【2023年総括】一年の振り返りと来年以降のネット物販予測
明けましておめでとうございます。気づけば2024年1月2日を迎えておりました(公開日はもっと遅いかもです)。昨年より自分で後から振り返るためのメモ書きがわりに1年振り返り記事を執筆し始めたので、今年も2023年を振思い出しながら現在執筆しております。
↑昨年の総括記事
興味本位で開いてしまった方に対して先に言っておくと、この記事の有益性は0です。役に立つノウハウなどは何もこの記事にはありませんのでご了承ください。
【2023年の良かった点】
仕事・事業編
①やることがシンプルに
昨年の総括記事内で取り組んでいた業態の整理をしたという話をしていましたが、整理し終わってから2023年を迎えたので脳内のリソースを開けた状態で過ごせました。
自分の方針は1つに集中するよりも興味があることは全部やってみたいというタイプなので、2023年中にも新しいことに取り組みたくなった時もありましたが、現状の自分や組織を踏まえて期待値が高いもの以外は無闇に手を出すのも良くないという自分への言いつけを守りました。
そのおかげもあって思考を既存事業に注ぐことができたのは良かったです。
が、悪かった点に詳細記載しますが、業績に良い影響は特にありませんでした。
②完全ひとり運営のEC
こちらも昨年の記事で「2023年楽しみなこと」の中に記載していた内容ですが、自分一人での挑戦というものをしてみました。
今までの自分のなら性格上、必須事項でないことって結局やらずに終わることが多かったのですが、なんだかんだ片手間にコツコツ進めることができました。
組織の方で自分から一度提案したものの、市場条件が悪すぎるからという理由で却下になった市場にあえてひとりで参入してみましたが、、、
いや〜〜〜やっぱりむずい!笑
わかってたんだけどね。改めて自分でやってみて小手先だけじゃどうにもならないことを実感できました。
どんな市場かというと、売価1000円台で推奨入札500円を超えるとか、競合みんな強いとか、品質めっちゃ良くて当たり前みたいなレッドオーシャンにも程がある市場です。
なぜそんな市場にあえてひとりで入ったのかって話なんですが、単純に自分がやりたかったんですよね。
今まで弊社が当ててきた業態って
・やってて何も面白みのない転売
・スタッフだけが熱量ある商品
みたいな感じで、僕自身が運営の0から100まで携わりたいって思えるものがなかったんですが、自分の意思で取り組んでみたいって多分初めて思えた市場に会えたのが理由です。
2023年夏前にリリースが済んで、現状だと売上200~300万円程度でしか推移できていませんし、利益なんて全然出ていませんが自分のポケットマネーをありったけ突っ込んででも運営は続けたいと考えています。
そんな商品に巡り会えたことが2023年の良かったことの中でも大きい内容でした。
③億overの売却
残念ながら自社ではないのですが、EC運用支援させていただいていた会社さんから初の億超え売却事例が出てきました。
Amazonほぼ一極集中のブランドで、2023年春先にとあるロジック変更による売上低迷を危惧していましたが、無事に年末売却が決まって良かったです。
自分のパワーバランスなんてほぼないに等しいと思っていますが、少しでも貢献できていたなら嬉しいなと感じます。
この話で面白いなと思ったのが、4年ほど前に僕のYouTubeで初のコラボ動画を撮影させていただいたロッキーさん(https://twitter.com/Rockysaito36)と都内某所のバーでしっぽりと飲んでいた時に、売却先の企業さんと事前にお会いしていたとのことで業界って意外と狭いなという案件がありました。
③新体制のセラースケット
2022年春に売却し新体制になったセラースケットですが、自分はまだ運営に携わらせていただいています。
売却後はSP-APIの移行に伴う細かい修正(簡単にいうとAmazonと連携するシステムが強制的に変わった)に苦戦し、セラー目線での「これが欲しい」「ここをもっとこうしたい」がほぼ1年出来ずな年でしたが、ようやくそれも落ち着いてきました。
その上で2024年に向けて開発会議を進められたのは良かったです。
