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性格が終わっている女が好きなオタクにおすすめしたいベルサイユのばら

こんばんは、タロリンです。
先日、『ベルサイユのばら』というアニメを見終わりました。

すっごく悲しい結末のアニメだったけど、同時にすごく感銘を受けました。
大好きなアニメになってしまったのでレビューの体をなした感想文を書くことにしました。

【以下、途中まで書いた上での追記】

…………と思ったのですが、「性格が終わってる女がわんさと出てくる」ということへの熱意を打ち込んでたら3000字を超えてしまいました。
他にもおすすめポイントはすっごくたくさんあるのですが、『性格が終わっている女が出てくるアニメ』として、アニメ『ベルサイユのばら』レビューといたします。(何?)

【追記終わり】

世界史勉強してないしそれっぽいウィキペディア記事も読んでる途中で眠くなっちゃうレベルなので、考察や学術的なことは何一つ言ってないです。オタクの気持ちです。オタの気持ち♪

すべて愛を込めて・好きだからという理由で書いているけど、普通に良くない言葉を使っています。
これでも全部愛を込めて書いてます。笑って流せるわかってくれる人だけ読んでください。


【まずベルサイユのばらってどういうアニメ?】

知ってる人にとっては何をいまさら……という話だとは思うけど、僕自身見るまではぼんやりとしか知らなったし、フォロワーも全然知らないわって人多かったので。

ざっくり言えば、主人公オスカルの生涯を綴った伝記絵巻き。

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(オスカル。めっちゃ強いし根性もしっかりしている。
あしたのジョーの力石徹さんに続き、史上二人目の二次元キャラクターでお葬式を挙げられた人らしい。)

女性として生を受けながら、代々フランス王室に仕えてきたという家業を継ぐために男性として育てられます。
そんなオスカルの生涯を、フランス革命の起こりと激化までの歴史を背景に描く作品です。

実際に起こっているフランス革命の様子を描いており、実在の人物・モデルとなった人物も多く登場します。(主人公オスカルは架空の人物とのことです。ふーん)

厳密にはネタバレだけれど史実なので……わかりやすいところを挙げると

・最終回でマリーアントワネット王妃が「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない!」って言ってギロチン送りになる

・最終回でルイ17世さんが『三毛別羆事件』項と並んで悪名高い読んではいけないウィキペディア記事になる (本編に記事の内容はさすがにないです、あったら困るよ。)

みたいなアニメですね。最悪な例えでマジごめんなさい!!!!!!

(ルイ17世のWikipedia。史実とはいえ、寝る前に読むのはおすすめできないです。)

解釈の分かれる終わり方だとは思うけど、僕個人的には冒頭で申し上げた通りこんなに悲しい終わり方のアニメ久しぶり!ってくらいバッドエンドだと思いました。
第3話くらいで↑の最終回が容易に予想できてしまって(てかナレーションでネタバレされて)、展開の浮き沈みはあってもかなりしんどいアニメ視聴です。

でも、すごく見ごたえのあるアニメでした。
つらい最終回を見た後もずっとオスカルが心の中にいて、いろんなことを考えさせられる作品でした。
放送から50年近く経っている今でもファンが多い理由がとてもよくわかります。

クオリティにおいても、絵柄や表現の古さは仕方がないとしても骨格となるストーリーは緩急のつけ方も伏線回収もすごくうまいし、令和でもなんの遜色もないです。

全40話と見るのも大変だけど、全く知らないぽまえらに少しでも見るきっかけになったらいいな~と思います!(どの口が言うてんねん)

本当は主人公オスカルと側近のアンドレとか、史実から考察とか、フェミニズムの観点から見るとか、そういう記事の方が紹介として適しているとは思うけど、バカなので書けません。
オタクのお気持ち怪文章です。

【以下、途中まで書いた上での追記】

ここでおすすめのキャラとか紹介します~みたいなこと書いてたんですが、もうキャラ紹介しかない記事だったので訂正します。オタクってきもいね~
これからネタバレにならない程度のエピソードを交えながら好きなキャラを紹介していくのですが、「おっ好きそうだな~」という人がいればうれしいです。
性格悪い女って、よくない?ヒヒヒワラィ……

【追記終わり】

『ベルサイユのばら』は、そんな骨太歴史絵巻なのですが、特に僕が好きな点として
「性格の悪い女がわんさと出てくる」
というポイントがあります。(は?)

