二次創作の無断転載を訴えた

※内容はフェイクを加えています。

無断転載発見~弁護士に相談

1月
 SNSに投稿していた二次創作のイラスト数十点が個人運営サイトに無断転載されているのを発見。
 まず自分で「イラストの作者である、無断転載を即刻やめるように」とメールで通告をするも無視されたため、弁護士への相談を決めた。

2月
 無断転載などのトラブルに強いと評判の弁護士を探して相談した。とにかくイラストを消してもらえればよかったため「弁護士名義で転載者への警告」を依頼しようとしていたが、思いの外費用がかかる(約15万)ようだったのでどうせならと発信者情報開示請求へ踏み切った。

発信者情報開示請求

3月~4月
 
まずは契約書面が届き、署名。そして着手金を支払う。相場は分からないが今回は40万円ほどだった。金額が厳しい人も訴訟に関し色々な制度があるようなので困ったら調べてみてほしい。
 開示請求申立てのため、イラストの非統合レイヤーが確認できるスクショやおおまかな制作時間、SNSにログインしている画像などの情報を提出した。このとき私のSNSアカウントは完全に削除済みであったが、公式から取得可能なログデータを所持していたためそれを代わりに提出した(限界オタクアカウントの中身を見られたくない場合はアカウント等を消す前に相談することを推奨する)。

5月
 
申立書が完成し裁判所へ発送される。問題がなければ2~3週間程度で受理され、相手へ通知が行く。

示談交渉

6月
 
示談交渉へ移行。損害賠償請求書の作成にはここから1ヶ月ほどかかった。その間に発信者特定の成功報酬約10万円の支払いを済ませた。

7~8月
 
示談金額が約120万円に確定。相手へ書面が送付されてから約1ヶ月後に示談書が締結された。締結からほどなくして相手方から弁護士に解決金が振り込まれ、そこから報酬金と実費を引いた金額約100万円が私の手元に来た。

最後に

 今回弁護士へ相談する前にまず類似の体験談がないかを探したが、二次創作物のケースはなかなか見つからなかったため同じような被害に遭った方の参考になればと当記事を作成した。
 特定を避けるため冒頭に記載したようにいろいろとフェイクを加えているが、おおまかな流れやだいたいの金額の目安にはなると思う。この記事が少しでも同様の事例で悩んでいる方の役に立つことを願う。

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