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【ラッシュデュエル】最新型植物デッキ解説【ガーランド不採用】

 初めまして。タロウ@と申します。


 今回、私が大会で使用している植物デッキについて紹介します。


 植物デッキは、7月1日から配布が開始されたバトルパックvol.2に封入されている、花牙鬼のユリを採用することで、従来の植物デッキとは全く違うデッキに生まれ変わりました。


 現在、環境はtier1に竜魔、tier2にマキシマム系統、アグロ一気貫通、無限ヤメルーラ(母数小)、tier3以下に様々なデッキがポツポツと存在する状況です。

 大会優勝デッキについては、Twitterで調べればリストが数多くでてきますし、YouTuberの方が環境を取り上げたりもしているようです。参考にしてみてください。

(Twitterの「ラッシュデュエルレシピRT」というアカウントが大会で優勝したリストをまとめています。私は普段こちらのまとめを参考にしています。気になる方は、一度ご覧になってください。)


 植物デッキの強みは①相手のデッキに合わせた柔軟なプレイングが可能なこと(プレイングの奥深さ)②(マキシマム系統以外の)どんなデッキとも五分以上で戦えること③デッキ構築の費用が安いこと(1000円以上のカードが存在しない)の3つです。


 ラッシュデュエル初心者にも上級者にもおすすめのデッキとなっています。

(特に植物デッキは全く注目されておらず、使用している人は極めて少数であるため、最新型の植物デッキがどのような動きをするか、どのように対処すればいいか分からない人がほとんどで、そういう意味でも有利といえます。



今回の記事は、全3部構成となります。



1.植物デッキのリスト

2.各カード解説

3.植物デッキのプレイング


1.植物デッキのリスト

 こちらが植物デッキのリストです。


当日の戦績も載せておきます。



2.各カード解説


採用カード枚数と採用理由


①モンスター(計28枚)

ビーンソルジャー、花牙鬼のリンドウ、花牙狼のクロバナ、各3枚

 このデッキは、ガトリングやユリの性質上、通常モンスターを多く採用する必要がある。植物族モンスターの中で上から順にスタッツが優秀なこれらのカードは3投必須。

(ビーンソルジャーを3枚揃えられない人は草で妥協しましょう)


きのこマン、焼きビーンソルジャー 各2枚

 焼きビーンソルジャーは攻撃力1500と植物族通常モンスターの中で1番だが、防御力が0なのが気になる。デッキの性質上、積極的に攻撃しにいく場面はそこまで多くないこと、環境の大半を占める竜魔には貫通付与のカードが多く採用されているため、少しでも防御力が高いカードを採用したいという理由から2投にとどまっている。きのこマンとの配分は個人の好みで。


花牙鬼のユリ 3枚

 このデッキのキーカード① 手打ちや後述の罠による蘇生などで1試合で平均4~5回は使い回せる。自分の墓地の植物カウントを増やすと同時に、相手のデッキのキーカードを落としにいける。相手の一気貫通や10sionMAXを落とせたときは必ず対戦相手の顔をじっと見つめよう。LOプランの主軸となるカードで3投必須。

 個人的にはこのカードは採用するなら最大枚数、あるいは採用しないかのどちらかだと思っている。植物デッキは通常モンスターを参照する効果が多く(ガトリングやゲッカ等)、効果モンスターである上にスタッツも最低クラスのこのカードは、ノイズになることがある。


花牙美人のゲッカ 3枚

 植物デッキを使用する上でプレイングスキルが強く反映されるカードの1つ。手札を減らし、次ターンに最大枚数ドローするために壁やリリース素材として召喚するのか、それとも、あえて召喚せずに手札にキープしておくのか等、プレイングスキルが出るカード。このカード1枚で実質リリース素材2体分として機能したり、ガトリングの効果コストのために通常モンスターを回収したり、様々な場面で器用なカード。3投必須。


花牙美人のミモザ 3枚

 ガトリングと合わせることでどんなモンスターでも突破可能。ライフ回復効果も持久戦を基本とする植物デッキにとってはかなりありがたい。ガトリングと合わせて3投必須。

 ちなみに、ミモザで相手の裏守備モンスターを攻撃するときは、相手のデッキからどんなモンスターが入っているかを想像し、パワーラインを意識しよう。低級モンスターは守備力800~1300帯が多く、無駄な攻撃となる可能性がある。不安なら攻撃せずにターンを終了してもいいだろう。


