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10日目(3/4)~新婚なのに女一人で歩きお遍路~「高知編」                ◎「執着」大切な鈴             ◎「執着?」一難去って…

備忘録32(035)
※歩きお遍路の記録です。
料金や宿泊などの情報が知りたい方は
10日目(4/4)の「情報まとめ」を見てね。
2017年情報なので注意です。

【前回の記録】
ずっと気になっていた埼玉さん(仮)の100㎞問題も解明され、地域食っぽいものを食べて元気いっぱい。
筋肉痛になりながらも強風に立ち向かう。
とにかく進むのだ~~……あれ、何か落ちt……大事な鈴がぁぁー!
  (どうして鈴が大事なのか気になったら 外伝録01 を見てね)

超簡単なあらすじ

◎「執着」大切な鈴

カシャン

コロコロ

ポチャン

金剛杖こんごうじょうには鈴がついていた

かつて
祖父と四国を旅したであろう鈴だ

半年前
祖父が亡くなり
納経帳と金剛杖は棺に入れ
鈴はダメらしいので取り外し
私の金剛杖につけた

落とさないように
しっかりとした二重リングで。

しかし
鈴は安っぽい音を立てて地面へ
そして跳ね転がり
排水溝の隙間にin

半パニック状態で
排水溝の石(蓋?)をどけようとする

びくともしない

こういう時は
まず落ち着こう!
隙間から確認だ

ライトで照らすと鈴がチラリと光る
流されていったりはしていないようだ

落ち着いて、
隣の石は…

砂で埋まって指すら入らない

ムリ―!!
落ち着いている場合じゃない
どうするどうする?
何とかならない?
石とか割れないかな←
杖の先が隙間から入らないかな←

怪しすぎる挙動不審女である

そこへ
通りすがりのお兄さんが
車から降りて声をかけてくれた

かくかくしかじか説明すると
近所に住んでいるから
道具を取ってきてくれるという

なんという優しさ (´;ω;`)
落ちたのが鈴だと言ったら
呆れてたような気がするけど
それは気にしないでおこう

火ばさみのようなものを手に
10分ほどで戻ってきてくれた
心優しきお兄さん

が、
隙間が狭すぎてつかめない
鈴のサイズまで開かないのである

早々に諦めたお兄さんは
私の説得に取り掛かる

スルー

私の意志はかたい
と言うか
普通に諦めが悪い

わずかに動く石は4枚先にある
実はお兄さんが取りに行っている間
その石の周りにある砂を
細い枝で掻き出していた

20分くらいだろうか

ズズズゥーーー

開いたぁぁぁ(>_<)
お兄さんもお手伝いしてくれて
すったもんだの末に気合でオープン

鈴まではかなり遠い
どうするか

ここはもう
そのまま体を突っ込っこんで…

すると
お兄さんに本気で止められ

結果
私は頭だけ突っ込んで
鈴の位置を確認

お兄さんが上の隙間から
鈴を突いて転がすことに。

つまり
スイカ割り状態である
(今の子は知らないかな?)

2人の共同作業により
少しづつ鈴が近づいてくる

最後は金剛状で手繰たぐり寄せて
感動のミッションクリア!!

落としてから40分
諦めなくて良かった

お名前も伺わなかったが
最後まで付き合ってくれた
お兄さんに感謝
しかも
近くでお茶を買ってくれて
「おつかれさま。よかったね。」
と お接待。
親切すぎやしないかい  (/ω\)

◎「執着?」一難去って…

手が擦り剝けて痛いが
心は元気になって出発

鈴は壊れたのかと思ったら
二重リングが歩いているうちに
回ったようだ

落とさないようにしまう


数歩で思い返し
もう一度 付け直す
やはり一緒に巡りたい

メッキが更に剥げた気がする…

鈴事件で時間はかかったが
一カ所だけ遠回りをして
旧へんろ道を通ってみる

景色よし
風はそよそよと気持ちよく
日陰で暑くも寒くもない
ここでお昼に買った棒寿司の残りを食べる
買い過ぎて残しておいたので。

贅沢で良い気分♪

物欲なのだけれど
鈴が戻ってよかった
試練を乗り越えた気がする←

しばらく進むとススキ?

中々に普段出会えない道である
金の草原っぽい

気分がいいので歌おう
この景色には
ジ〇リ ナウ〇カの曲(?)

「ラン・ランララ・ラン・ラン・ラ♪」
(通じるだろうか…)

17:30
民宿「旅の宿 美園」に到着

女将さんが笑顔で迎えてくれる
元気いっぱい明るくグイグイ系である
近くの銭湯を強烈にお勧めされるが
現在、生理中…
すると
宿のお風呂(家庭風呂)を使わせて頂けた
こういう時、女主人はありがたい

さて、荷物整理をしよう

・・・
・・・
あれ?
納経帳が見当たらない


荷物に埋もれている?
→ B5サイズで薄くも小さくもない
落としたのか?
→ 380gあって落ちたら気が付く




どうしよう

鈴が無くなるのは
心の平安問題だけだが
納経帳はマズい
物理的にお遍路が終了してしまう

何度 確認しても
全ての荷物を広げてみても
やはり納経帳がない



納経帳がないと気が付いた時の絶望と言ったらもう…
  鈴→ショックで絶叫
 納経帳→ショックで放心 という感じ。
このお遍路10日目は、歩き遍路中で一番の感情上下があった日だったと記憶しています。

長くなってしまったので3分割を4分割に変更しました。
続きは10日目(4/4)へ

本編 前回のお話は こちら
外伝01 鈴の補足は こちら
一覧ページは こちら
次回のお話は こちら

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