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【知識ゼロからの楽曲制作】〜作編曲を依頼する場合

はじめに

「たかが音楽、されど音楽」という事で、生活を豊かにするには音楽は不可欠だと思うのですが、自分でも音楽を作ってみたいと思う方も多いと思います。

極端な事を言えば、音楽は作ろうと思えば誰でも作れます。人生の中で全く歌ったことがないという方以外、何かしら”歌う”という行為はしてきていると思うのですが、その"歌う”という行為そのものが”音楽を作る”上で大事だったりします。

ここでは、メロディや歌詞を自分で作ってみたけど、それをもとにちゃんとした楽曲にしてみたいという方向けに記事を作成いたしました。

僕自身、長年楽曲制作に携わり、一応プロミュージシャンとして日本コロムビアからデビューした経験の他、デビュー前にバンド活動、BGM制作活動をしておりました。プロミュージシャンを辞めた後もREC /MIXエンジニアとしも活動しており、幾多のアマチュア・ミュージシャンとも関わりを持ってきました。

そういった経験を踏まえた上で、音楽の知識は全然ない人でもメロディ、歌詞を作れれば、実はちゃんとした形の楽曲を制作できると思っています。

メロディと歌詞が作れるのあれば、実際の楽曲制作(DTMでの打ち込みやミックスなど)、いっそ他の得意な人に任せた方がいいと思っています。

DTMでの制作やミックスなどは、ゼロから始めた場合、かなりの経験を積まないと人に聞かせられるレベルにはなりません。ここは人によりますが、場合によっては数年かかる事も・・・

それだったら、作曲・作詞家として割り切って、その数年かかる分、たくさん作品を作った方が全然有益だと、僕は思います。

以下からは、メロディを作る上でのポイント、作った後にココナラなどで他の作編曲家に依頼する上での注意点などを、自分の経験をもとにまとめました。気になった方は読んでみてください。

メロ先で他の作編曲家に依頼する上での重要なポイント

以下の項目別にご説明致します。
・メロ先で作曲する上での注意点
・作編曲家の選定について
・曲のイメージの伝え方
・実際の本オケの制作時の注意点
・ミックス時の注意点

●メロ先で作曲する上での注意点

人によっては先に詞を作る人も入れば、メロディだけの人もいますが、メロ先でお話を進めさせて頂きます。

メロディを「何で作るか」で色々と変わってきます。

鼻歌から作る場合

作曲者が普段歌を歌ったりしているかどうかで「音程の取り方」に違いが出てきます。

ボーカリストなら、色んな歌を歌ってきている経験値がある為、自然と流れるようなメロディを作る事が多いです。その場合は、特に注意点もなく、その後の制作もスムーズに進みます。

あまり歌の経験値がない場合は、どうしても歌の符割りが単調になりがちになります。

シンコペーションをあまり使わずに小説内できっちり納めがちの為、聴いてるとどうしても単調で窮屈な感じになってしまいます。

解決策としては、自分が好きなアーティストの歌の符割りをよく研究する事につきます。理論を学べば身に付く事も多いですが、それには時間も労力もかかります(お金も)。

それよりも既存の楽曲から学べることがたくさんありますので、率先して学んでみましょう。

楽器から作る場合

ギターやキーボードでメロディを作る人も多いです。ただ、わかる人にはわかるのですが、キッチリしすぎてしまう傾向があります。そういう場合、大抵はそのメロディを元にヴォーカリストがアレンジして歌っぽいメロディに変えてしまうという事はよくある事です。この場合、ヴォーカリストの力量にかかってきます。

メロディと詞が仕上がった後

メロディと詞が出来上がったら、次は「世界観」の言語化です。

・詞を作る上で、どういう世界観をイメージしたのか
・メロディはその世界観に合っているのか
・相手に伝わるように、イメージに近い楽曲のサンプルの用意

これらを踏まえて、歌詞、メロディがわかるもの(ラフデモ、譜面、MIDIデータ等)を用意します。

楽曲を構成する要素の中で重要な、曲の「テンポ」もあらかた決めておきます。

楽曲のKeyなどもわかれば、伝えた方が制作はやりやすいでしょう。

一番手っ取り早いのは、ラフデモをある程度作成し、データをそのまま制作者に渡す事です。

この場合、あくまでも楽曲のイメージを伝える為のラフデモですので、きっちりと作り込む必要はありません。メロディの他に、最低リズムとコード進行がわかるガイド的なものでも問題ありません。

これらの用意ができたら、作編曲家の選定、打合せに入ります。

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