#26 多様化


最近様々な場面で多様であることが重要なテーマになってきている。そこで私も多様であるということに自分なりの見解を持っておくべきだと考え、下記文章にまとめてみることにした。以降は私の独断と偏見で書き進めていくので、軽い気持ちで見てもらえると幸いです。

まず、言葉としての多様化とは何かというところで、インターネットで調べてみると「様式・傾向が、さまざまに分かれること。」と解説されている。合っているかは分からないが、様々に“分かれる”ということから考えると、多様であると言える状態は起源や分野がある程度同質のものであるということが前提であると言える。例えば、動物の犬と数学の公式を二つ並べて、これが多様であるというには違和感があるといったところだ。

次に、多様化が進むプロセスにはどういったものがあるかを考える。前述の“分かれる”というところに着目し、分かれる原因となる下記の2点が重要であると考える。一つ目は資源の共有である。ある閉じられた空間の中で資源を共有する場合、競争が生まれる。競争が発生する空間で生きぬくためには、他者に負けない武器を保有する、人気のない資源を利用できるようにし競争を避ける、他者との共存・共生・寄生の道を探る等様々な方法がとられていき、この様々な方法を取る段階で多様になっていくと考える。

二つ目は変化へのアプローチである。同種同族であっても個体差や成長段階によって外部環境に対する応答は違ってくる。フグを例に挙げれば、フグの毒が多い部位は成長段階によって変わることが報告されている。丸のみにされる可能性の高い稚魚の時は、表皮に毒が多く含まれていて、ある程度成長してくると毒を体外に分泌するための内臓器官に移動し、出産を控えているときは卵巣に毒が移動するといった具合だ。

上記の内容から“分かれる”原因として、地面に割れ目があれば一つだった道も分かれ道になるというように、適度な制約や障害といったものが必要な要素であることが分かる。

これらを踏まえて、私の多様化に対する見解を述べると、「多様化とは制限をなくすことではなく、むしろ適度な制限によってもたらされる。」です。

多様な発想と制限のない発想とは別物であると理解し、多様な状況を作るときと制限のない状況を作る時を見極めることが多様化に対する正しい姿勢であると考えます。

もし、様々な思考や選択を作り出すのに苦労されている方がいましたら、自由にするだけではなく、ある程度制限を設けてみることが解決の糸口になるかもしれません。

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