謙虚な人たちの想い出

こんにちは。
高畑です。

私には今でもお付き合いのある忘れがたい2人の人がいます。その一人は東秀雄(仮名)と関陽子(仮名)さんです。

まずは関陽子さんから、
関さんと知り合ったのは私のサラリーマン時代の勤務先です。
彼女は年齢も一回り上でもあり、女性だったためと、他の部門のデータ入力のお仕事でしたので、いつもあいさつ程度の関わりでした。彼女はパートタイマーとして勤務していました。ごく普通の主婦のようでした。

やがて私が独立した折、最初は、当然,売り上げもまったくなく、経費を切り詰めるため、学生が住むような新宿区内の某ボロアパートの2階に仮オフィスを借りました。

先行きのまったく見えない立ち上げの最中です。その折、関さんにお声がけをして仕事を手伝ってもらうことにしました。
関さんは月曜から金曜まで、毎日かいがいしく通ってくれました。以前の職場も彼女は、パートタイマーでしたので、私は、ごく普通の主婦と理解していたのです。

ある日、私は聞きました。
「ご主人は何時頃、お家を出かけられるのですか?」
彼女曰く。
「車が(マンションの)下に来るので、8時頃かしら……」
(はぁー、同僚が一緒に会社に車で行くんだ)と私は理解しました。

やがて後に分かったことは、
ご主人は大手物流会社の専務取締役だったのです。社用車の運転手付きの大幹部なのでした。

やがてご主人が、週に1,2回でなく毎日、ボロアパートに通っていることが分かり、ご主人は、
「俺の給料じゃあ、やっていけないのか?」
と問い詰められたとのこと。

その後も関さん。とは長いお付き合いになり、ご一緒にレイキを学び、ヒーラーとして、宮崎や広島までご一緒したこともありました。今ではメンターのお一人です。

もう一人の東秀雄さん。
東さん国家公務員で、霞が関が仕事の勤務先でした。東さんとの最初出会いは、たしか私の主宰する勉強会でした。
東さんの出会いにより、中央官庁のお仕事も幾つかさせて頂きました。東さんは議員会館で食事をする際にも、食堂の女性スタッフ陣にも声を掛け、「おばちゃん。おいしかったよ」言うのです。
すると
「今後、食材○○が入るから楽しみにね」などと応答します。東さんの勉強会に講師で招かれたとき、早く着いたので、楽屋に待機しておると、スタッフのヒソヒソ声が聞こえてきます。
「○○をしておかないと東さんに怒られちゃうよ」
「△△は大丈夫? 東さんが来るまで、用意しておかない」と。
ともかく東さんの固有名詞が飛び交うのです。やがて、決定的なことが起きました。

東さんとアポイントを取り、予約した時間に向かいました。
受付での会話です。
「本日、ご予約しております。株式会社〇〇〇〇の高畑と申します。東さんにお取次ぎください。」
「館長ですか?」
「いいえ、違います。東さんです。」と私。
「館長ですね!」
「いいえ、東さんです!」
「……?」

やがて東さんが受付けに現われて来ました。
入館した後、彼の席に案内され、
「東ちゃん。館長になったんだ」
「館長になったら、そういってくれればいいのに…」と私。
私の学歴、実績等は一切知られているのに、東さんの学歴等は未だ知らないまま、勉強家の東さんとは友人同士として今もお付き合い頂いております。

最後までお読みいただきありがとうございました。



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