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とある家電量販店での出来事

先日、自宅のビルトイン食洗機の調子が悪くなり、とある家電量販店に行ってきました。

実はこちらのお店で、半年ほど前に冷蔵庫を購入したのですが、その時の店員さんの対応が非常によかったため再訪した次第です。

よさそうな食洗機があったため、近くにいた店員さんに、見積もりと工事日程調整や値段交渉などを依頼しました。結論、ここで購入するのはやめました。のちほど妻と話したのですが、お互い全く同じ感情でした。

「なんか、あの店員さんから買いたくない」

その店員さんから失礼な対応されたとか、嫌なことを言われたとか、全然値引いてくれなかったとかいうことは全くありません。至って普通の対応です。けれどその普通の対応があまり印象よくないなと感じたのです。

半年前にその店舗で冷蔵庫を買った時に対応してくれた店員さんは、いわゆる「家電オタク」という方でした。こちらが1質問したら、10の返事がくるような方で、家電が好きで好きでたまらず、その知識が溢れていました。その方からは、家電を売りたいという気持ちよりも、家電の良さを分かってもらいたいという熱い情熱をひしひしと感じました。もっと安く買える店舗もあったのですが、結果僕たちは、その方から冷蔵庫を購入することを決めたのでした。

今の時代、何を買うかということも大事なのですが、誰から買うか、誰から買いたいかということのほうが、非常に大きくなっていると思います。同じお金を出すなら、あの人から買いたい、あの人に使いたいと。つまりファンがどれだけいるかどうか、ということです。

冷蔵庫を買うなら、冷蔵庫が大好きで、冷蔵庫の知識が誰よりも豊富で、冷蔵庫愛に溢れた店員さんから買いたい、と。単に価格の安さではなくなっています。

自分のビジネスに当てはめてみて、ファンがどれだけいるか、ファンを作るにはどうしたらいいか、を自問自答する週末の午後でした。

では、また。


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