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読書録015:シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント

読書録015です。「シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント」です。

また「シリコンバレー系」の本か…と最初思っちゃったのですが笑、非常に良かったです。自分の価値観と非常に近しいものがあり、それが非常に明晰に言語化されていました。「1日1時間、数学 or 哲学 or 科学の読書」「幸福とは平安である」「寝ながら瞑想はどちらにしても勝ち」「スマホを触る時間は例外なく悪」など、すぐに行動に移せるコンセプト満載で最高でした。

特に勉強になったポイントを以下に抜粋しましたので、良ければお読みください!

本書からの抜粋

  • よく思うんだが、もしも私が全財産を失って、英語圏のどこかの通りに置き去りにされたとしても、5年か10年すればまた富を得ているだろうね。なぜなら富を生み出すことは私が身につけたスキルセット(知識や能力)であり、誰でもそれを身につけられるのだから。

  • 説明責任を引き受け、君の名のもとに事業リスクを取れ。社会はその見返りとして、君に責任、エクイティ、レバレッジを与えてくれる。

  • ミクロ経済学、ゲーム理論、心理学、説得術、倫理学、数学、コンピュータを学べ。

  • 君のやっていることで世界一になれ。そうなるまで、君のやっていることを微調整しつづけよ。

  • もし君が「富を得る」という目的を長期的にめざすなら、「今やっていることは自分らしいのか?自分らしさを発揮しているか?」と考えなくてはならない。それから、「プロダクト化しているか?スケール(規模を拡大)しているか?プロダクト化の手段はヒトか、カネか、コードか、メディアか?」と考えなくてはならない。

  • 君が欲しいのは、富だ。富とは、君が寝ている間も稼いでくれる資産だ。モノを量産する工場やロボットは、富だ。夜間に稼働して顧客にサービスを提供するコンピュータプログラムは、富だ。他の資産や他の企業に再投資される銀行預金も、富だ。

  • テクノロジーは消費を民主化する一方、生産を集約化する。何かを世界一うまくやれる人が、その生産を一手に引き受ける。

  • 社会はいつでも新しいものを求めている。だから君が富を得たいなら、社会が求めているが手に入れる方法がまだ知られていないものの中で、君にとって自然にできること、君のスキルセットを使ってできること、君の能力を使ってできることを見つけなくてはならない。

  • 私の言う「特殊知識を見つける」というのは、君が子どもの頃や10代の頃に苦も無くやっていたことを考えてみようということだ。君自身はスキルだとも思っていなかったが、身近な人が気づいていたことだ。君の母親や幼なじみはきっと知っている。

  • 特殊知識というのは、遺伝から来る君の独自の特性と、君の独自の生い立ち、それらに対する君の働きかけが、不思議な具合に組み合わさってできたものだ。君の個性や人となりにほとんど織り込まれているものと言っていい。それを磨いていこう。

  • 君らしさで君に勝てる人はいない。人生の大半は、君を最も必要としてくれる人やものを探す旅だ。

  • 特殊知識を見つけるには、君の生まれつきの才能や、純粋な好奇心、情熱を追い求めたほうがずっといい。今人気の仕事の養成所に行ったり、投資家の注目する分野に進んだりしても、特殊知識は見つからない。

  • リッチになるための最重要スキルは、いつまでも学びつづける能力だ。学びたいことを何でも学べる力を身につけなくてはならない。

  • 人生には微分積分より、基本の算数と計算力のほうがよほど重要だ。また、詩を書く能力や豊富な語彙や7か国語を操る力より、普通の言葉を使って自分の考えを伝える能力のほうがよほど重要だ。デジタルマーケティングやクリック最適化にくわしくなるより、言葉で人を動かせるほうがよほど重要だ。基礎がカギなんだ。何かを深く深く掘り下げるよりも、基本を9割か10割おさえておくほうがずっといい。

  • 複利効果は評判にも働く。もし君に輝かしい評判があって、それを10年、20年と積み上げていけば、みんなが君に目を留めるだろう。才能豊かだが評判を複利化していない人に比べて、君は文字通り千倍、万倍の価値の評判を得るだろう。

  • 君が「これは」ということを見つけ、「これは」という人を見つけたら、思いっきりそこに投資しよう。人間関係やお金に関しては、何十年も続けてこそ大きな見返りが得られるんだ。

  • 無駄になる99%をやるな、とは言わない。残りの1%を見極めるのはとてつもなく難しいのだから。私が言いたいのはこういうことだ。君のやっていることの中で無駄にならない1%が見つかったら―君が残りの人生を傾けられる対象、君にとって意味のある対象が見つかったら―ほかのことは忘れて、それに全身全霊を傾けよう。