④note閲覧者から多数の成果報告
自分が唯一販売しているAmazon自社ブランド販売に関するnote教材だけを利用して素敵な売上・利益実績を出されたという報告が多かった1年でした。
2020年春から公開して早3年半。自社商品の企画からリリースまで数ヶ月かかるとしてちょうど2~3年経つと大きな成果を出される方が多い印象なので、タイミング的にも成果報告が多くなるといった感じでしょうか。
中でもねるさん(https://twitter.com/neru_buppan)はリリースから1年以内という期間に絞ると過去一の成果報告事例になりました。
他にもLINEやYouTubeライブに沢山の成果報告をいただくことが、ネット活動が減っていたにも関わらず多かったので良かったなと。
直接皆様に支援をすることは物理的に不可能なので、このような形で売上を伸ばすきっかけになれたのは地道に配信活動を続けてきて報われた瞬間でした。
私生活編
①家庭環境
昨年の総括記事でやりたいことに記載した奥さんとの海外旅行や愛犬を連れての国内旅行はしっかりと実行できました。
自分は外に出るのが珍しいレベルで家いるし、奥さんも専業主婦で一生家にいるので特に喧嘩もせず円満に楽しく過ごせて良かったです。
②仕事に没頭しない
これは2020年末から出社して労働するということが無な日々を継続しています。
側から見たら生活自体はニートっぽいです。
社内連絡や取引先との大切な連絡は絶対に欠かせないので30分から1時間程度は働いているという感じですね。
あとは13時以降の午後の時間で打ち合わせが入れば1回あたり30~60分程度のものを1件、多い日で2件行います。これは週に2回か3回あるかないかなので基本的にはフリータイム。その間は犬と戯れるかゲームするかネットでアニメ見るか(ワンピースを最初から見始めた)みたいな感じです。
この生活をスタートして3年が経ち、2023年でいえば前述した通り事業の整理が完了した状態だったので、よりストレスフリーな1年だったと振り返ってみたら感じます。
おかげで肌艶が良くなった気がします(気がするだけ)。
③予約してた車が届いた
自分の唯一と言っていい趣味が車なんですが、2022年夏に抽選を勝ち取って予約した車がやっと届きました。
そんなに高くない国産車なので、興味ない人からしたら大した車ではないんですが、自分が子供の頃から憧れていたホンダのマニュアルスポーツカーを遂に手に入れて嬉しかったです。
都内で車を保有するとなると駐車場だけでも数万しますし(自分のとこは4~6万)、ただでさえ電車やタクシーがいつでも使えて車など保有しなくても生活できるのに運転しにくいマニュアル車なんて不要of不要なんですよね。
だから3年前まではミニマリスト思考でとっておきの1台のみを選択して保有していましたが(貯蓄にめっちゃ余裕があったわけでもなかった)、それ以降は「唯一の趣味だし人生に色をつけるために無駄遣いしてもいいかな」と思うようになり3台まで増やしました。
という布陣で現在は落ち着いています。
あと3台ほど増やしたいなという車候補があり、昔の国産車なので金額的にもサクッと購入できる価格帯のものなのですが、ポンポン買って行っても面白みに欠けるし1台1台を楽しめないなと。
なのでこれ以降は何かしらギリギリ達成できそうかできなさそうか怪しいラインの目標を立てて、それを達成したら買うようにしていこうと考えています。
今も3台あっても乗る回数は全車種合わせて月に1,2回あるかどうかなので、もっと1台ずつに愛情を注いでいきたいですしね。
とにかく無事に注文していた車が届いて良かったです。
人によっては4~5年という人もいるそうなので早めに楽しめるのは素直に喜ばしいことでした。
【2023年の悪かった点】
仕事・事業編
①初の業績悪化
決算のタイミングとか運営してる各社バラバラなので期でみたらまだなんともいえないのですが、2023年という括りで見ると明らかに業績は落ちました。
自分が自営の道に進んでから7年は減収という2文字を知らなかったですが、8年目にして遂に昨年対比マイナスとなりました。
ここで問題だと思っているのが、
