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今、ベガルタ仙台に対して思うこと

どうも、たりょーです。
年末暇なのでダラダラと書いてみました。読みづらくてごめんなさい。

自分が仙台サポーターになって十数年、酸いも甘いもそれなりに仙台とともに経験してきたつもりだったけど、個人的に2023シーズンは今まで見てきた中で最悪のシーズン。ピッチ内もピッチ外も含めて、最悪。
そんなシーズンを過ごして色々と思うことがあったので自己満足で思うことをつらつらと書いていきます。


降格を味わってからの2年間

2022シーズン

今更?と思われるかもしれないけど、今更。というか来シーズン以降の仙台を考えるために直近2年のJ2生活は切り離せないと勝手に思ってるので。

2022シーズンの仙台はJ2降格だけでなく債務超過という報道も出ていた。近年の成績の低迷に加え債務超過とあっては補強もままならんよな…と思っていたが、案外良い補強はできていた。
クバ、アピ、上原、関口、西村などチームの核は仙台を離れることになってしまったが、杉本、若狭、テヒョン、名倉、中島、中山大観音など的確な補強。それに加え仙台市出身の遠藤康、仙台の太陽である梁勇基の復帰。
血湧き肉躍るユアスタが帰ってくる。10年ぶりのJ2だか何だか知らんが1年で絶対に舞い戻る。そんな意気込みで臨んだシーズン。

最終的な結果としては、7位。目標としていた自動昇格はおろか、プレーオフ進出すら逃してしまうという結果に。シーズン中盤までは新潟と横浜FCと首位争いを繰り広げていたが、毎年のように目にする「夏場以降の失速」が起きた。怪我人も増え、他チームも手堅い戦術を選ぶようになり、とことん対策されて勝ち点が伸びない。強度で殴りにかかっていた仙台にとってはW杯による過密日程も重くのしかかった。新潟のように洗練された組み立ても、横浜FCの小川航基や長谷川のような圧倒的な個で殴ることも出来ず、34節終了後に原崎政人は解任。伊藤彰が仙台にやってきた。

「解任ブースト」を期待したように見える監督交代。残り8試合で何が出来るんでしょうと見守っていたが、伊藤彰らしさはすぐに出た。簡単にやられ続けていたサイドの守備の整備をはじめ、3421→433の可変とか、原崎仙台にはなかった動きが随所に見られたが、そう簡単に結果が出るわけもなく…といったシーズンに。

ピッチ外では、佐々木社長の手腕により木下グループ様をスポンサーとしてゲットし、債務超過状態だったチームを黒字まで引き上げてくれた。イベントもたくさん開催してくれて、ベガルタに興味ない人間も誘いやすい環境を作ってくれたのが個人的にすごくありがたいと思ったな。おかげで何人か沼に引きずり込んだので。。。
本当に感謝の言葉しか出てこないです。ありがとう佐々木社長。

ざっくりですが振り返ってみましたよと。個人的には2020,2021とユアスタでほとんど勝ってなかったのでめちゃくちゃ楽しかった記憶。コロナ禍の制限も緩和されていったし、原崎さんの解任以外は良い思い出として消化してます。7位という結果に対しても特に驚きはなく、ここからどれだけ上積みできるかなとぼんやりしてた。まだこの時は希望持ててたんだなと泣きそうになっている。


2023シーズン

2022シーズン終了直後に伊藤彰監督の続投が告げられた。たぶん、どこよりも早いオフシーズンの動き出しだったと思う。

2022シーズンの戦力を落とさず、FC東京から代表経験のあるGK林、躍進の熊本で大黒柱だったCB菅田、神戸から「帰仙」した郷家など、多くの即戦力を獲得。「今シーズンこそ…」という期待が膨らむ中で開幕した。

19節の東京ヴェルディ戦までは、順風満帆とは言えずとも昇格を目指せる位置につけていた。しかしその試合で真瀬が負傷。2‐0で勝利を収めたものの、伊藤彰の仙台において最も重要といっても過言ではないピースが長期離脱。小さくない不安が仙台を襲った。