  • 所有権を持たないと、インプットとアウトプットが密接に連動するんだ。つまり君が投入した時間や労力に比例した報酬しか得られない。給料性で働く人のほとんどは、時間を売ってその対価として報酬を得ている。時給が高い弁護士や医者でもそうだ。

  • 無限のレバレッジが手に入るこの時代、純粋な知的好奇心がかつてないほどの莫大なリターンを生むようになっている。だから今儲かっているものを追いかけるよりも、君の純粋な知的好奇心を追求したほうが、キャリアの基盤としてはずっといい。不思議なことだが、君だけ、または君を含む少数の人だけしか知らない知識は、君の情熱や趣味から生まれるんだ。知的好奇心が高じた趣味を持つ人は、そういう情熱を育むことが多い。

  • 何かを求めなければ求めないほど、君はそのことを考えなくなり、執着が薄れて自然な方法でやるようになる。君自身のためにそれをやる。君が得意な方法でやりつづける。そのうちに、君の仕事の質が高まったことが誰から見てもわかるようになる。

  • 君が事業を前進させるようなすばらしい仕事をすれば、彼らは君に見返りを与える必要がある。とくにその仕事が、君のこだわりやスキル、生まれつきの才能を活かしたものなら、彼らはそれをやる方法がわからないから、君にその仕事をさせるための見返りを与え続けなくてはならない。

  • 君に特殊知識と説明責任、レバレッジがあれば、君の価値にふさわしい報酬が手に入る。そして君の価値に見合う報酬が手には入れば、君は自分の時間を取り戻せる。時間を超効率的に使える。形だけの会議も、仕事がデキるアピールも、働いているふりも必要ない。実際の仕事のことだけを考えていればいい。

  • 君が唯一避けなくてはならないのは、破滅のリスクだ。破滅を避けるとは、つまり刑務所送りになるなということだ。だから違法なことはやるな。囚人服を着る価値なんかどこにもない。壊滅的、全面的な損失を避けよう。またこれは、肉体的に危険なことや体を傷つけるようなことを避けるということでもある。健康に気をつけよう。

  • 若いときに下す大きな決定は基本的に3つある。「どこに住むか」「誰と恋愛するか」「どんな仕事をするか」だ。

  • 本当に好きなことが見つかったら、君らしさを存分に発揮してそれに取り組もう。そして次に、どうしたらそれを社会が求めるものに近づけられるかを考えるんだ。レバレッジを効かせて、君の名前をそれに刻みつけよう。リスクを取りながらリターンを得て、所有権とエクイティを手に入れ、そしてどんどんそれを生み出そう。

  • 私はいつも「仕事」をしている。傍目には仕事をしているように見えるが、遊び感覚でやっている。だからこそ、自分のやっていることにかけては誰にも負けない自信がある。だって私は1日16時間遊んでいるだけなんだ。私と競争したい人は働く必要があるが、1日16時間週7日も働いていられないから、私には勝てっこない。

  • 君がお金を稼ぐのは、お金の問題や物質的な問題を解決するためだ。底なしの金銭欲に陥らないようにするには、収入が増えても生活レベルを上げないのが一番だ。

  • 何よりも「自由」を大切にすることだ。あらゆる自由だ。やりたいことをやる自由、やりたくないことをやらない自由、自分の感情からの自由、平安を乱すものからの自由。私にとっては自由が一番の価値観だ。

  • 個性と評判は、君が自力で築けるものだ。それを築き、他人は「幸運」と呼ぶかもしれないが、君には幸運でないとわかっている機会をものにするんだ。

  • 私が働き始めた20年ほど前に「すごいな、あの人は仕事ができる。超優秀でやる気もある」と思っていた人は……ほぼ例外なく全員が大成功している。ただ、十分長い時間が必要だった。自分で思っているような期間内に成功することはきっとできないが、いつか必ず成功する。

  • 誰もが今すぐリッチになりたがるが、この効率的な世界では誰もが今すぐというわけにはいかない。時間が必要だ。だから特殊知識と説明責任、レバレッジ、君らしいスキルセットを揃えて、君のやっていることで世界一になれる態勢を整えよう。

  • 君の本当の履歴書とは、君が経験してきたすべての苦しみを並べたものだ。君が死の床についたとき、本当の人生を振り返るために、君が今までにしてきたすばらしいことを思い返したなら、そのすべてが君の捧げた犠牲や、経験した困難だったことに気づくだろう。

  • 時間を費やして努力することは必要だが、判断のほうが重要だ。とくにレバレッジを効かせる場合は、どれだけ速く動くかより、どこへ向かうかのほうが重要なんだ。どんな決定を下すときにも、正しい方向を選択することのほうが、どれだけ力を加えるかよりもずっと、ずっと重要だ。歩み出す方向を正しく選んでから、歩み始めよう。

