が記載されていないから、これが果たして本当にiPad Proなのかわからないなと思い何度も裏表を確認した。でも、これがiPad Pro、しかも第3世代のものでなくなんだというのだというくらいには友達が持っていた物に似ていたから、これ買ってみようという話になった。なにせ、6000円だから。

 帰宅し、まず電子ピアノやぬいぐるみを触りなかなかいい買い物をしたと思った。
 その後、あのiPadをまず充電したLightningの充電端子が刺さりそうにないし、どう見てもUSBCでもないしと思っていたので、ほかの端子が必要かと思っていた、どうやらLightning端子で充電できたみたいだ。
 画面が明るくなり、ロック画面が表示された。解除できないというか、前人が使っていたデータが残っているようだった。
これが、6000円と言うことか。と、やっぱ失敗したかと思った。
 ロック画面の画像はじぶんが使っている画像と似ていた。そんな画面を、1秒くらい解除できないことを悟り眺めていると、通知が表示された。
それは有名な配信者の配信が始まる通知だった。それは自分もたまに見ている人のものだったから、その配信者の視聴者像を元にこのiPadは腐れた男のものかも知れないと思った。すると、右下にtouch IDという表示が出た。
touch IDは指紋認証の事で、自分が持っているiPadにしか備わってない機能のはずだ。このサイズの種類はないし、iPad Proだと思っているのだが。しかし何となく、奇跡が起こって開くかもと思い、指紋を電源ボタンに触れた。すると、ロックが解除された。
千載一遇、6000円のゴミが一気に6000円で買えた宝になったと思い、すぐにまずはロック解除にパスワードも指紋も必要ない設定に変えなくては、なんて思っていた。(実際にはその設定やデータ消去にパスワードが必要)それで、設定の画面を探した。ホーム画面の壁紙は白黒で区切られた画面で、どうやらアプリを整理する為の壁紙のようだ。なのでその黒で囲まれたところから設定を見つけることができた。だが、開かれたのは写真アプリで前の持ち主が撮った写真がずらっと並んだ。
 その中にまず大きく写ったのが持ち主の顔だと自分はその時思った。(持ち主のものとは今思えば分からないと思うがなぜかそう確信していた)黒い髪が生えっぱなしに伸びていて髭も同様口周りから頬や顎も長く伸び、赤黒い肌にぶつぶつとした質感モサモサの眉毛の下には垂れた目があり瞳は黒くうつろで黒い眼鏡をかけた男性がおそらく光の感じからして夜にライトを当てて撮ったような写真だった。
やっぱり汚いおじさんじゃないか。って思い、すぐホーム画面に戻ると、間違えて写真アプリを起動させたのだと思い、今度こそはと確認し、設定のアプリをタッチした。
しかし開かれたのは写真アプリで、その汚いおじさんの写真が入っているアルバムの名前はどうやら”兄ちゃん達”と言うタイトルで、その汚いおじさんの写真の他に男性が暗闇で写っている写真がたくさんあった。汚いおじさん以外は、おじさんと同年代のような白い肌の筋肉質の男が裸で写っており、おじさんとも仲良さそうに写っていた。ただ、刺青やネックレスをしていておじさんとは大違いだった。どうやらこの人はホモなのかもと思った。ホモのおじさん。
まあ、ホモのおじさんはどうでもよくて、iPadを使える様にしたくてまたホームに戻った。何で、何度も写真が開くんだろうと思い、開いているアプリ一覧の画面にしたそうすると写真と設定2つ開いていた。その画面から設定をタッチすると設定を開くことができたのだが、目当てのロック解除する項目がどこにもなかった。これじゃ開きっぱなしにしてないと使えないし、そもそも初期化しなきゃなんないのにそれすら項目がなく、一度ホーム画面に戻った。
他にそういった設定をできるアプリがあるのかもなんておもって見ていると、普段なら設定の中にある項目で通知というものが個別にアプリになって存在していた。なるほどこう言う事か、とか思って一旦その見つけた通知アプリを開いた。そしたら通知についての項目がずらっと並んだアプリが表示されたが、同時に写真アプリが右画面に開いた。
そこには白い広い部屋に数十メートルのベットにシーツは灰色で、写真の右手には大きなコンクリの柱、その間はガラス張り、ガラスの向こうには大きなテラスと海が映っており、なによりもそんな変な場所よりも目を引いたのが、ずらっと並んだ足が切断された女が山積みになっているところだ。切断面は閉じられており、綺麗に処理されている。女は、何十人もいて、足がカメラ側にブロック塀の様に4段くらいになり積まれていた。その女たちはみな色白で白い壁の様だった。
他にも足を切断されている様子の映像や、四肢のない黒髪の色白の女がたくさん横たわっている写真があった。女はどうやら恐怖はしていない様だった。叫び声はあるが、どれも嬌声の様に聞こえた。自分の思い違いかどうかは分からない。


 このおじさん(おそらく女性を積み上げたりなどしている人)と自分には同一性がある。サイズは違えどtouch IDであける同じよううなiPadで、ケースの色や壁紙の色味、見ている配信者などが酷似ひており、指紋認証は10000人に1人の確率で他人の指紋で開くようだが、この時自分の指紋でロックが開いた。ここまでの要素が揃うのは他人というより自分の影響であることが考えられる。
また、自分による自己のイメージを肥大化させると毛穴から泥が出てその泥が頭のように大きな腫瘍となりやがてドロドロに溶けているくらいの汚物的イメージ象があることから、おじさんの見た目はそういった汚物的イメージの置き換えとして汚らしいおじさんが出現したのではないだろうか?
そしてそのおじさんが自分とは正反対の色白が好みのホモセクシャルだと感じたのは自分が現在、性的な目線で見ている人間が男性(以下、O)でありその、置き換えなのではないだろうか。