悪女だけど、物語において……ていうか、歴史において重要なピースのひとつとなりうる魅力的なキャラクター達。……て聞こえはいいけど、僕がこういう女萌え萌えだから見てほしいだけだよーん!

以下、特に好きなキャラクターを紹介します。

【デュバリー夫人】

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敵。第一部から登場。フランスの王様 ルイ15世の愛人。元売春婦で、自分の体を武器に平民から貴族へと成り上がっていった。
これはマリーアントワネットさまにムカついてネックレスを破壊しているシーン。

そもそもですが、ベルサイユのばらはルイ16世王朝の時代がメインです。そのため、ルイ15世とその愛人であるデュバリー夫人が出てくるのは王位即位前、最初の方だけです。

さて、本筋のルイ16世のお妃 マリーアントワネット様は、幼き頃より売春はカスだと教わり育てられました。そのため、元売春婦のデュバリー夫人のことは大嫌い。みんなに明るく朗らかなかわいいアントワネット様も、夫人にだけは完璧にシカトを決め込みます。

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(マリーアントワネットさま。(左) ベルばらの正ヒロイン。情緒乱れがち(後述))

王様の愛人ということであらゆる贅沢を恣にしていたデュバリー夫人もそれでいじやけちゃって、コスい手を使ってアントワネット様を陥れようとします。
アントワネットさまもそれに反抗して、一層シカト決めこんで絶ッッッ対ェしゃべるもんかよ!!!みたいになってどうにかして夫人をハブろうとします。

女と女の陰湿すぎる争いが見られて本当に良いです。(カスのオタク)

いじやけて人を陥れようとするのは完璧に悪だけど、絶対王政時代のフランスで平民から貴族へ成り上がるのは並大抵のことではない、ということはこのアニメを見れば良くわかります。

結果的にデュバリー夫人は性格が終わっている女だけど、先天的なものではなくシカトされたが故にひんまがっちゃったのかなとも思える人でした。
ただ、本当に陰湿でオモロなのですが……。
アントワネット様と仲が良い二次創作あれば読みたいですね(カスのオタク)。

【ジャンヌ バロア】

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敵。第二部から登場。よくわかんないけど多分貴族の隠し子?隠し子なので公にできず、貧乏な平民生活を余儀なくされていたが、「ゥチは貴族やねんぞ!!!」野望を持ち続けた結果、ある日貴族に拾われて成り上がる。ロザリーという性格が良い妹がいる。
これは旦那と一緒に人を殺しているシーン。

ジャンヌは、自分が成り上がるためなら何でもする悪魔の女として登場。
自分を拾ってくれた貴族のおばさまを彼氏と殺したり、エッチなじいさんを騙して50億円の首飾りを手に入れたり(しかも足がつかないように解体したあと、そこら中に売却している)。

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(騙されたエッチなじいさんが裁判を受ける顔)


罪状で言うと一番重いのはコイツなのでは、というくらい悪女(あくおんな)です。

ウィキペディアによると彼女には実在のモデルがいるらしく、世紀の大詐欺師らしいです。強女(きょうじょ)~~~!