という点です。
つまり、純粋に業績悪化したってことですね。
もちろん、昨年の総括記事内でも触れたように事業の断捨離を行ったので、単純に収益の柱が消えたというのも1つの要因。
ただし、既存事業(特にEC)も売上は横ばいだったり、商材によっては昨年よりも大きく売上を落とすものも出てきました。
この部分に関しては当記事最後の方に2024年のネット物販動向についてをまとめる際に詳細記載しますが、時代に合わせて市場は変化していっているので、手を止めているとキツくなるというのは間違いないでしょう。
OEMや自社商品は一度作れば半永久的に収益を上げ続ける自動販売機という表現を使う方をたまにXのTL上で見かけますが、これの答え合わせが出来そうなタイミングが近づいてきていそうです。
そして、当の本人が危機感を持っていないという問題点についてですが、これは自分でも良くないな〜と思いつつも「まぁなんとかなるか」と考えています。
減収の大部分は事業断捨離によるものが大きいですし、ECに関しても手を加えていない(加える必要性を感じていない)部分が落ちていっただけのことです。
逆に、未来の期待値を考えて会社の金銭面以外の資産(信頼関係やお客様との交流)を増やしていこうと運用している業態に関しては、急成長という感じではなくなったものの安定感があり、未来のための動きもできています。
今までは「売上!増収!成長!」という考えじゃないとやってこれなかったのが、売上を取りに行かなくても良いという選択肢を選べるようになったという意味では逆に良かった点とも言えるかもしれません。
当然、売上や収益も伸ばした上でゆとりを持っている方が良いに越したことはありませんが。
②ほぼ人と合わず
以前まではXやYouTubeを頻繁に更新していたこともあって、同業の方だったりと頻繁に交流する機会があったのですが、2023年に関しては片手で数えるレベルでしかそういった機会はなかったです。
XのDM遡ってみたらSNS繋がりで初めましての方はるくさん(https://twitter.com/sedori_toro)とRyokuさん(https://twitter.com/ryoku_dev)だけでした。
飲み会とかオフ会的なのも1度も参加しなかったので「初めまして〜」って言葉を使う機会が自営初めて一番少なかったと思います。
元々ネット経由で知り合った方も両手で収まる程度しかお会いしなかったです。
元々人付き合いを好むタイプではないので悪いことかと言われればそうでもないですが、刺激不足にはなりました。
何かに頑張っている人と直接お会いすると自分も釣られて「頑張るぞ〜」って気持ちに不思議となっちゃうんですよね。
この刺激が定期的にないと脳みそ腐っちゃう気もしていてですね。
数年前の自分と比べると格段につまらない人間になったという自覚があるので少し反省はしています。
③SNS配信の鈍化
これを仕事に入れるべきか微妙なラインですがXやインスタ、YouTubeでの配信頻度が圧倒的に落ちました。
XとかはおいといてYouTubeなんかは自分のネット活動での名刺代わりだったり、多くの方に知っていただくきっかけだったので少しサボり過ぎてしまったなと考えています。
なんで更新頻度が安定しなくなったかを改めて考えてみると、
1.更新義務がない
2020年から1年間は死ぬ気で毎日投稿していました(1日だけ休みましたが)。
これは、高校時代苦楽を共にした友人が職を失ってしまったことがきっかけ。Adobeソフトを使えたので「それなら俺のYouTube編集してよ!」という感じで生活費を動画編集費用として支払うので、しっかり生活できるだけの本数を依頼しなくてはいけなかったからというものがありました。
この怒涛の1年間毎日更新のおかげで当時2000人くらいだったチャンネル登録者数も今では2万人まで成長できました。自分を認知してくれている大半の方がYouTubeきっかけだと思うので、この義務感のある投稿はやって良かったなと今でも思います。
これが今ではなくなってしまったので(友人は無事にご飯食べれるように)、そこからは惰性で投稿したくなった時に投稿するという感じでダラダラと続ける形になってしまいました。