花牙シノビガトリング 3枚

 このデッキのキーカード② どんなモンスターでも表側攻撃表示であれば2体まで問答無用で破壊するぶっ壊れカード。しかもバーンダメージのおまけつき。これがレアで安く手に入るなんて信じられない。3投必須。

(大会では20分で決着がつかないときはライフ差勝負で勝敗を決めるため、ガトリングやミモザで遅延するだけで勝てる。無限ヤメルーラとの差別点の1つがライフ差による勝ちを積極的に狙えることだったりする。)


(それを大会でしてしまうと確実に嫌われるため、くれぐれも気を付けましょう。私は残り時間が3分をきって決着がつきそうにないと思ったら降参するようにしています。)


魔将ヤメルーラ 3投

 ラッシュデュエル界のキングオブパワーカード。アドバンス召喚を防ぐため、このカード1枚を出すだけで相手に何もさせずにターンを終了させることが度々ある。どんなデッキにも出張するこのカードだが、植物デッキでもお世話になります。3投必須。


②魔法カード(計3枚)

襲い来る自然 2枚

 手札コスト無しで相手の魔法・罠を1枚破壊できる便利カード。他のデッキと違い、植物デッキは相手を攻撃せずとも勝利できるため、2枚で十分と感じる。私はこの枠を1枚通常植物モンスターに割いているが、強力なカードであり、3枚採用しても当然いいだろう。

 このカードを使用するために、場に表側攻撃表示の低級モンスターを残したままターンを終了してしまい、その後の相手のターンで、ドラギアスなどの高攻撃力モンスターに攻撃されて負けに繋がるという場合もあるため、無理に使用しようとせずに、余裕があるときに使用する、くらいの心持ちでいる方がよい。


手札抹殺(LEGEND) 1枚

 墓地の植物カウントを貯めたり、引きたいカードを引きにいったり、LO狙いで相手の手札がたまったタイミングで使用したり、序盤・中盤・終盤、いつでも使えるカード。植物デッキのためにあるようなカードと勝手に考えている。後述しているが、マキシマム系統にワンチャン作りたければ死者への手向けに変更してもいいだろう。


③罠カード(計9枚)

花牙踏み 3枚

 このデッキのキーカード③ このカード1枚でターンが返ってくる最強カード。使用条件として植物族モンスターを2枚デッキに戻す必要があり、墓地の管理を意識する必要がある。墓地に落ちたユリやガトリングを戻し、次ターンの後続を引きやすくするのか、通常モンスターを多く戻すことでガトリングの種となる通常モンスターを引きやすくするのかなど、場面に応じて考えてプレイしよう。このデッキにおいては、ユリをリリースせずにあえて場に残して相手の攻撃を誘い、その攻撃にこのカードを合わせるというプレイはほぼ毎試合使っている。3投必須。


花牙舞戻り 3枚

 このデッキのキーカード④ 墓地の好きな植物族モンスターを蘇生させることができる最強カード。ユリを蘇生させれば毎ターン相手のデッキを削れ、ガトリングを蘇生させれば相手の盤面を継続的に除去できたり等、様々な戦略を柔軟にとれる。相手の「直接攻撃」に対して使えること、墓地の植物族モンスターを3枚戻すことが条件であるため、無計画に使用すると墓地の植物族モンスターが不足しかねないことには注意したい。3投必須。


楽鬼の独演

 レベル8以下のモンスターの攻撃を止められる万能カード。自分の盤面が1体のときでないと使用できないため、その点だけ注意。ちなみにこのカードを初めとして、マキシマムモンスターにはことごとく無力で、相手がマキシマムモンスターを揃えたら即投了というのが、このデッキあるある。ここは調整枠だが、個人的に最低2枚は必要だと考える。



