2023/08/22

こんばんわ、自律神経整え中の大木です。
寝る一時間くらい前に茶をしばいてます。

この日は撮影が一件。
前の週に打ち合わせをしたホテル系の撮影の
当日だ。

内容はクリスマスケーキとおせち。
撮影のスピード感的にはむしろ遅い方で
世間より一足先に、
やれやれ今年もやってきたか...。
なんて思うのが業界あるあるである。

無事搬入がおわり、撮影部屋に通してもらう。
新宿にたつ41階建のビルの39階だ。
高いところが好きな私にとって
天国のような部屋でとても高揚した。
(実際天国も近い)

ねえ、今から晴れるよ?とか言ってふざけてた。

そんな気分爽快な空間とは裏腹に、
撮影内容はヘビー級。
おせちやクリスマス物は、THE コマーシャルなのでシンプルに内容が重たいのだ。

午前はおせちだったが、これは入れ方が決まっているものなのでまだ簡単な方。
すんなり午前中は終わった。

昼食はホテルのレストランに連れて行ってもらった。ホテルな前菜、スープ、パン、カレーをコースでいただけて3200円。
もう名前を出してしまうが
パークハイアット東京のランチはまじでコスパが
良い。カレーなんてこんなにっ??ってくらいほろほろの牛スネ肉が入っていた。
ほおばったという表現が正しいくらいだ。
こちらは心の底からおすすめしたい。

最高のランチをいただいたので、
これはまじでやるしかないなという気持ちになり
午後を迎えた。

ケーキはブッシュドノエルが3本。
ショートケーキが3つ。計6点。
フランス人のパティシェさんと、
やり取りしながら絵を作り上げる。

ここから読み合いと、センスのぶつけ合い。
相手が何をしたいのか読み取りながら
光を作るのだが、今回はこれがまあ難しかった。
パティシェの意図が難しい〜とか
言語の壁が〜とか、そんなことは大した問題ではなくケーキそのものが難しかった。
ツヤツヤしていてそれでいて、丸みを帯びていて、まるで車のようで、光をあてづらかったり、
薄いストロベリー風味の板が光で透けて
高級感が損なわれたり、
全体の空気感を維持するにはどうしてもケーキの質感を詰めきれなかった。
なので、これは無理です合成します。ということで割り切った。
なるべくその場で納得させてあげたかったので
これには大変心が痛んだ。

結果的には皆さん満足していただいて現場は
終わったが、私の心はもやもやしていた。

他のカメラマンだったら、もっと上手く、早く、その場で作り手を感動させることができたのかな。とかそんなことばかり考えてしまった。

私ももう独立して7年目になる。
仕事の質も含め、わかりやすく
ステージの変化を実感している。

ここからの10年を生き抜いていくためには、
なにがなんでも周りより優れていなければならない。
自身の業界的立ち位置を再確認し、
過信からくるギャップに精神をやられる
そんな一日だった。

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