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tarotjournal10 存在の核を燃やす ~ 霊的な原子炉、 内なるフリーエネルギー <9隠者と19太陽>

9の数で結びついているタロットの隠者と太陽ですが、共通するのは「光(熱)」です。

隠者の光は小さいけれど、太陽の光から譲り受けた光といえます。

つまり、太陽という霊的燃料を元に、内側から発光する光です。

サリーニコルズは、隠者を「存在の核」として表現していますが、この2枚のカードが象徴的に表しているのは、この核による内なるフリーエネルギーの稼働だとわたしは捉えています。

隠者には「危機」というキーワードがありますが、これは核を扱う危機ともいえるかもしれません。

私たちの霊的な旅は、内なる内燃機関により外側に影響されないエネルギーの探索へと向かっていきます。


●次元を越える技術革命(水瓶座っぽい)


地球上では、人類によって核「分裂」技術を使った原子力発電が行われていますが、太陽は核「融合」によって光と熱を生み出しています。


太陽からのエネルギーにより、地上にいるわたしたちも多大な恩恵を受けています。それは100万kW級原子力発電所2億基分ともいわれています。

核分裂は原子核が分裂すること、核融合は複数の原子核が合わさり一つになることです。それらの技術を使って、どちらも非常に大きなエネルギーを生み出しますが、それぞれメリットデメリットがあります。

核分裂でエネルギーを作ることは技術的には容易だけれど、長寿命な放射性副産物を生成してしまうという大きな問題があります。そして人類は現時点でこの核のゴミの安全な処理方法を知りません。


また、止めるのに失敗すると、炉心溶融や核爆発といった過酷な事故が起き得ます。

核融合技術はまだ実験段階であり、超高温・超高圧の炉が必要になることもあり、実用化されるまでには、時間と莫大な予算がかかります。


けれど一度これが実用化されたなら、安価で、CO2(二酸化炭素)を出さず、無尽蔵な発電技術を人類は手にすることになるだろうといわれています。

何より、核融合炉は原理的に安全です。何万年も放射能を出し続けるような高レベル放射性廃棄物は排出されません。

また、核融合による発電は連鎖反応ではないため暴走事故が起こる心配がなく、スイッチを切れば反応をすぐに停止できるそうです。

そのため、地球上の人口太陽、核のゴミを出さずカーボンフリーの未来を切り開く夢のエネルギーと言われています。


●核技術の炉と錬金術の炉


タロットには錬金術の炉をイメージさせるシンボルが出てきます。

そしてタロット曼荼羅に描かれる太陽のカードまでの道程を、この核技術のアナロジーとして見てみるとおもしろい発見があります。

悪魔が立っている下にあるのが
炉のように見える



悪魔のカードに描かれている炉は逆さになっているので、核分裂の炉と言えるかもしれません。


悪魔は簡単に望みを叶えてくれるけれど、そのかわり代償も大きい。そして悪魔は外的なエネルギーを原料としています。(悪魔の炉には二人の人物がロープで結ばれていて、この二人のエネルギーを燃料としている)

太陽のカードでは内なる太陽が昇り、下にいる二人はもう縛られることもなく炉から自由になっています。そして必要十分なエネルギーを二人は享受しています。


太陽


核分裂とは、悪魔のエネルギー(外的な燃料によるエネルギー)

核融合とは、太陽のエネルギー(内的な燃料によるエネルギー)


といえるかもしれません。

通常私たちは外側の何かをモチベーションにして動きます。承認欲求もその一つです。

そういった動機から動くことが悪いわけではないのですが、これらは象徴的に、核分裂のエネルギーといえるかもしれません。他者や外的環境に左右され、自立を阻み、要求や依存という副産物を生み出します。

外側の楽しそうな雰囲気や、外的な要因によって動くことは、一時的というか、環境に依存するのでエネルギー効率が悪いです。

わたしたちは時代的にいま「内的な燃料で動いていく」、技術革新を起こそうとしているのかもしれません。内なる核融合。

自分の内側に核融合のための炉を築くことは、超高温・超高圧のプレッシャーに耐えられるものを作るということも意味していると解釈することもできます。それを担うのは太陽と隠者の前にあるカードの月、そして正義でしょう。

葛藤が高まった心に向き合うことはしんどく、忍耐力を必要とします。そうして葛藤に耐えられるだけの器ができたとき、わたしたちは内的な太陽の、安全なフリーエネルギーを手にすることができるのかもしれません。

それは一時的なものではなく、ずっと燃え続けるもの。環境にも左右されないしエネルギー効率はむちゃくちゃいいし、ゴミも出さない。クリーンなエネルギーです。


●霊的な原子炉を立ち上げる


水瓶座の時代は、霊的な原子炉を立ち上げる。そういう風に言うこともできるかもしれません。それは一人一人が自分でやっていく内的なプロセスです。それもまた水瓶座っぽいですね。


水瓶座の時代のマルセイユタロット講座では、タロットの基礎はもちろん、こういったプロセスの個人的経験のシェアや分かち合いもしていきます。



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