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せいかつはつづく

思えば2023年はCody・Lee(李)に感情を支配されていた1年だったと思う。

はじまりは5月、こnにちはせいかつツアーの東京公演だった。

この日、わたしたちははじめてCody・Lee(李)の姿を観た。しかも最前列のど真ん中で。

今までもバンドはすきだった。けれどこんなにメンバー全員が魅力的で愛に溢れているバンドはこれ以上にないと思った。

人生ではじめてライブが終わったあとに全身に力が入らなくなって、震えて泣き崩れた日だった。

追加公演はバイトを仮病でサボってまでして行った。それくらいあのバンドに取り憑かれていた。

5人は当たり前のようにいつまでも続いていくと思っていた。

暑さに悶えていた8月に、そんなわたしの気持ちの心を揺るがせる出来事が起きた。

当たり前に曲は聴けないし、毎日のようにみていたドキュメンタリーも当然観れなかった。

今まで見ていたものが実は幻だったのでは、というような感覚がした。

新体制になってからはじめての都内ライブは偶然にも地元だった。

直前まで行けないと思っていたし、こんな気持ちのわたしに行く資格などないと思っていた。

わたしのこころはまだ、止まらない彼らに着いていけなかった。

けれど、今の彼らの姿を見もせずに何か言うのは卑怯だし、それは違うと思った。だから勇気を出してみた。

1曲目の「異星人と熱帯夜」から涙が出た。「長いようで〜」で遠くにりのちゃんを感じた。勿論りのちゃんはいないけれど、こちちゃんの声と重なって聴こえた。正直サポートコーラスが入ると聞いて、かなり不安だった。けれど響さんたちが選んだひとなら大丈夫だ、と確信できた。この瞬間に心が楽になった。

「さよuなら」を歌っている時の響さんの顔を忘れることができない。彼の目の奥には間違いなく彼女がいた。彼女を想って歌っているのが伝わってきた。サビの盛り上がる音で今までにないほどの鳥肌を感じた。涙が零れた。

りのちゃんがいなくなってしまって、もうだめだと思ったけど、やっぱりわたしを救ってくれるのはCody・Lee(李)の音楽で、だいすきで、これからもずっとずっとついていきたいと思った。

終演後に呆然と歩いていたらニシマさんに会うことができた。こんな機会はないと勇気をだして話しかけてみた。

わたしの気持ちを話そうとしている途中で思わず涙がでてきてしまったけど、ニシマさんは最後までわたしの目を見て聴いてくれた。他にも人が集まりはじめていたけど帰り際に態々わたしに「気をつけて帰ってね」と声を掛けてくれた。

やっぱりこのバンドが、このひとたちがだいすきだと思った。新曲は変わらず最高で、こんなに素敵な曲を作っちゃうから、だからどうしても憎むことができないし、嫌いになれない。

2023年の濃いライブ生活を締めるのもやはりCody・Lee(李)だった。憧れていたリキッドルームにも初めて行った。

「W.A.N.」のとき、手を挙げながら周りを見渡した。ふと今年を振り返った。環境が変わって辛いこともたくさんあった2023年、最後に響さんの歌に改めて救われた。

「逃げ出したいなら逃げてOK  
             やめたいならばやめてOK」

優しい愛を歌うひとはまだわたしの前で歌い続けてくれる、ならば着いていこうじゃないか。

きっとこれからも週に一度のペースで「尾崎リノ かわいい」でエゴサし続けるだろうし、YouTubeの一問一答も「読書と.........読書です!」と一緒に言えるだろうし、下北沢のタピオカ屋を通る度にタピオカ無しキャラメルミルクティーを思い出すだろうし、尾崎リノのいるCody・Lee(李)が1番好きだと思う。

二度とだいすきな5人を見ることが出来ない。

このまま時が止まらぬ限り、ずっと過去だ。

けれどそれも人生なのだ、と最近は思えるようになってきた。

それぞれに生活があり、それぞれに人生がある。

どんなことがあっても、日々は、それぞれの道は続く。

わたしたちのせいかつも、つづいていく。

これから2024年はどんなCody・Lee(李)がみれるのだろうか?

どんな江野利内がみれるのだろうか?

いまからとてもたのしみだ!

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