ちなみに僕が一番好きなシーンは、詐欺罪により捕まって裁判を受けるシーン。しかもこれは史実に基づいているとのことで、こんな奴いんの!?と思わせる絶対に見ていただきたいシーン。

どこまでも成り上がって最強になってやるという切なる意志がセリフと表情から伝わってきて、悪女(おにょ)ながら放送当時からファン多かっただろうなと思います。

【ポリニャック夫人】

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敵。第二部から登場。なんかよくわからん?けど貴族のご夫人。
これはインチキ賭博でボロ儲けするシーン。

ポリニャック夫人は貴族のお友達みたいな感じで登場。
歌が上手で身のこなしが上品な夫人は、アントワネット様に見初められてお友達に。
最初こそ女王様とお友達になれて光栄ですわ~涙涙みたいになってたのに、アントワネット様「もっとあなたと遊びたいわ♪」とか言って、女王権限で旦那の給料を値上げさせたり無理やりお家を宮殿内に引っ越しさせたりしてっからつけあがります。

悪女の血が目覚め、こいついいカモじゃん……♪となってアントワネット様を骨の髄までしゃぶりつくそうとします。

その後、最初の画像のシーン。アントワネット様を「楽しいお遊びですよ♪」とか言ってインチキカジノに誘いこんでぼろ儲けする暴挙に。

ポリニャック夫人は、陰湿な悪女が出てくるベルサイユのばらの中でも一番やり方が陰湿な気がしますね。
性格悪くて強い女ではなく、性格悪くて強くない・強くないからこそ、パワーではない方法で相手を陥れるタイプですね。これはこれで萌え~

後はこの人にまつわる因果・伏線があまりにも出来すぎて拍手してしまったので、ネタバレを言う前に黙ることにします!!!!!!!

【マリーアントワネット】

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敵ではない。フランス王妃。主人公オスカルは彼女の近衛兵として身辺警護をしている。
これは、夫(後述)に対して「この人が、私の夫になるの……?」と正直がっかりしているシーン

上記三人は完全なる悪役ですが、アントワネット様は悪ではないです。ただ、性格はちょっと……と言わざるを得ず、大好きなので挙げました。

きらびやかなドレスや美しい貴婦人たちと遊ぶのが何よりも大好き。まさにステレオタイプな女王様ですわ。
でも、女王様は女王様。ドレスや遊びに用いるおこづかいは、国民の税金です。

前述 ポリニャック夫人のたくらみによりインチキ賭博にハマった回では、国税16億円をパーにしてしまうバカ具合。
ヤバすぎるのでさすがにギャンブルはやめるけど、側近のオスカルの言うことも聞かずもうずっと遊び惚けています。

しかも、すでに婚約している王様 ルイ16世(※)がいながら、舞踏会で出会ったイケメンに一目ぼれしてしまう。完全にメンがヘラる。

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※ルイ16世: 優しくてアントワネット様のことちゃんと愛してるけど、不器用で思いを素直に伝えられず、いつももじもじしている。いつも一人で籠って錠前を作っている。イケメンではない。太っている。オタクっぽい。でも本当に良い人。僕は大好き。

と、まぁ治めている国民は重い税金に苦しんでいるのに、自分はその税金で贅沢三昧。重い税金により、病気にかかってもお医者に診てもらうお金がないなど悲しいエピソードもありました。
それで、歴史が肯定する史実……フランス革命が起こっちゃうわけですね。そりゃ~ちょっとね・・・・・・・・。

こんだけヤバイエピソードを連ねてしまったけれど、本人は朗らかな笑顔で、みんなに愛されている愛の女王様。アニメを見れば、女王様としてマリーアントワネットがみんな大好きになるはず。(マジこんな言ってて何言ってんの?って感じだろうけど)

穢れのない純粋な心を持ち、礼節を重んじて誰にでも (※デュバリー夫人以外) 敬意を持って接する姿はまさにファビュラス。ただバカ女だったので、革命は回避できなかったか……というところ。


他にも、

オスカルとアンドレの生き様はかっこよすぎてやっぱり絶対見届けて欲しいし、
ジャンヌの妹ロザリーちゃんとかもうこのアニメのヒロインだし、
最終部が完全に少年漫画見たいなアツい展開だし、
好きなところ挙げたらキリがない作品です。

もし、この記事を読んで良さそうかな~と思ったらぜひdアニメストアで見てみてください。

ありがとうございました。

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