そして迎えたのは20節ジュビロ磐田戦。昇格に向けて落とすことのできない上位対決に完敗。磐田戦後の例のバス囲み事件もあり、ピッチ内外での雑音が大きくなる中迎えた21節レノファ山口戦もエスナイデルの前に屈した。

全てが壊れたのが23節のモンテディオ山形とのみちのくダービー。結果は1‐4。スコア以上の力の差を見せつけられた。そのうえ、何時になってもスタジアムに居座り怒号を飛ばす仙台サポーター、挙句の果てに仙台サポーター同士の喧嘩まで。溜息つきながら友達と食べた山岡家、全く味しなかったのを鮮明に覚えています。

24節の清水エスパルス戦後にバス囲みに関与したサポーターが処分を受け、ベガルタ仙台としてのイメージがどんどん下がっていく。7月に横領も発覚して、Jリーグから合計1000万円の罰金。このあたりから考えるのをやめた。

そんなシーズン中盤、あれよあれよと勝ち点を落とし、天皇杯3回戦名古屋グランパス戦を最後に伊藤彰が解任。3シーズン連続のシーズン途中での監督解任。さすがに3年連続は心に来る。後任を堀孝史に託し再浮上を狙うも、戦えるチームに戻すまで時間がかかり残留争いまで順位を下げる。それでも最終的に走れるチームを作ってくれたのは間違いなく堀さんの手腕だと思う。その証拠に中島元彦が終盤別人になって帰ってきた。
堀さん本当にありがとうございました。

最終順位は16位。クラブ史上最低のシーズンを送ることになってしまった。ホームで1試合も勝てなかった2020シーズンより酷いシーズンを過ごすことになるとは思ってもいなかった。伊藤彰の続投とオフシーズンの動きを見れば、しっかり上積みをして臨めたと思う。だからこそ結果が出なかったのは悔しいし、やるせない。

ピッチ外の雑音も多くて、正直に言うと後半戦はユアスタへの足取りが重かった。チームの一体感もサポーターの一体感もなく、チャントよりも意味わからんような罵詈雑言が飛び交うような場所にわざわざ金払って何しに行くんだと。いや結局ほぼ全試合行ったけど、長年ユアスタに通っている自分がそういうこと考えるようになってしまうくらい今シーズンはつらかった。本気で。

仙台の未来を考える

それでも仙台の未来は明るいと思っている。そう思わないとやってられないとかではなく、本気で思っている。GMに庄司さんを迎えてから初めてのオフシーズンを迎えているし、監督も日本代表U‐17を率いていた森山監督を招聘。今までのような目先の結果を求めるだけの人事ではなく、将来を見据えた上での人事だと思う。

そんな「変革期」を迎えた仙台に個人的に期待することは、「育成」と「継続性」の2つ。

育成に対する期待

「生え抜きの数を増やす」
「レンタルではなく完全で獲得する」
「勝ちにこだわりながら育成にも着手していく」
「若い力とベテランの融合」

庄司さんが来てから印象的な言葉をざっと並べるとこんな感じ。
川崎フロンターレを作り上げた人が本気で仙台に向き合ってるの、未だに感無量なんですが。本当に期待しかない。

今までの仙台の補強はというと、レンタル移籍が主な手段だった。層が厚くて試合に出られない若手、不調で出場機会が減ったけど才能は間違いない選手、とかをレンタルで獲得するケースが多かった。中にはそこから円満に借りパクすることもあるが、大抵は保有元に帰っちゃう。
例えば板倉(川崎から。現ボルシアMG)野津田(広島)、吉尾(マリノス)、上原(磐田)、名倉(長崎)など。

全員借りパク出来てたらめちゃくちゃ強いのに…というのは置いといて。
決してレンタルでの獲得にケチをつけるつもりはなくて、ケチをつけたいのは「レンタル組に頼りすぎじゃない?」というところ。
仙台はただでさえ「引き抜かれる側」のチーム。お金がないので。天皇杯準優勝した2018年から翌年の2019年がほぼ別チームになっていたように、目立った結果を残した選手は次々と引き抜かれる。そのうえレンタル組に頼るとなれば戦力の維持は十中八九不可能。

