#10 移住先を決めるまで⑥

前回、物件情報の収集から現地を見て物件を決めるまでについて書かせてもらいました。

今回は最終的に決断する時を振り返ってみようと思っています。

が、その前にふと読み返してみて気づいたことを先に。

・この判断の順番ってイレギュラーかも

これまで移住を思いつき、移住先の候補選びやそこからの絞り込み、そして物件選び（土地購入）と書いてきましたが先人である移住の先輩たちの多くは、少し違う順番を辿っているのを思い出しました。

絞り込んだエリアでまずは「賃貸暮らし」からスタート！という方々が多かったです。その理由なども書かれていることが多く、大体が

・移住が失敗だったとしても元の場所に戻りやすいように
・土地を買おうにも地理感がない

だったような気がします。
非常に納得性の高い理由ではあるな、と思ってはおりますが我が家は「引越し」という環境変化、特にエリアが変わる移動（東京→どこか→東京）は子ども達に与える諸々の影響が大きいと考え、基本的には東京に戻る選択肢は頭から考えないという発想でした。
　＊もちろん、何かあれば最悪戻る選択肢はゼロではないです

そう考えた時に、なるべく早く居を構えたい、という想いもありここに住み続けたい！と思えるような場所が見つからなければ逆に理想とする移住先が見つけられなかったということで移住そのものを諦めようという結論に至り、色々なタイミングを考慮して年度内に移住先を見つけられない場合は移住見送りを前提として土地を探すことにしました。

・土地を決めるにあたって

時間が限られている中ではあるものの、人生に多大な影響を与える大きな選択を簡単にすることは出来ず、色々と考えて物件を見て回りました。

庭付きの一軒家というところから土地の大きさなどを考え、子ども達の学校環境や近くにお友達となるような世帯があるのかどうか、過去に移住者が移り住んできたことがあるか、生活利便施設が近くにあるか、家を構える際の
雰囲気・特徴（山がいいのか、森がいいのか、住宅街かetc）などを色々と考えながら候補物件を事前にリサーチしていました。

ただ、WEB上や紙上で得ている情報と実際に現場を見て感じられる情報は圧倒的に違く、言葉では言えないですが感覚的に候補から脱落するような物件は普通にあります。ですので、現地を実際に見るということは絶対に必要かと思います。

また、希望する条件が不動産屋と私たちで違いようのない条件は良いですが（Ex:予算、面積など）、少し感覚的なものの場合はしっかりと両者のイメージに差がないかの擦り合せは必要になってきます。私たちも最後の最後に
伝わり切っていない違和感を改めて不動産屋に伝えた結果、購入を決断する物件にたどり着きました。

・やっぱり縁

1回目に見に行った際に気になる物件が2件あり、その場では結論が出ずに東京へ持ち帰りました。その後、妻とも話し合い気になっている点などを不動産屋にメールで問合せもしていて翌月に改めて行く際に再度見れないか、という要望を出したところ、返ってきた答えは「既にお申込が入ってしまいました」の一言でした…

まさか、そんなペースで決まることがあるとは思ってもいなく（このタイミングでは見学から1週間強）、気になっていただけに落胆も大きかったのを覚えています。

残る1件については、もちろん気になっていたものの、踏み切れない何かがあり、正に感覚的な部分で不動産屋とズレている部分が影響していたように思います。

翌月にも物件を見に行った際に、上記の物件も改めて見学し気になっていたモヤモヤを妻と一緒に言語化すべく、色々と会話したのを覚えています。その後、不動産屋に伺った際に新たな物件候補の提案をもらっていたものの、この微妙な物件をベースとした提案が多かったために、妻と一緒に言語化した気になっているポイントをお伝えし、少し違った点で物件を再度リストアップしてもらうようお願いしました。

そうこうして最後に出てきた物件が最終的に購入することになった物件です。話を聞くとまだ不動産屋に紹介が来たばかりで世には出回っていない所謂未公開物件で、早速見に行ったところ、私も妻も見てすぐに気に入り、前月に気になった物件が早々に申込が入ったこともあったので、後悔したくないのと決めても良い！という気持ちからホテルに戻ってすぐに不動産屋に電話をして翌日申込をしました。

結果論ですが、タイミングも含め、ご縁があったと思ってますし、後日談で同じ不動産屋の別の担当が私たちとほぼ同じタイミングでこの物件を紹介していて、申込を終えた翌日に電話で問い合わせがあったと耳にして、即決断しておいて良かったな、と思いました。