採用候補カード

昴光の裁き

 自分の墓地の2枚目以降のユリや相手のマキシマムカードなどのキーカードを戻すことができる。刺さるデッキには刺さるのかもしれないが、優先度は低いと判断した。


死者への手向け

 マキシマムにワンチャン作れる偉大なカード。私は前述の通り、デッキの潤滑油にも相手のLO加速もこなせる手札抹殺を採用しているが、環境の一角をマキシマム系統が占めているのは確かなので、今後マキシマム系統の母数が増えればこちらの採用は十分にあり得る。


落とし穴

 相手の大型モンスターに合わせてあげることで、1対3交換で相対的なアドをとれたり、相手のテンポロスを起こすことができる。個人的には優先度は低い。


硫酸のたまった落とし穴

 相手のデッキの初動となる効果モンスターの召喚に合わせることで、相手の大型モンスターの展開を阻止する。4枚目以降のヤメルーラとして機能するが、罠カードの枠都合上不採用となった。



3.植物デッキのプレイング

 

 ここでは、私が植物デッキを使用する際に使用頻度が高いと感じるテクニックをいくつか記載する。

 そんなの当たり前だろ!と思われた先輩デュエリストは、温かく見守ってほしい。


1.場の展開を2体に留めて、相手の直接攻撃を誘う

 多くのデッキでは、相手の攻撃をしのごうと考えているときは盤面の最大枚数である3体を裏守備表示で召喚してターンを終了するが、このデッキにおいては花牙舞戻りを能動的に使用するため、あえて召喚数を2体に抑える場合がある。


2.ユリのプレイ回数

 ユリは「一気貫通」「10ssionMAX」といった相手のデッキのキーカードを墓地に落とす役割もあるが、相手のLOターンを早めるという役割ももつ。ユリの効果を使用した後、リリースできなければターン終了後も攻撃力500の低スタッツモンスターが場に残ることとなり、ドラギアスなどの高スタッツモンスターの餌食になってしまう。相手のデッキ残り枚数は常に意識し、例えば4枚削れば相手のLOターンが1ターン早くなるとして、以降は裏守備表示で出すなど基本的ではあるが、考えて使用しよう。

 また、ユリの効果は「お互いのデッキの上を1枚ずつ墓地に置く」ため、相手が攻撃してこなければこちらも罠カードで山札回復ができず、逆に相手に利用されてしまうこともある。


3.ゲッカの使用タイミング

 基本的にラッシュデュエルの大会では、手札をとにかく最大枚数使いきることを意識している人が多いように感じる。1.とも関連するが、あえて手札にキープして、次ターンのガトリング召喚→効果使用という動きを確実にするというプレイが度々ある。


4. 3種類の罠カードの使い分け

 このデッキには、それぞれ発動条件の異なる3種類の罠カードが採用されている。①「表側表示の植物族モンスターが攻撃を受けるとき」に発動できる「花牙踏み」「相手モンスターからの直接攻撃宣言時」に発動できる「花牙舞戻り」「自分フィールド上にモンスターが1体しかいないとき」に発動できる「楽姫の独演」だ。

 相手の場のドラギアスに攻撃されていると仮定する。

 この時、①とにかくこのターンをしのぎたい、返しのターンでミモザによるライフ回復、あるいはミモザをもっているためガトリングで破壊できる可能性が高い、という場合は「花牙踏み」を、②墓地のユリやガトリングを蘇生し、次のターンの動きを確保したい、という場合は「花牙舞戻り」を、③ドラギアスの最初の一回の攻撃のみ止めて、他の罠カードは次ターン以降の受けに回したい、という場合は「楽姫の独演」を使う、といった使い分けが考えられる。
 
 このように、選択肢がある場合は、その場その場で最適なプレイングをできるとよいだろう。


終わりに

 今回は新型植物デッキを使い、2回の大会で準優勝できたので、一区切りとして自分が植物デッキを使う中で得た暗黙知をできるだけ多く文章化してみました。

 冒頭にも述べた通り、非常に奥深いデッキなので、是非使用してみてください。


 また、今回の記事を執筆するに当たって、普段、仙台で楽しくラッシュデュエルをプレイしてくださる皆さん、また、アドバイスをくれたと共に、私にラッシュデュエルの楽しさを教えてくれたシュンペーター君には最大の感謝を伝えたいと思います。

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