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バンジージャンプと道中の奇妙な体験記

この記事は、「ぽこピーアドベントカレンダー」に参加しています🌟


1. はじめに

みなさんこんにちは!
ぽこピーアドベントカレンダー2023 Vol.3の17日目を担当するたるししと申します!初参加です!

以前からこの企画は知っていて、楽しみにしていましたが、募集されているのを見て、突発的に参加しようと決めました。そのため、バンジージャンプをしに行った時はアドベントカレンダーに書くことを想定しておらず、やや素材が不足していますが、雰囲気だけでも楽しんでいただけたら幸いです。


2. きっかけ

きっかけとなったのはもちろんこの動画です。

ぽこピーの動画をいつも見ていて、⚪︎⚪︎1グランプリなど日常の中で挑戦できるものがあり、毎日を楽しくするのは考え方次第なんだな、自分も何かやってみたいなと感じていました。

この動画を視聴して、地元熊本にバンジージャンプできる場所があったことを知った時、これはやるしかない!!と意気込んだものの、去年はタイミングを逃し、行けずじまいでした…

今年こそ行こうと、友達を誘ってみるも、「バンジージャンプなんてタダでもしようか迷うのに、1万円以上払ってまで行きたくない」と言われ、それはその通りだと納得しつつ結局一人で行くことになりました(そのため道中の写真は撮れていません…泣)

3. 奇妙な道中

一人参戦なので、気楽に行こう!と高速道路を使わずに行くことにしました。初めて行く場所なのでGoogle Map先生に頼りきりです。

いざ、出発して下道の道順を示してもらうも、面倒見がいいGoogle Map先生は気遣って高速道路を使うよう、提案してきます。

巧妙に下道を示しつつ、いつの間にか高速を使わせようとするGoogle Mapと格闘しながら、進んでいると集合時間までに余裕がなくなってきました。しかも下道で示した道とも、高速への道とも違う、中途半端な道です。

⚠️ こういう時は取っ組み合いをせずに素直にオプションから高速道路を使わないにチェックマークをつけましょう!

誰かの役に立てばいいなと思いつつ…


度重なる押し問答の結果、やっとGoogle Mapくんも高速道路を諦めてくれました。よしよし…と思いつつ、時間が危うくなってきた当時の私は何の疑いもなく車を走らせます。


……



次第に道が狭くなっていき、前方には山。
いつの間にか、すれ違う車も無くなりました。

田舎の山道ならこんなものだろうとたかを括っていましたが、さらに道は細く、曲がりくねっていきます。





おいおい、本当にこの道で大丈夫なのかよ…と思いつつ、引き返す時間はありません。コンクリートだった道は、もはや赤い土に変わっていました。




スマートフォンは圏外。打ち上げられたGPS衛星のおかげで、間違いなく示した道を進んでいることはわかります。
しかし、嫌な予感がしてきました。




いかにも山を崩したんですねというような道。
左側は山肌。右側は崖。車一台しか通れない道幅。
おそらくトラックは通れないでしょう。
ガードレールなんてあるはずもありません。


ここで対向車と出くわしたら、何メートル道を踏み外さないようにバックしなくちゃいけないんだ?

もはや車が来ないことを願うことしかできませんでした。





時間と道、双方からプレッシャーを感じつつ、木に囲まれた道から、唐突に目の前に現れるヘアピンカーブ!



怖い。怖すぎる。バンジージャンプする前からとんでもないアトラクションに乗った気分。しかも命綱はありません。ミスったら終わり。バンジージャンプの方がましです。




とんでもない状況の中、安心できるただ一つの要素は、赤土に確かに車輪の跡があったことです。

誰かは通ったことがある。
きっと道は続いていると、変な心配までし始めました。


……





すると、願いが通じたのか、ようやく道幅が広くなってきました。


よかった!窮地は乗り越えた!

