2つのストレスとは
こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
高畑です。
まずは私たちのストレスについてシェアしたいと思います。
私たち生きている間、受けるストレスには大きく分けて家族の死別や、結婚、就職、解雇、定年、出産、転居等々。
上記のように人生で起きる出来事(ライフイベント)から生じると日々受け取るストレスがあります。
ライフイベントのストレスについてはこの後に触れることにしますね。
日常生活で生じるストレスのことをディリーハッスルと呼びます。
日常生活のストレスはたくさんありますが、具体的な例を少し挙げておきます。
・会社までの通勤時間が長くてつらい
・マスクを着用しなければならない
・隣の人が干渉してくる
・子どもが言うことを聞かない
・舅・姑と意見が合わない
・上司の言い方、注意の仕方でイヤな気分になる
・日常生活でやり取りする店員の対応が事務的で冷ややか
・パソコンの待ち時間が長い
・パソコンの操作に行き詰った
最近の調査では、ウィズコロナの生活を余儀なくされている中、「家族との時間が増えた」とことが明らかになっています。
仕事がお家で出来る(オンライン化)ことで、長時間の通勤が不要になった反面、お家での“仕事環境”を公開しなくてはならないストレスも生じてきてもいます。
フリーランスの方は孤独になりやすいとも言われています。
さらに、仕事と私生活の切り替えがうまく出来ないという人もいます。
このようなディリーハッスルが新たに加わってきています。
これらは、すべてストレスの源である“ストレッサー”があります。
解決方法としては2つあります。
直接、ストレッサーに働きかける方法と、あなたの対処行動(ストレスコーピング)を変える方法です。
都市圏に限ってみても、平均世帯の家族数は約2人です。中には単身者もいるでしょうし、夫婦だけの場合もあるでしょう。
また働き盛りの人の場合、お子さんもいらっしゃるでしょう。家族との時間が増えていると指摘されている中、夫婦愛の形成、夫婦とのコミュニケーションのあり方を見つめなおしてみる絶好のチャンスだと私は思うのですが……。
以上が日々のストレスのあらましです。
私たちには、上に述べた、日々のディリーストレス以外にも、人生上の出来事(イベント)からストレスを受けます。アメリカの精神医学者のホームとラーヒとはライフイベントが集中的にあると、病気になりやすいと指摘しました。
それを簡単にまとめてご紹介しておきたいと思います。
ホームとラーヒの掲げた「社会再適応調査表」は、以下のとおりです。
日本人版の研究もされていますが、ここでは元の調査表を掲げておきます。
以下がライフイベントとそのストレス・ポイントです。
スコアの基準を紹介しますので、自己診断してみてくださいね。
<イベント> <ストレス・ポイント>
□配偶者の死 100
□離婚 73
□夫婦別居 65
□刑務所等への収容 63
□近親者の死亡 63
□本人の大きなケガや病気 53
□結婚 50
□失業 47
□夫婦の和解・調停 45
□退職・引退 45
□家族員の健康・行動面の大きな変化 44
□妊娠 40
□性生活の困難 39
□合併・組織替え等の勤務先の大きな変化 39
□家計状況の大きな変化 38
□親友の死 37
□転勤・配置転換 36
□夫婦の口論回数の変化 35
□1,000万円以上の借金 31
□抵当流れ(借金返済できず) 30
□仕事上の地位の変化 29
□子女の離家 20
□義理の家族とのトラブル 28
□個人的な成功 28
□妻の就職または退職 26
□本人の進学または卒業 26
□生活条件の変化 26
□個人的習慣の変更 23
□職場上司とのトラブル 20
□勤務時間や労働条件の変化 20
□転居 20
□学校生活の変化 20
□レクレーション習慣の変化 19
□宗教活動上の変化 19
□社会活動面での変化 18
□1,000万以下の借金 17
□睡眠習慣の変化 16
□団らんする家族員の数の変化 15
□食事習慣の変化 15
□長期休暇 13
□クリスマス 12
□ちょっとした法律違反 11
いかがでしたか?
〇ストレス・ポイント(スコア)の意味
スコアは約過去1年間に起きた生活上のポイントの総点数によって、健康障害を起こす確率を表します。
・300以上:病気になる確率80%
・150~299:病気になる確率50%
・149以下:病気なる確率30%
以上は、ホームとラーヒの掲げた「社会再適応調査表」ですので、日米の文化の違いもあるでしょうし、そのまま日本人に当てはまるとも思えないです。
よって、あくまでも参考値として受け取ってください。
ともあれ、2つのストレスの意味のご紹介でした。
これらのストレスは私たちが生きていく上で、経験しなくてはならないことをご理解い頂ければ、と思っております。
最後までお読みいただきありがとうございました。では佳き日を!
できる限りご支援させて頂きます。