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#48 多面的に物事を捉える社会科の授業

不定期で行われる早朝社会科倶楽部。
小学校から高等学校までの実践発表があり、とても面白い!!
一昨日は、中学校の実践発表。とても興味深く聞かせてもらった。簡単にまとめていきたい。

単元の構成

単元の構成は以下の通りで、中学校レベルだからか、自分たちで学習課題に対する問いを生み出し、調べていく時間がある。

①とらえる 学習課題の設定
②追究する 学習課題に対する問いを立て、調べ学習を行う
③深める  各自が調べたことをもとに、議論する
④生かす  新しい学習課題に対して、自分の考えをもち、共有する

小学校の場合、①学習課題を設定した後、教師と一緒に資料を見ながら調べていくことが多いが、中学校の場合、個人の調べ学習がメインとなってくるのかもしれない。

追究する個別学習と議論する協働学習

学び方を選択させる時代が到来している中、②の追究では、中学生が自分たちで調べ方を考えて実践していた。
一人で調べる、協力して調べる、インターネットで調べる、本で調べるなどなど。
選択して追究していく。

その後、調べ学習を経て、議論に移る。
トレードオフの関係を視点に、開発・自然保護の両輪について議論する。


トレードオフの議論

何度か実践したことがあるが、トレードオフの関係について議論することで、大切なのは、さまざまな立場や面から多角的・多面的にとらえること。

誰にとって、どの面から見たらどうなのか。
例えば、現地の人々からすれば、開発による経済効果に期待しているかもしれない。しかし、そこに暮らす先住民族からしたら、開発により住まいを奪われることになりはしない。
経済面から見たら、開発による経済効果は大切だが、環境面から見たら、自然破壊による代償が大きいのではないか。

などなど、中学校レベルになると、多角的・多面的な視点が重要視されるため、トレードオフの議論はとても大切だと感じた。


真似してみたいと思ったことは、
・問いを立てて自分で追究すること
・トレードオフの議論をして、多角的(小学校レベル)に物事を捉える


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