喫茶店休業日記 2024.04.23
昨日の午前中、また新たなインパクトのあるおじいちゃんが来られました。
まずいきなり、「ここのコーヒーは、本当に美味しいですから。」とおっしゃったのですが、おそらく、2回くらいしか来た記憶がなく、毎回帰りに杖を忘れそうになり、お代も頂いたのに何回も払おうとする方なので、正直あまり嬉しく受け止められませんでした。
過去にはコーヒーを一口飲むたびに「あぁ〜〜〜」と感嘆の声を上げる特徴は覚えていたのですが、これといって会話した記憶はありませんでした。
ただ、昨日は饒舌でした。
ちょっと何を言っているのかが正直よく分からなかったですが、雰囲気的に似たような不安定な仕事をしているからお互い弱者だから、なんとかやっていきましょうやみたいな話がひたすらループしました。
途中で、「3ですか?4ですか?5ですか?」というフレーズが何回か出てくるのですが、何の数字か分からず、途中から完全に右から左に聞き流していました。
「お父さんは京橋の方であれでしたやろ?」みたいな事を言われたので、何と勘違いされているかわからないけど、「あの〜、父は愛媛に居て」と言おうとした時、僕が無意識に右手を頭の後ろにやって頭を抱えるような仕草をしました。
その瞬間、「5ですか!」
いや、何の数字か分からないし、手の指で数を表したわけでもなく...。
ようやくお会計となりましたが、3000円出そうとするので、「すんません多すぎます、これで足りますんで、これお釣りです。」「え、これ私のですか?」「はいそうです。お客さんのです。お代はもう頂きました。」というやりとりを数回繰り返しました。
最後に杖を渡して、気づけば1時間以上経っていました。
なかなかの強敵です。
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