そう思っていると目の前に現れたのは、







まさに昭和の風景だった。
土壁の平屋。大きな小屋。
石を積み上げただけの塀。
縁側で談笑する農作業着を着たご老人。

そこで唯一、離合できるところで軽トラックとすれ違った。
麦わら帽とタオルが似合う、日に焼かれた健康的なご夫婦が乗っていた。






僕はタイムスリップしたのかと思った。


偏見かもしれないが、おそらくここにAmazonは届かないだろうと思った。
郵便と牛乳の配達が最近来るようになった。
そんなはずはないのにそう思える雰囲気だった。


みんな満ち足りた笑顔をしていた。


同じ現代を生きているとは思えない。


幻想的な紙芝居の中に迷い込んだようだった。








……

そこからしばらくすると、音を感じるようになりました。

そこで初めて、今まで音のない森の中を走っていたことに気づき、夢から覚めたように現代の匂いがし始めました。

細い道からいつの間にか大通りに出る道につながり、最初に予定していた下道のルートに戻ることができました。
まさに生き返ったような感覚でした。



そこから、今度は舗装された正規ルートの山道を何度も抜け、そこでも面白いなと思うことがありましたが、長くなるので今回は割愛します。


4. ついにバンジージャンプ

そんなこんなで、集合時間ギリギリに間に合い、すでにアトラクションを終えた気分でしたが、本題のバンジージャンプです。

予約していた旨を伝えて、説明と体重を測ったり、同意書にサインしたりしました。手の甲には容赦なく油性ペンで体重の数字を書かれます。
飛ぶ順番に関係があるようです。

料金は15000円。GoProのデータを持ち帰ることができます。
ベルトをつけた状態でジャンプするところの近くまで車を運転しました。

参加同意書。スタッフさんに確認して撮らせていただきました。
ボクシングのくだりが英語から直訳されたユーモアのようで味がありますね。


そして、ジャンプ台がある橋へ。

それどころではありませんが、とてもいい景色でした


下を流れる川辺川は、水質がとても綺麗な川として知られています。


向こうに消える橋が大体同じ高さです。
高いのと遠いのとで意味がわかりません。

下を見ると、まあ高いです。(当たり前)
今回飛ぶ五木バンジーは高さ66メートル。

自分の他に6人ほど同じ時間帯に飛ぶようでした。
僕はぽこピーの動画を見て飛ぶと決めてるけど、この人たちはなんで飛ぼうと思ったんだろうと思いつつ、順番を待ちます。

佐賀から来たという方と仲良くなり、ジャンプするときに動画を撮ってくれることになりました。
どんなふうに飛んだか確認したかったので助かりました。
一人旅だと、こういう現地での交流を持ちやすくていいですよね。

前の人の番になり、自分はジャンプするときの注意や紐の説明を受け、ハーネスをつけて、両足が開かないようにギュッと締めて固定されます。
決心はしているものの、急にこれから飛ぶんだという実感が襲ってきました。ちなみに高所は得意ではありません。


自分の番が来て、ジャンプするところに立ってみると、風がまあまああります。飛ぶために靴を台から半分出してくださいと言われ、両足が固定されているので、足に錠をされた囚人のように少しずつ前に出ます。
このときが一番緊張しました。

あっ、死ぬんだ…と直感的に感じます。


そして、飛ぶ時。

5 4 3 2 1 バンジー!!

抗っても仕方がないと思い、清水の舞台から飛び降りる覚悟(直喩)で飛びました。

飛んですぐの、身に覚えのあるふわっとした感覚と、感じたことのない強烈な重力。
うわあぁぁ…と声にならない声が出て、思わず目を閉じてしまいました。

反射的に目を閉じてしまったものの、もったいないと思い目を開けましたが、このあとはありえないほど落ちるので逆にバンジージャンプをしていることを思い出せて怖くありませんでした。バウンドするときは楽しいです。

GoProの映像もありますが、成人男性がアップで写っているので、代わりに撮っていただいた動画を載せます。
こちらも成人男性が写っているので見たくない方は注意してください。

終わった後はやり切った…と思いつつ、動画を撮ってくれた方と感想を話したりして、再び受付の場所まで帰ります。ここで飛びましたという証明書とGoProのデータをもらえます。ただし、GoProのデータは破損していることもあり、必ず渡せるわけではないようです(最初に説明を受けます)。


もらうものをもらった後は各自で解散する中、仲良くなった方が言い出しました。

「俺、もう一回飛ぼうかな!!」

えっ?

その方はすぐに受付でお金を払ってしまい、どうやら本気でもう一回飛ぶようです。

そこで、ふと飛んだときのことを思い出しました。

人生で一回しかないであろうバンジージャンプで目を瞑ってしまった。

果たしてこのまま帰って後悔しないか..?






ということで僕も2回目飛ぶことにしました。
同日2回目は8000円。別日だと10000円です。

(わざわざ設定してあるということは一定数いるんでしょうね…)

2回目飛ぶことをその方に伝え、二人でハイタッチをしたりして、
もう手慣れたもんでバンジー台のところまで行きます。
妙に吹っ切れた気持ちで、気分はスーパーハイです。



2回目を飛ぼうとすると、
スタッフさんが「2回目なんで後ろから飛んでみますか?」と一言。
えっ そんなことできるの?と思いつつ、せっかくだからやってみることにしました。

2回目でも、両足が縛られた状態で台から靴を半分外に出すときはめちゃくちゃ怖いです。だって下ないですからね。

1回目と同様、両手を水平に上げて飛びます。
なんかタイタニックみたいだなと思いつつ、合図に合わせて飛びました。


5 4 3 2 1 バンジー!!