2.収益がない
副業物販系では登録者2万人という数字は多い方かもしれませんが、それでもとてもYouTubeドリームと呼べるほどのアドセンス収益は見込めません。
毎日更新していた全盛期でも15~20万円。月1更新あるかないかの今では月に3~5万円程度です。
まぁビジネス系といえばアドセンスで食うなんてまず考えず、高額スクールとかを用意するのが一般常識なんですが、自分はそれもないんですよね。
あるものといえば上記でも記載した有料noteくらいなもんですし、1回購入すれば都度内容アップデートしていて別のコンテンツを既存のお客様に提案するとかもしていないので収益性としてはとても良いとはいえないんですよね。
収益性が悪いから配信しないなんて話は自分の配信を楽しみにしている人に対しては失礼な話かもしれませんが、現実的にはそうなってしまっている現状です。
④止まらない円安
執筆時点では143円あたりを推移しています。海外から商品を調達&国内での売上が主体の我々にとっては非常に辛い1年でした。
⑤過去最高額の納税
昨年記事で断捨離した事業が多かったということもあって、1年間の中で収めた税額(予定含めて)が自営8年間の中で一番でした。
これに関しては本来喜ばしいことでもあるのかなとは思うのですが、業績悪化している中で現金が出ていってしまう状況だったのであまり精神上良いものではなかったです。
まぁ昨年儲かったという良い思いもしているので、本来払うもの払っただけと考えれば特に悪いことではないですね。
私生活編
特に悪いことなし。強いてあげれば人生初めて車検費用で7桁以上請求されたくらい。故障だったのでそれはしょうがない。
ライフスタイル自体は自由そのものだったし家庭環境とかでトラブルが出るとかもなかったので私生活自体は順風満帆そのものでした。
【2024年について】
やりたいこと
①ひとり運営ECの成長
細々とやりつつもリピーター様を増やしていけるような活動をしていきたいです。
まずは月売上500万を目標に、リピーター比率を30%程度で安定できるようにしたい。
といっても、売上以上に楽しむことをモットーに。
②既存EC事業の成長
全業態合わせて収支の昨対比プラスを目標にしつつ、いくつか新規の企画を種まきしているので軌道に乗せられるように頑張りたい。
こちらは収益がモロに関わる人全ての景気に影響してくるので気を引き締めて運用していく。
③関係者の景気を良くする
自分に関わってくれる全ての人の景気を良くすることに貢献したいと思っています。
特にスタッフや支援先の皆様や学生時代から付き合いがあって金銭系の相談をくれる友人たちなど。
自分は"狭く深くの人付き合い"をモットーにしているので、そんな自分と関わってくれる方には自分以上に良い年になってほしいと思っています。
④もう少し配信頑張りたい
ネットでの配信なんてやらない方が本業に集中できるというのはごもっともなんですが、ここまで頑張ってきたからにはしっかり続けていきたい。
あとなんだかんだ一番更新頑張っていた時が本業も業績かなり良かったんですよね。
勝手な後付けになりますが、おそらく実務部分の大半は他のスタッフで回っていて、組織のブレイン役という副業物販系だと少し特殊な条件下なら逆に物販のことばっかり考えて思考を配信という形で綺麗にまとめることができるというのが良いんだと思います。
実務:自分
運営:自分
みたいなセラーさんは配信なんかやってたら秒で◯ぬ。自分は何も考えなしに始めたけど運よく機能した気がします。
どのみち配信しなくても空いてる時間でダラけるだけですしね。
⑤家族仲良く、健康に
自分はもうアラサーです。ついに今年は20代ラストの年になりました。
24歳くらいからでしょうか。体の衰えを感じることが増えています。油っぽいもので胃もたれしやすくなったり、体力と集中力が続かなくなったり。20代前半の頃までのように無限に溢れ出るパワーはもう出ません。
そろそろ健康面にも気をつけていかないとなと感じるシーンが増えてきたので、体にも気を遣っていきたいです。
その上で家族仲良く過ごせれば良いなと。
【2024年以降のネット物販について】
①今から参入するのしんどい?
