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#23 第2回関西社会授業実践研究会に参加して

第1回に引き続き、第2回も参加させていただきました!
提案模擬授業をしてくださった、仙田先生、ありがとうございました。直接お話しできれば良かったのですが、風呂上がり+パジャマ+洗濯もの取り入れ作業をしていたため、耳で聴かせていただきました。
簡単に、仙田先生の実践をまとめていきたいと思います。
「かんずり」を使った授業実践です。対象は中学2年生。

社会的な見方・考え方が満載!!


引用:https://oyado-furuya.jp/tourism/kanzuri/

仙田先生がご提示された資料。当然このまま見せません。「かんずり」だとわかる部分は隠して見せます。
「何を雪の上に置いているでしょうか」

この発問から入ります。
社会科は資料が命。私も、授業の最初は必ず資料を提示します。興味を引きつけるためです。

そこから子どもたちの思考がどんどん広がっていきます。
さすが中学生と思われる展開。とてもスピーディーで小学生には困難でしょう。


「いつからしているのか」→時間・歴史的な見方
「どんな場所で行われているのか」→位置・空間的な見方
「なぜ雪の上に置くのか」→相互関係的な見方

それぞれの発問を調べていくと、戦国時代の上杉謙信が出てきたり、昔は家庭で一般的に作られていたけど、食べられなくなって会社が始めたみたいな話が出てきたり、調べてみると、いろいろなことが出てきます。

「かんずり」を通して、社会的な見方・考え方を働かせ、社会の仕組みを理解することができます。

概念を形成する発問

仙田先生の発問で、もう一つ興味深かったのが、
「他に雪の上にのせて冷やす(雪ざらし)ものって何があると思う?」

この発問。実は社会科にとってとても大切だと思います。
宗實先生もおっしゃられていましたが、「雪ざらし」という抽象的な事象を捉えることのできる発問です。

つまり、「かんずり」を具体的な1つの知識として終わらせるのではなく、他の知識と繋げて、概念的な知識を獲得させるのです。

他にもキャベツなどの野菜や魚などがあります。地域によっていろいろなものを雪の上に乗せます。

「なぜか?」


社会科は「なぜ?」と問う教科です。

この発問を自分も真似ていきたいと思いました!!

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