タロット占い 事例7：仕事運について

【78枚フルセット】【7枚展開法】
【ヘキサグラム展開法】

願望の成否を判定する（過去・現在・未来・手段・願望・周囲・結果）

※相談者さんの許可を得て掲載しております。

1.過去
過去の状況を暗示し、それが今後にどう影響するか。
◇剣2R（逆位置はリバースなのでRとします）

女性（または女性的な男性）。期待が裏切られるなど、不安定で自ら支障を招いたり、失意を味わったとあります。重要度も2なので、かなりおつらい経験だったのかと推測します。

2.現在
現在の状況を暗示します。見落としていた事実が判明する場合もあります。
◆硬貨6

硬貨は物質的な意味があるので、経済的な安定や、しっかりとした生活基盤ができているようです。重要度としては10段階中の6番目なので、概ねバランスが取れている状況かと思います。

3.未来
近い将来の行く末を暗示します。
◇杖のキングR

杖は知性、キングは目上の人と、何か考え方や価値観の違いでトラブルが起きてしまう恐れがありますが、
（杖キングの対極は【杖クイーン】なので）
相手と協力することで周囲との調和を優先すれば、トラブルは回避できます。

4.手段
現在の状況や願望達成のために、どういう手段に出ていくかを暗示します。
◆皇帝

皇帝は男性原理の感情的側面、父性原理として、意志や独立、権威や創造などを示しています。
指導者のように自分の感情を統治し、他人への甘えを捨てた自立した精神で、価値ある新しい生き方をすること。人生の局面において勇気をもって困難を克服することは、良心に恥じない平等な正しさがあれば自ずと正しい道に沿って進められます。

5.願望
願望を暗示します。本人も気づかない本当の願望を読み取ります。
◇剣7R

誤った信念に囚われて他人を自分の利己的な目的で従わせてしまっている可能性があります。

6.周囲
取り巻く周囲の人々や環境を暗示します。
◇硬貨4R

過去の剣2と同様、女性なので、相手は過去の出来事と同じような心境にあるかもしれません。
義務を怠るなど仕事や物質的な滞りがありますが、
（硬貨4の対極は【硬貨5】なので）
慈善活動のように、周囲を支援・援助することで周りとの調和が取れればうまく対応できます。
これは未来の杖クイーンとも同じやり方ですね。

7.結果
最終的な結果を暗示します。
◇吊るされた人R

低い物質的欲望のある価値観や考え方を犠牲にして、もっと素晴らしい精神的に価値のある自己を手に入れるというカードですが、逆位置ということは、まだそれが成されてないということでしょう。

ヒント：そのために必要なことは
「吊るされた人」の対極：「塔」

落雷を受けて塔が打ち砕かれるように、突然の不運に見舞われて予期せぬ失敗やこの世の無常を悟ることです。
自信過剰にならず、その苦しみを教訓として、熱心にかつ冷静に学ぶことで今よりももっと素晴らしい自己（吊るされた人の正位置の意味で）が、得られるのだと思います。

総括として

自分にとって良いと思っていることが相手にとっても同じとは限らないので、そこは平等な正しさをもって、小さな自己犠牲をする（誰かのために労を惜しまない）行動で周囲との調和を取ればトラブルは回避できるようです。
また、その困難から冷静に学び乗り越えれば、物質的にではなく精神的に今より素晴らしい自分の生き方を得られると暗示しています。

（今回のカードの中では、4枚目の手段「皇帝」が最も重要で、次に7枚目の結果「吊るされた人」、3枚目の未来「杖のキング」の順になりますので、そこを注視して読みといて行きました。）

ご参考になれば幸いです。