昨年の記事と一貫していますがまだやれます。しかしながら年々難易度は上がっている印象です。
それこそAmazonでの自社商品販売を例にすると、一昨年までならある程度規模のある市場でもSBvを運用するカタログがまだ少なかったり(これまで存在しなかった動画広告の登場)とかで、新参の無名商品でもコスパ良く立ち上げ出来ていて、自分もXなんかではこれについてドル箱だなんて表現していました。
これが昨年頭くらいにはもう通常のSP広告と同等あるいはそれ以上に入札を入れないと露出が難しい状況に陥る市場が急増しました。
これに限らず各市場でしっかりと最適化してくるカタログが増えてきたので、市場リサーチして穴をつくやり方というのはかなりしんどくなっています。
「いや、そんなことないって」って考えを持つ方もいると思いますが、それは市場規模によってです。
例えば、これまでなら1カタログ売上100万円程度の市場であれば選択肢が多かったけど、今では50万円程度の市場まで落とさないと選択肢が少ないという話。
イメージ的には下記のように難易度の低い順でレイヤーが存在しているはずですが、1商品当たりの売上天井も低い順になりますし、これらの市場に参入できる穴も年々埋まってきています。
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この①〜⑤は後でも出てくるので覚えておいてほしい
つまり、下のレイヤーに適応していかない限りは横展開の手数で売上を伸ばすしかないという現状です。そもそも①〜③で戦う商品は横展開して伸ばす以前に既存商品の売上維持も難しいです。
特定ニーズの需要は短期間で2倍3倍と増えませんが、特定ニーズに特化した競合数は2倍3倍と増えるためです。先行者利益というのももちろんあり、先に参入しているカタログが多少有利になったりもしますが、シェアはそれなりに分散していきます。
OEMや自社商品は一度作れば半永久的に収益を上げ続ける自動販売機という表現を使う方をたまにXのTL上で見かけますが、これの答え合わせは上記の簡単な文章で完結します。
遠回りに説明しましたが、単純に自社商品作ってAmazonとか楽天などのモールで売れば永久機関の自動販売機できるなんて考えて始めるのは99%火傷すると断言できます。
「コスパ良く稼ぎたい」って考え方自体は全然肯定するんですが、生半可に始めたら稼ぐどころか普通に大損してしまうので注意してほしいと伝えておきます。
②結局何やればいいの?
資金状況や目的によって変わると考えています。
短期的に収益が出る仕組みを整えたいなら上のレイヤー①〜③に取り組むべきです。これでも月数十万円の稼ぎが欲しいとかなら全然やっていけると思いますし、同じ副業ネット物販でカテゴライズされる転売系よりも即効性やCFは劣るものの安定感・コスパの良さは比べ物にならないくらい優れています。
最初の入りは全然それで良いと思います。綺麗なブランド作りたいとか世の中にインパクトを与えられるプロダクトを作るべきとかの気持ちも分かりますが、まず自分の目的とやりたいことを考えるべきです。
ある程度生活にも余裕があって中長期目線以上で考えられる人は最初からレイヤー④⑤に挑戦するのも良いでしょう。というかしてください。結果的にその方変な回り道せずにコスパ良いです。
しかしながらここって①〜③と比べると圧倒的に難易度高くなるんですよね。
商品を他社より明確に良くするためには既製品で行くのは難しいケースが多いです。仕入れ工場が新モデルを販売した時とかには一時的に優位性取れる可能性もありますが、そこで成功事例を作ると秒でパクられます。
となると、国内で独占販売できるように工場側と契約を取るか、自社で設計して参入障壁を作る(特許などもあり)というのが他社より明確に良い商品を投下するために必要です。
ただ、独占契約は工場側とのコネクションがないと簡単には取れませんし(工場側からしたら多くの業者に発注してもらいたい)、自社で設計する大変さや具現化するためのコストも馬鹿になりません(型代やロット条件は既製品の比じゃない)。
そこまでしているのにユーザーニーズの根本からずれた商品を気づかずに投下してしまったらリスクも大きいというのに気をつけていただきたいです。