前回のことがあったので絶対に目を閉じないでおこうと思っていましたが、視界からは空が遠くなっていくだけで地面が迫ってくることはないのでそんなに怖くありませんでした。むしろ楽しかったです。

というわけで2回目も同じ方に動画をお願いしました。
気を遣って今度は遠くから撮っていただきました。
高低差が伝わりやすいかなと思います。


大いに満足してバンジージャンプを終えました。
帰る前に受付に置いてあった、お古のバンジーの紐を切ったと思われるゴムの塊があったので1ついただきました。
肩を叩くのにちょうどいい重さで、飛んだいい記念になりました。

5. 飛び終わって

ちょうどお昼時で、お腹が空いていたので、近くにあったお店でうどんを食べました。出汁が美味しくてまた食べたいです。

飛んだ後だからか、格別な味がしました

美味しい肉うどんを食べていると大雨が降ってきて、雷もゴロゴロ言い始めました。山の中なので急に天気が変わるんですね。


食堂に併設された売店を見ていると、手の甲に書かれた数字を見た店員さんが話しかけてきてくれました。

「バンジージャンプ飛んだの?すごいね!バンジージャンプ飛ベたら、あとの人生、並大抵のことはへっちゃららしいよ!」
それは言い過ぎではと思いつつ、ありがたい言葉を胸に刻みました。




そんなこんなで食べ終わってしばらく待っても雨は降り止みません。

行きがけに車の中から見えた清流で涼もうと思っていましたが、雨がやまないので断念。今度はたくさん車が通っている道をナビゲートしてくれてあっけなく帰りました。ほんとは少し期待してたのに。




6. 最後に

(主に自分の準備不足で)こんなに波瀾万丈な思い出も、ぽこピーの動画を見ていなければできなかったと思うと、お二人には感謝しきれません。

今回アドベントカレンダーに参加することを決めて、ぜひこの道中の景色をみんなに共有したいと思い、Google Mapのストリートビューで紹介しようと探してみると、ストリートビューがありませんでした。

確かに、あんな狭い道をストリートビューを撮る車が通るわけないよなと思いつつ、どうしてあんな山奥の圏外の1本道がナビゲートされたんだと思うと、なんだか狐につままれた気分というか、いつの間にかトンネルを通ってとなりのトトロの世界に迷い込んだような不思議な体験でした。

実は、熊本は少し山の方に行くと、まるで時代が取り残されたような風景が結構あります。田舎はどこもそうかもしれませんが。
当てもなくサイクリングしても楽しいですよ(謎の宣伝)。
ぜひいらしてください。

ちなみに、「バンジージャンプをしたら並大抵のことはへっちゃらになる」
という言葉はすぐ効力を発揮しました。

サウナに入った後に、汗を流すために冷水をかぶるときです。
体に冷水をかけるとき、バンジージャンプを飛んだ瞬間のことを思い出して自分自身を鼓舞しています。売店のスタッフさんありがとう。


改めて、今回はこのような機会を与えてくださり、ありがとうございます。
普段文章を書かないので、伝わりづらい文章になっていたらすみません。
長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでいただいてありがとうございますm(__)m

ぽこピーの動画には不思議な力があり、見ている人を活動的にしてくれる気がしています。
自分もぽこピーの二人に与えられてばっかりではなく、何か返していけたらいいなと思っているのでまた来年も何かしたいです!

アドベントカレンダーはまだ続きますので、みんなで楽しみましょう!!

ありがとうございました!!!



7. おまけ

ストリートビューを見ていて、風景が近いなと思った写真です。
想像の補完になるかなと思って載せました。

里を抜けて大通りに向かう道中に似ています
実際に近くの山の写真なので雰囲気は近いです

結構探しましたが、山里の雰囲気に似ているストリートビューはありませんでした…


蛇足

来年もアドベントカレンダーを書くなら、ぽこピーと里の民にも健康になってほしいので、健康に関する習慣のレポか、ピーナッツくんの影響で3DCGに興味があるので、作ってみたいなと思っています!

具体的には、刀ピークリスマス2022を聴きまくって頭の中に狂気のMVが浮かび上がっているのでそれをいつか形にできたらなと思っています。
まずはゲーミングPCを買うところからですが…

今年の刀ピークリスマスも楽しみですね!(現時点では未発表)


みなさんも健康第一に元気にお過ごしください!


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