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tarotjournal12 大谷翔平と水原一平 <光と影>

本日、違法カジノへの送金疑惑について、大谷翔平本人が記者会見を行いました。この記事はその話を信用する前提で書きますね。


わたしの中で大谷翔平は現代に蘇った”プロメテウス”といっていいくらいの「火」(エレメント)の使い手です。


火のエレメントは、広義の意味での”性エネルギー”であり、それはつまり創造エネルギーを表します。また欲望を統御することにとても長けています。


高校時代、怪我を防ぐために体を大きくしようと「飯トレ」したり(とにかくたくさん食べることを日課にしたらしい)、今でも食事に「味」は求めていないと言ったり(味より栄養やカロリー重視)、女性と夜な夜な遊ぶことも、友人らの誘いに乗って飲み歩くこともしなかった。


睡眠重視で、野球選手として一流プレイヤーでいるために、あらゆる欲求をコントロールしてきた男。もうそのこと自体が才能ですよね。


そんなプロメテウスの火は大きく燃え上がり、影を生み出す。正反対の、欲望のコントロールがまったくできない、依存症の人間を。


今回のような劇的な出来事の噴出は、蔑ろにされてきた大谷翔平自身の影の諸側面が気づかれることを求めている、とみることもできます。ユング心理学的に解釈するならば。


彼自身の生きられていない無意識的な側面が出現した。つまり、いま元型的な力[シャドウ]を体験しているといってもいいとおもいます。(タロット大アルカナのどれに相応するかはそれぞれ考えてみてね)


自分自身にも知られていない内的現実の中にいる反逆者と、外的現実の中で出会ってしまった。


今回ほど劇的ではなくても、わたしたちはこのような光と影の体験を人生でたくさん経験しています。


日本語には「お陰様」という言葉がありますが、魂のレベルで見ればそうやって影を写しあって、統合へと共に進んでいくというセルフの意図がある。自分の行いとは関係なく、必要な人と出会う。


そういう風に受け入れることは、いつもいつも簡単なことではないけれど。


何か神秘的な力が働いていて、運命を導いたり、エネルギーを吸い取ったりしながら、最終的には全体性へとわたしたちを向かわせる働きがあるのだとユングは言います。


というようなことを知識として知っていたとしても、実際に体験するとそんな知識は吹っ飛びます。


これまで感じたことのないようなダークな感情に直面することもある。感情領域の成長を促されます。影との出会いとはそういうものよね。


窃盗被害もだけれど、信頼をなくしてしまうことの痛みは大きいです。保身のための嘘は本当に周りを傷つける。


「正直ショックということばが正しいとは思わないですし、それ以上のことばでは表せないような感覚」という彼の言葉は、元型的な力の不気味さ、壮大さを表しているように思います。




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