そこで「生え抜きを増やす」と。
現在のトップチームにいる純粋な生え抜きは小畑、工藤蒼生、菅原の3人。来シーズンは加入が内定している工藤真人加えて4人になる(12/28時点)。
この数をさらに増やして、足りないピースを外から買ってくるというのが理想。補強費を必要なところだけに集中できればチーム編成は楽になる。

とはいえ、スカッドの半分は自前で育てるんや!というのはめちゃくちゃハードルが高い。世界で見てもそんなチームはほとんどない。ペップバルサといつだかのアヤックスとかはやってたけど、異次元過ぎて参考にならないし。
そもそもJクラブの育成の中でユースからトップ昇格はメジャーな手法じゃないと。U20チームがないからその年代の育成はほとんど大学頼み。選手個人としても大学に行くことで「大卒」という肩書を得れるし、活躍次第ではその後のキャリアは選び放題。菅原や工藤みたいに仙台に愛着があって大学経由して戻ってきてくれるならありがたいけど、例えばJ1強豪から声がかかったりすれば仙台は選ばれないかもしれない。

大学と選手がwin-winな関係の中で、Jクラブは育成においての立場が本当に弱い。これは全クラブ共通なのでJリーグさんに何とかしてもらいましょう。

なので重要視したいのは「高卒・大卒の生え抜き」。個人的にこの類を生え抜きと呼ぶのすごく違和感なんですけど、庄司さんが言ってるのはおそらくこっちだと思う(認識違いだったらごめんなさい)。一応そう思う理由としては、中村憲剛。大学卒業してから川崎一筋で、彼の姿を見た小林悠も川崎一筋。こういう関係性を仙台でも作りたいのかなという邪推です。

「仙台に合う良い選手を高卒・大卒で獲得する。」当たり前と言われればすごく当たり前の話だけれど、まず庄司さんが掲げたのはここだと思う。レンタル移籍症候群からの脱却も兼ねて。補強は外から買う借りるだけじゃなくて自分たちで育てるもんだぞ、という意思表示をしてくれた。

ただ、「仙台に合う」って何ぞやと。そもそもそこの土台が無いのは問題だよね。というわけで、続きます。


近年なかった「継続性」

「仙台らしさって何?」

こう聞かれたら正直なんて答えるか迷ってしまう。悪い所なら見つかるんだけど、「そうだなぁ、毎年監督がクビになるところ?」とか、自分の首も絞めながらブラックジョークで濁すくらいしか出来ないかも。

そんなわけで、全てが地に堕ちた今、「仙台ってこういうチームなんですよ!」を作る良い機会だと個人的には思っている。

あ、一応クラブ公式に「フットボールフィロソフィー」の記載があったので載せておきます。

https://www.vegalta.co.jp/club/football-philosophy.html

これは今年の1月に発表されたやつ。まあベースはこれになるんでしょう。つって今シーズン見てたら、あまりにもこのフィロソフィーとはかけ離れた試合が多かったですね、悲しい。

そして来シーズンから指揮を執る森山監督の会見も載せておきます。


いや、ええやん!!!と率直に思った。
なんというか、ユアスタが好きそうなチームになりそう。
クラブの見てるところと森山監督の見てるところがいい感じに揃っているなと。

ちゃんと「長い目」で見ていきたいですね。いいですか仙台サポの皆さん、「長い目」ですよ、大事なことなので2回言いましたよ。

正直ここ5年くらいは継続性も何もなかった。毎シーズン監督の首を飛ばし、展開するサッカーも補強する人材も統一性に欠けていたと思う。そんなので結果が出るとは思えない。実際出てないし。
ましてやシーズン中の監督解任が3年連続て。笑えるよな。1年見ないとちゃんとした評価も出来ない。焦りすぎだと思う、本当に。

結果はすぐには出ない。今時解任ブーストなんて期待するのもあほらしいし、それが出来るほどJ2は甘くない。一歩一歩着実にレベルを上げていってからようやく結果が出る。レベルが上がってないなら解任されるかもだけど、近年の仙台はそれすらまともに見てないのではと。