  • 簡単な経験則:難しい決定をめぐって意見が真っ二つに割れたら、短期的な苦痛が大きいほうの道を選べ。

  • 科学、数学、哲学を1日1時間読み続ければ、7年以内に人間の成功の階段を上り詰めることができる。

  • 君が夢中になって読めるものを何でも読めばいい。他に何の理由もいらない。読書には達成すべきミッションなんかない。ただ楽しいから読む、それでいいんだ。

  • 数学、科学、哲学の偉人たちの本を読もう。現代人とニュースは無視しよう。まわりに同調するな。社会的承認より真実を優先しよう。

  • 幸福とは「素の状態」だと信じている。人生に何かが欠けているという感覚がなくなったとき、幸福がやってくる。

  • 私にとっての幸福は欲望のない状態、とくに外的なものへの欲望がない状態だ。欲望が少なければ少ないほど、物事をあるがままに受け入れることができるし、心が雑念で揺れ動かなくなる。

  • いつも頭の中で次のことや、その次のこと、またその次のことを考え続けているのが、不安感の元凶なんだ。

  • 不安と戦う方法。不安に抗おうとせず、雑念のせいで不安になっていることをただ認める。「私は今この瞬間に雑念をめぐらせたいのか、それとも心を平安にしたいのか?」と考える。雑念がある限り、平安は得られないからだ。

  • 「あれを手に入れたら幸せになる」と思いこむのは、私たちが何度も、何度も、何度もくり返す過ちだ。誰もが四六時中くり返している、根本的な過ちなんだ。

  • 最近では、外的な問題をすべて解決すれば平安を得られると考える人が多い。でも外的な問題なんて無限にある。だから心の平安を本当に得るには、何かが問題だという考えそのものを捨て去るしかないんだ。

  • よい習慣を積み重ねていくといいよ。たとえば、酒を断つと気分が安定する。糖を断つと気分が安定する。フェイスブックやスナップチャット、ツイッターを断つと気分が安定する。ゲームは―私も昔は熱烈なゲーマーだった―短期的に幸福感を高めても、長期的には幸福を台無しにする。ドーパミンが制御不能な方法で出たり泊まったりするんだ。カフェインも、短期的利益のために長期的利益を犠牲にするものの一例だね。要は、もっと幸福な人間になると心に決めて、自分の生活を見直して、軽率な悪い習慣をよい習慣に置き換えていこう。つきつめれば、君の習慣と、君がいつも一緒にいる人たちが、君という人間をつくっているのだから。

  • 誰かを批判すればするほど、君は孤立してしまう。その瞬間は気分がいい。自分のほうが優れていると考えて、自分に満足する。でもしばらくすると、孤独を感じる。何を見ても悪い面しか目に入らなくなる。世界は君の感情を照らし返す鏡なんだ。

  • 例外は認めない―スマホなどの画面上で行うすべての活動が幸福を損ない、画面を使わないすべての活動が幸福を促す。

  • 足跡なんてない。後世に残すべきものなんて何もないんだ。みんないなくなる。子孫もいなくなる。業績は塵になる。文明は塵になる。地球は塵になる。太陽系も塵になる。

  • 君はいつか死に、すべてが意味を失う。だから楽しもう。前向きなことをしよう。愛を伝えよう。誰かを喜ばせよう。ちょっと笑おう。今この瞬間を味わおう。そして、君にしかできないことをしよう。

  • 君はただ君のやりたいことをやるだけでいい。他人に要求されたことをどうやってやろうかと考えるのをやめれば、「私はこれをこうやりたい」という頭の中の小さな声が聞こえるようになる。そうすれば、ありのままの君でいることができるんだ。

  • 君らしさで君に勝る人は、世界に一人もいない。君は私以上に私らしくなれない。私は君以上に君らしくなれない。

  • 私が人生で最優先にしていること、幸福よりも家族よりも仕事よりも優先していることは、私自身の健康だ。すべては私の体の健康から始まる。第二が私の心の健康。第三が私の心の安らぎ。次が家族の健康。それから家族の安泰だ。これらさえあれば、世界を相手に思いっきり戦える。

  • ライフハック:ベッドにいるとき瞑想しよう。深い瞑想ができるか、寝てしまうかのどちらかだ。どちらにしても勝利だ。

感想など

何よりも行動に移せるのが最高です。特に以下4点は今日からすぐにやります。

  1. 科学、数学、哲学を1日1時間読む

  2. 幸福とは素の状態であり、平安である

  3. スマホを触る時間を可能な限り減らす(スクリーンタイムのガチ設定)

  4. 寝ながら瞑想

科学や数学や哲学、大事ですよね…。ぼくは本を読むのは好きなのですが、どうしても難しい本は避けてしまいがちでした。ただ、30代も中盤でそんなわけにもいかなくなってきているのは実感しています。1日1時間、古典や原典を楽しく読み、それらの知識をしっかり吸収していきます。


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