ストレスについて

こんにちは。
関東圏は梅雨入りの宣言は発表されていませんが、このところ雨天模様です。
いががおすごしでしょうか?

さて、本日は、ストレスについて触れたいと思います。
不健康の多くの方がストレスと関連しているという指摘があります。
このことはまた詳しく触れることにします。

まず、「ストレスの仕組み」を押さえておきたいと思います。

1.ストレスの仕組み

きちんと理解しておかなければならないことの1つは、ストレスの源があり、それを、ストレッサーと呼んでいます。

またストレッサーが全くなければいいと言うとそうではありません。
それを以下に述べます。

ではまず、ストレッサーには、
自然からのストレッサーと社会全体や組織のストレッサー
があります。

自然・環境からのストレッサーとしては、
地震、ウィルスの瀰漫、騒音、大気汚染、天候・気温や湿度
の変化や科学物質等々があります。

また──、
社会・組織のストレッサーとしては、
人間関係、仕事の成否、昇進・昇格、転居、結婚・家庭、経済状態等が挙げられます。これらのストレッサーは、産業社会の高度化・サービス化によって種類や質の両面において年々、変化してきています。

それらにより
それを私たちは、心理的・生理的に“ストレス”感じます。
ただストレスの反応、感じ方、適応、認知の仕方には大変個人差があります。
またストレスとの付き合い方、解消の仕方も色々あり、自律訓練法等もその1つです。
ストレスの認知・評価、すなわち,どう受け取るかによってストレスへの個人差とその対処行動が随分変わってきます。

たとえば、

・自分にとって意味ある課題だと思うー肯定的評価
・今はつらくてもきっと道が拓けると思う―信念
・自分には解決できない大きな課題だと悩むー逃避

そして
積極的に問題を解決できたり、冷静に判断できたり、知人や友人に相談したりします。
かくして
ストレスがプラスに作用した場合には、自分の成長因子ともなり、発奮因子ともなり、自己実現への道の一歩とつながります。

よって
適宜・適切なストレスは自分を鍛えていくために欠かせません。

ストレスで問題になるのはマイナスのストレスのほうです。

マイナスのストレス状態が続くと病的因子ともなり、身体面や精神面、行動面に表れてきて、生活習慣にも影響を与えます。

身体面では心身症、精神面では神経症等へと進みます。

もし、身体的感覚異常を感じたりや心的の能力に気づいたりした場合、早めにドクターや産業医に相談しましょう!

2.さまざまの症候群(1)

では、現代に生きる私たちと関わる症候群についてシェアしたいと思います。
症候群とは、原因は不明なのにもかかわらず、いくつかの症状があらわれるもので、シンドロームとも言われています。医学用語です。

多くの症候群がありますが、代表的な今、課題となっている症候群について触れたいと思います。

5つにまとめて、①職場関連のもの、②ハイテク社会特有なもの、③女性にみられるもの、④中高年層にみられるもの、⑤生活習慣にとして表れるものを、順を追って触れたいと思います。

これから述べるような特徴がみられたら、いち早くセルフケアに心がけたいですね。

セルフケアがメンタルケアの第一歩なのですから……。

3.職場関連でみられる症候群
・5月病
ひと昔は、主に新入社員を対象に用いられていましたが、今では、環境の変化でストレスが原因で起きる、進学、昇進、転居が原因とされるものですが、正式な医学用語ではありません。

・サンドイッチ症候群
上司を立てれば、部下が立たず、両方立てれば、わが身が立たず、という状態です。中間管理職にみられるものです。慢性的な疲労感、不眠などを招きやすいと言われています。

・燃え尽き症候群
燃え尽き症候群とは、別名、バーンアウト症候群と言われるものです。一生懸命努力しても認められない、または努力した結果の後にみられる虚脱感のような状態に陥ってしまう状態。
職場とはまったく関係ありませんが、自分の目指す大学に合格した受験生が、陥る目標の喪失、無気力感、虚脱感をイメージしてもらえれば、分かりやすいですね。

社会人の場合──、
・欠勤が急に増える
・仕事にミスが増える
・仕事への意欲の喪失
・朝起れない
──等がみられます

・サザエさん症候群
日曜日の夕刻にTVで放映されていた「さざえさん」になぞらえて名付けられた症候群です。
この時間帯になると、ビジネス・パーソンの頭は休みモードからONに入ってきます。
外国ではブルーマンディとも言われます。
憂うつになる、眠れない、身体がだるい等々として表れてきます。
この他に、「出社拒否症」、「人事異動後症候群」等もあります。

4.ハイテク社会にみられ症候群
VBT症候群

現代の私たちのワーキングスタイルライフスタイルには、パソコン、スマートフォンが欠かせないモノになってきています。
また最近ではコロナ禍のせいで、ZOOM等の導入があります。これらの
画面の表示の画面は「VDT(Visual Display Terminal)」と言われ、これらの機器を長時間使うことによって起こるものです。