あと継続性がないと育成にも補強にも影響が出る。トップチームのサッカーが揺らいでたらユース・ジュニアユースのサッカーも揺らぐ。生え抜き増やそうというのなら目先の結果ばかり気にするのは良くないと個人的には思います。

そんなわけで最低でも3年は森山監督を見たいです。育成の結果も、順位としての結果もそのくらいでようやく評価が出来ると思うので、最低でも3年。
理想は森山監督と昇格して川崎から4-0でダブル、庄司さんを苦笑いさせるところかな。やりすぎ?

余談ですけど、仙台で3年以上指揮執ってるの誰かナベとテグ以外にいたかなと思って調べたら、1999~2003で清水秀彦さんがやってました。清水さん、俺がバイトしてるコンビニによくお買い物に来ます。世間って狭い。


仙台サポについて思うこと

単刀直入に言うと、最近度が過ぎてない!?と。

コロナ明けてからなんだか悪い方向に進んでいるという肌感覚。クラブとして流れが悪いのも勿論理由としてはあるんだろうけど、「サポーター」ってそういう時に力を与えるから「サポーター」なのでは。

バス囲んでチームに金払わせる人間のどこがサポーターやねんと。そりゃ追い出したくもなるわ。千葉ロッテのMVPがどうなったかご存じでない?ご存じないか、そうだよね、暇なら調べてみて。

ブーイングは個人的にあってもいいと思ってるけど、チームに迷惑かけるのは違うでしょと。切。コロナで減った入場者数を取り戻すためにクラブが努力してるのに、既存のサポーターが悪目立ちしてたら新規層どころかライト層も失うことになる。サポーターを増やしたいのにサポーターが邪魔してるの、普通に有り得ないと思うんですけど。

あとSNS、気を付けましょうね。書いてる時点で氣田と加藤の山形への移籍が発表されたんだけど、まじで民度終わってると思うんで。
そりゃ俺個人も思うところはありますよ。世界で1番嫌いなチームに移籍したんだから。でもトレカ破いた画像上げるとか、罵詈雑言とか、正直理解が出来ない。

勝手に期待して、勝手に裏切られた気分になって、ヒステリックに喚き散らかすの、止めてほしい。選手のキャリアは選手が決めること。サポーターの所有物じゃない。
あと氣田も加藤も言ってしまえば外から来た選手なので、そこまで騒ぐことか…?と。郷家とか小畑が引き抜かれたらそれは仕方ないと思うけど。

誹謗中傷する気持ちをダービーで特大ブーイングに変えて件の2人を迎え入れましょう。それくらいなら許してくれるから。仙台出ていったことを後悔させるくらいに強くなりたいね。

2021年、湘南戦で降格が決まった時に近くのおっさんと喋ってたんだけど、鳴りやまないブーイング見ながら「変わんねえとなあ!サポもクラブも!」と言っていたのを覚えている。元気してるかな、最近見てないけど。

クラブはいま変革期を迎えた。思うように結果が出ない時だってある。

そんなチームに対して、背中を押すことが出来るサポーターになるのか、はたまた貶すような真似をするサポーターになるのか。

前者でありたいですね!ほんと!


おわりに

まず、駄文をここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。よほどの暇人だと思われます(失礼)。まあ自分も年末で時間があったから書いてみた次第です。長々と失礼しました、書き始めたら楽しくてつい。

個人的に、いまの仙台を見れているのはすごくラッキーなことなのかなと。今までの仙台には無かった中長期的なプロジェクトだったり、育成面、補強面のところであったり。
新しい仙台の姿を見られるのはワクワクする。

繰り返しになるけど、結果がでるまで時間はかかる。
チームにも、クラブにも、サポーターにも、我慢の時間は必ずやってくる。
そんな時に、挫けずに仙台一丸で乗り越えられればいいなあなどと思っております。


アバッキオの同僚の言葉で締めとさせていただきます。
またなんか書きたいことがあったら書きます。ほな。


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