このリスクを避けるのにオススメするのはオフライン施策を行うことです。SNSでのやり取りやLINE・メール上でのやり取りでもお客様の要望を聞くことはできますがオフラインで直接会話をするよりも解像度が全くもって異なります。
それこそテキストメディアと動画メディア以上の情報量乖離があるはずです。オフラインの場なら相手と会話ができるわけですからね。
その会話の中でユーザーのインサイトに注目しながら接客を行いましょう。自分達は2020年冬からポップアップストアの形式を用いて最初は半年に一回(新商品投下タイミングに合わせて)、徐々に回数を増やして四半期に一回、最近だと1ヶ月に2回以上という形でお客様と交流をしています。
接客は日雇バイトや外注など一切使わずに、全て運用スタッフとデザインスタッフがずっと続けています。
という感じで運用をするとわかるのが、商品レビューなんてクソの役にも立たないということ(言葉汚くてすみません)。
いや、この言い方は語弊がありますね。
商品レビューは1参考意見にはなるもののインサイトは掘りにくいというのが正しいです。レイヤー①〜③なら全然通用する内容でしょう。
でも、本当に自分達のお客様が求めるものはそこには現れず、何気ない会話の中にヒントがあったということがやはり多いです。
他社より良い商品を作るだけなら多少の改良でいけますが、”明確に”良い商品を作るのはそのような工夫が必要だとここ数年で感じました。
あとは他社より信用できるだったりあなたのお店を好きになってもらうというのはほぼ一緒です。好き=信用していると言えるでしょう。
というか、まず好きになってもらって信用してもらえる状態を作れないと上記で記載したインサイトの深掘りも難しいですよね。
順序的には
ですが、一般的には
ですよね。ニワトリが先か卵が先か的な話にも類似しますが、最初の商品はある程度決め打ちで作るか(自分達はこれでした)、商品自体に価値を持たせずに提供する情報や世界観を好きになってもらうかかと。
例えばとあるフィットネス系ブランドなんかはYouTubeやブログメディアを通してダイエット系の情報を配信しつつ既製品を提供するところから伸ばしていきました。
なにも商品だけがあなたのお店を好きになってもらうきっかけではないということですね。
インフルエンサーブランドなんてそれが顕著です。あれは商品が良いというよりはその人が着ているのとお揃いにしたいとか、その人がデザインしたものを欲しいとかの物以外に価値を見出しています。
最終的にこれが最適解になるでしょう。
で、結局ここで何が言いたかったかというとレイヤー④⑤で生存するためには競合分析主体とした商品投下は良くない。競合分析するにしてもそれ以上に自分達のお客様が何を求めているかを主体に商品を投下するのが最適解になりやすいということです。
③販売チャネル
初心者ならAmazonが無難かなと(自分がAmazon信者なのもあるけど)。ただ、商材によって相性の良し悪しがやっぱりあるので一択ではないと思います。
それぞれの販売先の特徴を把握するべきです。それこそAmazonだったらなるべく大衆が手に取りやすい安価な商品が売れやすいしアルゴリズムの恩恵も受けやすいですよね(何のこと言ってるか分からない人は自分のYouTubeでも見て)。そこに対して高品質高単価の商品売ってもそこまで相性が良くないわけでして。
各商材ごとにメイン販路に上がりやすいのはこの辺です。サブ販路としてメイン以外の上記チャネルだったりMakuakeなどのクラファンプラットフォーム、ヤフーショッピングなどが売場として利用しやすいです。
主に上記のような販売チャネルの利用をするのが良いかなと。これに加えて要所で卸などのオフラインも組み込んでいくのもアリ。
④2024年中に起こりそうなこと
1.各種プラットフォームの改悪
Amazonだと既にFBA手数料の変更(ほぼ改悪)が発表されましたね。目先で起こりそうな内容だとプレミアムA+が有料化されるんじゃないかと思います。
利用させてもらっている側としては改悪は全然ウェルカムではないんですが、配送業会とかも色々大変なのも分かりますし他の業者さんたちも同じ条件下で運営するわけですからしょうがないところではありますよね。
2.自社サイト運営系の情報整備