目の疲れ、首や肩こりなど肉体的な症状だけでなく、イライラや不安、抑うつ状態になるなど、精神的な面にも影響を及ぼすこともある代表的な現代病の1つです。
電車の中でも、今は新聞を買ったり読んだりしている通勤者は、ほとんどいません。多くの人は、スマートフォンを見ています。

・テクノ依存症
この言葉が示す通り、コンピュータ・テクノロジーに依存し過ぎてしまった状態です。パソコン、スマートフォンをよく見なければ落ち着かない人は要注意でしょう。

コンピュータヘの過剰適応により、論理的回路による思考しかできなくなり、感情表現を喪失したり、多様で複雑な人間関係を回避するようなりで、落ち込んだり種々の身体症状を呈するようになります。
これに関したものに、「テクノ不安症」、「コミュニケーション・ストレス症候群」があります。

お互い陥りやすいモノばかりですね。

ライフスタイルを見直してみましょう!

「全てのストレスは私たちに傷跡を残していきます。でもそれは同じようなストレスに襲われた時に今度は私たちを守ってくれるのです。」
                         ~ハンス・セリエ~

5.さまざまの症候群(2)

「さまざまな症候群」の続きです。
では早速、
女性に見られる症候群
・結婚後後悔症候群

結婚後後悔症候群は必ず女性とは言えないかも知れません。が、女性に多いのも事実です。
周りの人たちがほとんど結婚し、やがて自分も結婚したくなり、結婚生活に入ります。
ところが、独身の時代が自由でよかった、パートナーが思っていたほど、信頼できない‥‥、と後悔してしまうことです。

・台所症候群
台所症候群は、夫婦の不和、孤独感などが原因で無気力状態に陥ることを言います。いわば、
台所は、主婦の職場でもありますよネ。
主婦の“職場”の象徴である台所で家事をしたくない気持が強くなり、家事が手につかなくなってしまうのです。

考えてみると、三度三度の食事のメニューを考えるだけでも大変なのですね。

・空の巣症候群
空の巣症候群とは、子どもが独立して、離れ離れになった際、親が一時的に陥ってしまう症状のことをいいます。40代後半から50代の女性に多くみられる症状です。
子どもが手から離れて、やっと自分の時間ができる! そう喜んだの、もつかの間、なぜか毎日やる気が出なくて、体も重い……
これまで多くの時間を費やしてきた子育てが終わり、やがて親としての役割が終了してしまい、新たな人生の目的や生きがいを見出せずに虚無感を感じてしまうのです。
空の巣症候群により体に起きてくる不調としては、肩こり、頭痛、体の冷え、食欲不振、慢性的な疲労感などがあります。また精神面では、抑うつ状態、不安、焦り、イライラ、孤独感等々
更年期障害とも相まって、よりその症状が増幅させられる可能性もあります。
これに似た症候群には、「主婦神経症」、「専業主婦症候群」等々があります。

・ミドルエイジ症候群

ミドルすなわち中年ですが、よく「中高年者」と一括りでまとめられました。この言葉を聞くとき、どこまでが中年者でどこから高年者なのか?、と疑問に思っていました。
現在のところ35歳を超え、36歳から45歳まで位をミドル層といっていいのではないかと思っています。
この年代になると、これまで培ってきた「アイデンティティ」が揺らぎ、同期との出世コースから破れたりもします。先も見え、下り坂が見えてきたりもします。思秋期とも呼ばれたりもします。

・主人在宅ストレス症候群
主人在宅ストレス症候群は、ミドル層に限っているわけではなく、中高年や定年後の家庭でもみられます。
主人のほうはこれといった趣味もなく、暇を持て余している状態。三度の食事のメニューを聞いたり、介入したりする夫。
以前(1986年)、「亭主元気で留守がよい」が新語・流行語大賞を受けたことがありました。親父力、世帯主のイメージが崩れ去る言葉であると思ったものです。

・生活習慣に見られる症候群 
ここでは「睡眠障害」を取り上げてみます。睡眠障害には眠りに入れない「入眠障害」と途中目が覚める「中途覚醒」と早朝早く目が覚める「早朝覚醒」とがあります。多くは、「入眠障害」でさいなまれていらっしゃいます。5人に1人は睡眠障害を抱えており、国民病とも言われています。

私自身は、眠りに入って、30分後には熟眠できるかを一つの判断基準にしています。実際に参加者に問うて見ると、30分には入眠状態には入れるという方が、いつも多かったです。
午前3時には目が覚めるという「午前3時症候群」の方も多いようです。

本稿では、ここまでとさせて頂きますネ。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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