#64 東・北小社合同夏季研修会に参加して
PBL的単元構成の授業デザイン
兵庫教育大学の吉水先生からのお話。「PBL的」というプロジェクトベースの単元を社会科で提案されていた。
授業観の転換が叫ばれる中、子どもを「無知な受容者」だけでなく、「知識の運営者」として捉え、授業を転換する1つの方法がPBL的単元構成となります。
つまり、子どもに対して教えないといけないと一方的に思うのではなく、子どもは学んだことをいかしてできるようになる存在であるというふうに捉えることが大切だということである。
デザイン思考
このPBL的単元の根幹にあるのが、アメリカのデザイン思考である。
デザイン思考は、以下の図のような流れで行われる。
総合的な学習の時間にも取り入れられている。
最初に、共感で子どもたちが切実感をもつ。自分ごととして「どうしたらよいのかな!?」と解決するアイデアを考える。(共感ー問題定義)
その後、アイデアに科学的根拠をもたせるための問いを立てて追究し、プロトタイプ(2つ目のアイデア)を考える。(考えるープロトタイプ)
最後に、自分たちの考えたアイデアが有効だったのかを検討する。(評価する)
といった流れである。
これまでとこれからの社会科
吉水先生は、今までの社会科とこれからの社会科を以下の表にまとめられている。
これまでは、「なぜ?」と追究することで概念を形成し、それらを生かして合理的に意思決定する社会科が主流であった。
これからは、「どうすべき?」と最初に問い、解決策を提案しながら、「なぜ?」による概念形成を行い、再び解決策を作成していく流れとなる。
吉水先生はPBL的単元デザインの論文なども出されているので、読んでみたいと思った。一度どこかの単元で実践してみたい!
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