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ワタベウエディング様事例からの学び

#コンヒラ #ワタベウエディング #私的整理

ワタベウエディングさんが私的整理の協議にはいったそうです。
財務内容をみると、2019年12月決算では、自己資本111億(44%)と潤沢に持っていたにもかかわらず、2020年12月決算期で経常利益▲110億となり、一気に自己資本▲8億の債務超過に突入したそうです。

私の世代では次々と新企画を立ちあげ、ウエディング市場を取り込み、とても有名な成長企業の印象が強く、また日経の私の履歴書でも紹介されてかなり身近な会社だったので驚くとともに、コロナ禍がどれほどインパクトが接客、サービス、客室輸送に与えたかも改めて認識させられました。

自己資本比率が44%もあったのになぜだろうと、P/Lをみてみると「経常利益率が1.5%」でコロナ前から収益性がかなり低く落ち込んでいることが分かります。
売上が▲61%ダウンに対しても、経費は▲28%しかダウンできておらず、おそらく固定費率が高く、損益分岐点比率(安全率)が低かったのだと分かります。

今回しらしめられたのは、安全性を上げるための「自己資本比率」を高くしても、「損益分岐点」が低ければあっという間に企業が吹き飛ぶということです。
突発の急激な事業不況に耐えるには、食いつなぐための貯蓄(自己資本比率)を厚くするのは当然ですが、事業の収益性(経常利益率)をあげ、固定費を抑えること。ならびに市場をある程度は分散しておかないと、自分がいるマーケットもろとも吹き飛ぶと一気に売上が消え去るので、市場を分散するようにすることが大事だと再認識させられました。

ワタベウエディングの再建、応援を祈願し、同時に私自身も気を引き締めなおす意味でアップさせていただきます。

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