主にShopifyを主体とした自社サイト運営系の情報が一気に増えてくると考えています。現状だとEC運営者以外の構築系情報が多い印象ですが、そうでなくプレイヤー目線の情報が増えてくるのではなかなと。
それも企業向けというよりは副業スタートだったり小規模企業が0から立ち上げる系のものが増えそうです。
背景としてはここ数年で副業ネット物販系の自社サイト成功事例が多く出てきているというのが大きいです。サイト構築系の情報なんかよりも運営者目線の生きた情報の方が重宝されるはずなので、ここはそろそろ増えてきそうだと感じました。
というか自分も余裕があれば別チャンネルとかでやりたいなと考えたりしています。仮に自分がやらなくても他の誰かで有益な自社サイト特化の情報を出してくれる人が増えてくれれば個人的にも嬉しいです。
3.輸出系物販盛り上がりそう
なんと言っても円安ですから。
今までメジャーどころなネット物販だとebay輸出が圧倒的でしたが、一周回って海外Amazonでの転売だったり、shopeeなどの東南アジア系の輸出販売も盛り上がってきそうだなと。
「外貨を稼ぎましょう!」っていうのは本当に魅力的なワードです。
自社商品系での輸出は難易度的にあまり盛り上がらない気もしますが、転売系は副業ネット物販業界の中でもかなり勢力を伸ばす一年になると思います。
4.物販辞める人と始めるという選択をしない人が増えそう
今更感ありますが「これから副業始めたいです」「何か自分で商売したいです」って人に対してネット物販って推奨できます?
結構前なら(2017年とか)プラットフォームの条件が良かったので脳死で推奨できましたが、今は全くもって推奨しません。
副業といえば
・ブログアフィリエイト
・物販
の2択くらいしか話題に上がらなかった時代から、今では選択肢がもっとあるじゃないですか。
それも初期費用なんてほぼかからないのにスピード感もあるものが。
動画編集とかサムネイル制作とかの受託系もその一つですし、これらは技術を身につけないと難しいという場合はインスタやTikTokなどでショートムービー型のメディアを作るとかの選択肢もあります。これらはcupcutの使い方を覚えるくらいでやれちゃいますからね。
それらに比べて物販なんて仕入れにお金かかるし、売れない可能性もありますから。しかも転売とかだと積み上げにならない傾向が強い。
わざわざ物販を選ぶ理由がないです。
これまでライトにやってきたプレイヤーがそれに気づいて他の副業に移るのと、これから何か始めようとしている人が選択をしないという傾向が今まで以上に増えてくるかなと考えています。
⑤その上での魅力とは?
前述した通り、何か業をスタートさせたいという場合にわざわざ修羅の道である物販は正直良い選択とはいえません。
それでもなんでこの業界を主戦場にして生きているかって話なんですが、
この商売、本当に楽しいんですよ。
自分達が作ったものを手に取ってもらって口コミで意見をいただけたり、喜んでもらえたり。自分で手がけた商品が世の中に有形物として存在する満足感は他には変え難いです。
8年も物売り続けてきた(自社企画は6年)自分が言うんだからここだけは信用してもらって大丈夫です。
ご自身で体験してみてほしいので深くは語りません。
生半可な覚悟ではやらない方が良いと思っていますが、気合入れてやってみようかなと考えている人はぜひ今すぐスタートしてみてください。
【終わりに】
ここまでご閲覧いただきありがとうございました。気が付いたら13000文字以上になってしまいました。
皆様年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか?
周りと差をつけるために休みも取らずに頑張るも良し。せっかくの機会なので家族や親族、友人たちとゆっくり過ごすも良し。
自分はというと、年末は29日から年明け1日まで東北の実家で過ごし、1日は一度東京へ帰還。2日からは埼玉の親戚宅で過ごして充実していました。
とにかく自分が納得できる選択を取れていればそれで良いと思います。
そんなこんなで2024年も自分が納得できる充実した一年を送れるように頑張っていきましょう!
改めて今年もよろしくお願いいたします。
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