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家族で御射山祭へ行ってきた話

毎年この時期(8月26日、27日)に御射山祭という、人生最初の厄年である数え年2才の赤ちゃんの厄除け、健康祈願を行うことを目的とした行事があります。
ちょうど2才になる息子なので、仕事を終えてから3人で向かいました。

秋宮からさらに山をぐんぐん登りますが、道中くねくね道に加えて倒木があったりしてヒヤヒヤでした。
しばらく登ると右手に御射山入口が見えてきます。
そこから車から降りて、徒歩でさらに歩くのですが、雨で地面がぬかるんでいて大変でした。
歩くと受付があるのでそこで初穂料を払って手続きを行い、穂守り、御守り、御神供、腹巻きを受けとってから、神主さんにご祈祷をしてもらいます。
穂守りとはススキで、大風にも折れぬカヤのように強く育ち山の食事の箸使うカヤにあやかり、食べ物にも困らぬようにと二本が一組になっています。
穂守りを乾燥させた後、箸のように使い子供の口へ持っていくのに使用します。
腹巻きは食中毒や寝冷え等で腹を病まぬようにするためのようです。

これとは別に御射山餅も売っていました。
福田屋さんの御射山餅ですが、これはふかしたもち米をよく搗き、香ばしい風味のきな粉をまぶしたお餅です。
信玄餅のずんだきな粉バージョン黒蜜なしのような感じでしょうか、とても美味しいです。
説明によると、きな粉餅を食べる習わしは、「原料の大豆を腹に入れることで、からだの中の邪気を外に追い払うため」と言われているようです。

ご祈祷後、はらやまさま(御射山のある一帯が原山と呼ばれていたことから)が祀ってある祠まで行きますが道中を照らす照明がなんとも良い雰囲気でした。
そこでお参りをしてから少し降ります。
こちらも地面がぬかるんでいて子供を抱っこしながら降るのはヒヤヒヤしました。
降ると池があるので、そこで大きめな柄杓にドジョウを1匹入れてもらい、3人で流し台から池に放流させます。
これは知らぬ間に身についた穢れをドジョウに託し池に流すという意味があります。
これで一通りの行いは終了です。
息子も元気に育つといいです。
帰りに横浜ナンバーの車が停まっていましたが、はるばる長野まで来たんでしょうかね?

その晩に御射山餅を食べて、残りは次の日に食べようかと思ったら、嫁に食べられてて無くなってました(笑)
あのお餅ほんと美味かったので、残念・・・

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