   汚いおじさん⇄活発な白人男性
   自分⇄O

   汚いおじさん≒自分
   活発な白人男性≒O

   ※ここでは[⇄]は逆をあらわしている
                      [図1]

ここまでの解釈では図1の様になる。

 そしておじさんが女性を切断していたのは、おじさんがホモセクシャルである事と矛盾しているが。このシーンでのおじさんは、白人男性と写真を撮っているおじさんとは人間としては同じであるがまた別のイメージ象を持っている。
それが前述した自分の行いたい行為を他者のものとして見る不快感。自分が行なっている(行いたい)ものへのターゲットへの強制的感情移入。
基本、他者への感情移入は苦手であり客観視して他人と付き合う癖があるのだが、感情移入をしているような自分の後ろにそれを見る自分がいるという状況がある。つまり感動するシーンで、涙が出る自分を見ている自分といった構図だ。
普段、こういった願望(四肢切断)を持つ際、被害者側への感情移入が全くないが、殺人のシーンなどがある映画などでは、他人が行っているものを見ている自分というもが確実に実感としてある(強制的感情移入)ため、被害者側と加害者側への同時的な感情移入があり、被害者への感情移入を加害者側として客観視している構図になる。

  一見共感している様に見えるが、共感できていない。

  自分≒加害者

  映画など←共感する自分←自分
  夢(被害者←加害者) ←自分

  ※この図では[←]は視線を表している
                     [図2]

被害者側からみて痛そうだという感覚的な共感と恐怖による不快感、嫌悪感、加害者目線で被害者にたいして支配、もしくは侮辱、もしくは逆に被害者側に精神を支配されているという高揚(これは加害者の様子に影響があり、これがある場合被害者側への感情移入は少量のものになる)。
こういった嫌悪感を持つ事で唯一自分に少し残っている喜びに矛盾が生まれ、違和感、嫌悪感や不快感、恐怖する側。また、弱い立場という現実に向き合うことになり、自分は被害者側への感情移入を恐れている。

しかしこの夢を見た際に四肢を切断されている女性が四肢切断される事を嫌がっていないという先入観がある。
 自分が被害者の四肢を切断した際に嫌がられるということをあまり想像しないという事である。
映画などの他からの情報だと図2のように共感している様な自分(見ている自分見られている自分を結合すると)は存在しているが、自身の想像、妄想や願望ならば見られている側の自分は消滅し、被害者側への共感は一切なくなるのだ。つまり、都合のいい様に解釈する事がいくらでも可能であるという事だ。相手が切られようが嬲られようが、何も言わずに自分を受け入れるという夢の様な事だってあり得るのだ。現にそれが自分の理想郷だからである。自身の加害を受け入れない完璧な存在、壊れている自分を受け入れる天使(こんな理想は馬鹿げている幼稚だ、などという意見は後述する。)。
つまり同じ様な場面(四肢切断)で他の人がそうされているとなると普段から願望ではそれを受け入れられてばかりなので、被害者が嫌がるという反応を夢に投影しづらいだろう。
 被害者側に感情移入しているならば自分に隠された切断されたいなどという欲求があるのかとも考えたが、感情移入する際に嫌悪感と恐怖で夢が覚める際は自分の背中にあたった布団で目覚め、冷や汗をかいた事を鮮明に覚えている。切断されたいと言う欲望があった場合のため想像してみるが、おじさんへの気持ち悪さと不快感しか感じないため、可能性は低い。気持ち悪さ嫌悪感、恐怖の中には被害者と自分がなぜか重なったそれが、要因の一つである可能性は十分にある。これは、夢がより自分が恐怖している感情移入を誘発させるために恐怖の対象としてなぜか女性が被害者として登場したと考える。この時あくまで女性というだけで白い肌で黒い長髪だというのは、まったく自分とは要素の違う存在であるというのも要点だ。これはその白い肌の切断された女性を自分とは全く別の人間だとはっきり意識しているという(おじさんとの差別化)事であり、ブロック塀の様に積まれた女達や切断される女達に対し高揚感、性的な興奮を少なからず感じている。そして、これをできない自分への不甲斐なさや、実際に行っているおじさんへのコンプレックスに繋がったためそこから出る嫌悪感や、切断されている女性というイメージが持つ2つの異なる面などが二重になり解釈が困難になっていた。

  夢の構図

  ※この図では[←]は感情移入を持つ場合
  ※[←]の横に[☆]がある場合は他者へ加害行為(性的な目線含む)をしているという意味に変わる。

   人物
    おじさん≒自分
    白人男性≒O≒白い肌の女達
    白人男性≠白い肌の女達

   工程
    白人男性←☆おじさん≒自分
    白い肌の女達←共感する自分←☆加害者(おじさん)

    白い肌の女達←☆おじさん
    白い肌の女≒O←☆加害者≒自分

   願望
    O←☆自分
    白人男性とOの置き換え
    女達とOの置き換え

   嫌悪
    願望を叶えているおじさんへの劣等感
    女達の立場になった場合のによるおじさんへの恐怖と不快感

  ※人物の式は工程に関わらない
                     [図3]

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